1000日まえに
あなたがはじいた額のうぶ毛が
わたしの下腹であわい振動となって
いまでは ....
なんか
おいめの
ある
にんげんの
ほうが
すきな
きが
して
ぶさいく
とか
....
大きな鍋にカレーを作る
一日目
仕事前にカレー
昼に持参カレー弁当
夜寝る前に腹一杯カレー
....
いくつもの季節踏みしめ
過ぎゆく時を気にもせず
駆け続け ひたすらに
足元だけ見つめて ....
あら、また来たの、と祖母は言う。
ああまた来たよと私は答える。そうは言うものの、彼女が孫で ....
日本に住む憎き妻を
殺害するために
赴任先のアメリカから
韓国で開かれる学会に
出席すること ....
僕は自分の心を持て余す
君は君なりに気持ちを表現しようと
躊躇いながら恥ずかしげに
僕にキスし ....
梅の花 川に零れて 道標
小春日に 墨の一滴 鶫の尾
約束は 雪解け水と 沢に消 ....
‘フォーラム’ って単語を辞書で調べたら、古代ローマの中心地に設けられた広場、転じて公共的討論の場、 ....
白人も黒人もいて梅見かな
梅見酒華奢な女の膝枕
風光るてめぇだけは光らせねー
高気圧が低い
保険効くのか聴いてから帝王切開
履けない草鞋を編む
おにさんこちらてのなるほうへ
追いかけても
誰も捕まえられなかった
嫌になって
薄目をあける ....
じょうりくが
さいきん
やさしいから
たぶん
つきあえる
きが
する
けど
ほんとう ....
きみの手を握ったとき
カモメたちが空の低いところを横切った
それから 二人で ....
雪がふる夜は、まぶしくてどこにいたらいいのかわからない
でも適度にフラッシュを焚かれて白飛びした街 ....
女は戯画のなかのインディアンみたいな出で立ちをして
紙紐を使って ベッドに男の四肢 ....
この冬 市内に雪は降っていない
睡眠中 姿を見せたかもしれない
長年 南の島にいたので この ....
ギザギザの鋏が切り分ける
夕暮れ時の空と山を
営業車に乗って
ただぼんやありと見ていたら
早 ....
朝の心地良い風が優しく吹き込んでくる窓辺にほんの少し黄ばんだキャンバスを置く。
そこに描かれた ....
掘削船がやって来る
おれの堆積した泥土を掘り返す
脳だけクラゲの揺蕩いで
光の海に温む予定が台 ....
私は何も知りません
生きているか死んでいるかなんて知らないのです
私が知っていることは
この世 ....
優しい乖離を抱きしめている空白の午前、見開いた眼の充血はすでに失われたかけがえのない ....
キミは ちょっと イマイチだ
容姿 性格 正確に
変更 不可な モノならば
負荷を ....
雪のなかにあらわれる
物語
色もなく
声もなく
ただ
ただ
素直な物語
わたし ....
時間の浪費。
少しだけ伸びた爪を切ってみたり、
2週間ぶりに耳垢を掃除してみたり、
....
『時』が『時間』になるまで
僕達は一体、いくら待てばいいのか
僕の言葉を解釈したとして
....
寒い季節に
ちゃんと寒いと少し
安心する
うまく笑えない私だけど
咲いている花をみて
....
誰かの何気ない言葉に
突然引っ掻かれたりする
私とは何の関係もなく投げ出された
明るい言葉 ....
送電線 辿る旅はここが終点 架からない橋 それぞれの岸
雨雲の真下あたりの高台に ....
行きなれたスーパーに買い物
行きなれた道
歩きなれた10分間
頭に帽子深々被って
首にマフラ ....
中3の時建国記念日に授業があった
社会科の先生が生徒を集めて行った
その中に僕もいた
授業は教 ....
夜に
徐々に黒は
春に犯されている
そうと知りながら
花を賛美した
泣いているひとを知 ....
自分の骨を見た詩人がいた
群れると空気が支配する
集団の最大公約数は愚劣である
集団の最小 ....
加筆訂正:- 「良い豆」考/深水遊脚[22:02]
- 少々、誤認していた部分がありましたので訂正しました。「同じ産地の」の下りですが、農園まで同じではなかったようです。
- 【 時計 】/泡沫恋歌[05:42]
- 最後の2行を追加しました。
37rows, 1.02sec.