幼子を いつも連れ行く 猫の手で
豆腐切る音 とんとんとん
『蝉大合唱』
夏空に響き渡る
蝉の大合唱
耳が汗かき
体感温度2℃上がる
....
どんな風に
過ごしていればいいんだっけ
どんな風に
過ごしていたいんだっけ
君と僕で
シャ ....
深夜の静寂が
緻密に濾過されて
私は冷い計測器になる。
いったい
どこまでが
夜なのか ....
蜘蛛が
雨糸をゆらすと、
針の穴ほどの
光たちが
きらきら
とけあい、
うっすらと
午 ....
当然、げどくそぶがやってくる。
私は すっかり
げどくそぶに 取り囲まれる。
そん ....
水族館の水槽のうえには空がない。
魚たちは 時折
水面に顔を出して 見上げてみるが
コ ....
人は なぜか
ふと
思いつくことがある
仕事の帰り道 疲れた躰を 運びながら
ふと ....
ドアが開く
た~だい~ま~
アナタの声が響く
遠いところから聞こえてくる
....
浜辺を歩いた
ここでは きっと どんなことでも
許されるのかもしれない そう思いながら
私 ....
彼女が話している
クロッキー帳に合図のことば
けものごころに純情を
せつないこ ....
本当に助けてほしい時に
手を差し伸べてくれるその手が
その人にとっての最悪であるとき
世界 ....
裸足になれよと言うような
大小さまざまな丸石ばかり
いつのまにか
川の水に足をひたしている子供 ....
つまらなくてもステキな映画みたいに
美味しくなくても食べるのが楽しい料理みたいに
きみの ....
ぐにゃり曲がったスコップで
地球をほじくりかえしていると
金平糖が掘り当てられる
赤色 水色 ....
海はすべてを包んでくれる
身体も命さえも
そしてそのまま離さない
なんにもない
なんにもないこの界は
ただ白く白く輝いて
音を響かせ和んでいる
響く音はそ ....
誰からも愛されなかったと嘆くニートが一人
生まれてくるんじゃなかった、と言い残し
ある日首をくく ....
母さんと夕食を食べている
母さんは
ポテトサラダの味付けはどう? と聞く
僕は
葛藤 ....
太平洋戦争を終わらすため
日本への原爆投下は「しょうがない」
二〇〇七年六月三十日に
日本政府 ....
アルデバランばらんばらん
惚けてしまう惚けてしまう
タブレット端末に賭ける人生に
世の末を見る ....
盆休み。昼下がり。ソファでゴロゴロゴロゴロ、
まさに「カウチポテト」な青年がリモコン片手に
つま ....
どっか行こ?
自由だなって
思えるどっか
ケータイもパソコンも
鳴らないどっ ....
なんだろ
文字を書くのが好きだ
なぜだろ
考えるのが好きだ
でも
どうして ....
僕の話を「つまらない」って
みんなが言うんだ
普通じゃないことが求められ
つぎはぎだらけの作ら ....
「あなたの夢はなんですか」
と聞かれたとき、
子供だったぼくらは
口々に答えた。
き ....
あなたは手紙
生まれたときから
たったひとりの誰かに
宛てられた手紙
行く宛は今 ....
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