幸福は、煙のようなもの
しゅるる…と宙に消えては
ほら
気づけばそこに、漂っている
....
◎検閲例:その1
戦争反対 戦争反対 戦争反対 戦争反対 戦争反対 戦争反対 戦争反対 戦争反 ....
油売りの少女は
いつも困った顔をしている
他人にはそう見える
油売りの少女は
いつも ....
白隠禅師が、墨で描いた
手のひらの絵が
硝子ケースの外に立つ、僕に
語りかけた
(両手を ....
生きるためにふんずける
昨日の自分を
ふまれたらふみかえす
明日の自分を
影がうすく ....
目は開くが光が差さない
肩は動くが負うべき荷がない
節くれ立つ指はしなるが絡めるべき手がない ....
妻が一歳の周をつれて
立ち寄った鎌倉の教会に、入ると
お告げの鐘は、夕焼け空に響き渡り――
グ ....
心臓を取り除きましょう
そうしましょう
部屋中をかけまわる生命体と
わたしを殺す針から逃げるた ....
はやい夕暮れ
うんざりする長い夜
セピア色の点光源
薄暗がりの背景に
うかびあがって
....
服を着替えるように
自分を着替えて
いつもとちがう
うつくしいすがたで
あなたの言葉をなくし ....
女の手は 梨を食べたばかりで、少し濡れていた
夜風を正面から浴びて 枯れ草たちが咽 ....
いちごをひとつ
妹のいちごパフェにのせる姉
それは僕の役だったのに
知らな ....
むなしい言葉の重なりに
わたしのあなたは
あらわれます
のぞんだ言葉の重なりに
....
眠りは死の子ども
一日一日
気づかないうちに大きくなって
やがてぼくと等身大になると
目 ....
うつ病のひょっとこ
暗い目
マジ過ぎて笑える
面白い顔で
沈鬱な表情
文句なく笑え ....
きのう
確かに
雨が降っていた
雨の音が聞こえた
眼の奥のほう
爪を切ったから
すき ....
夕陽のあたる湊町
古い煉瓦の倉庫街
漂うあの歌 あの旋律は
港の悲しいエレジーで
昔の俺(お ....
コツコツとくつおとがする
メトロノームのように
....
夢をみなくとも 軽谷佑子さん
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うんうん と 頷きながら
運は残ると呟いて
くるくると こよりをつくり
てるてるぼう ....
洋酒に囲まれ 馴染みの客にその日のお酒を出す まだ来てくれるだけでも嬉しくて 好きなもの嫌いなもの ....
夜明け前のキッチンで炒める玉葱は
ケチャップと混ざり合い
キャベツのざく切りは
鍋 ....
洩れる
わたしのすきまから
わたしが
洩れる
淡い光のように
....
目の前を金魚が横切った早く水草を植えねば死んでしまう
大根をすりながら、君が笑う・・・・。
好物の蕎麦を茹でて
かつおだしのつゆを、ほんの少し ....
草や木の輝く霜や鳥鳴けり
葉牡丹や学費のために売りし家
冗談と気づかないまま冬深む
カップラーメンにミネラルウォーター入れるのか
玄関にやたらシーサーがある
ゴメンで済む社会にして警察をなくします
蜜りんご食べる時
白雪姫気取って気付く
やべぇ 王子様いねぇ……
遠くにある、かすかな記憶を掘り起こし
これが何か?何なのか?が見えず
苦しむ日々を受け入 ....
寄り添えば正露丸のにおいがする
朝の更衣室で聞く いつもの足音
彼の足音だど すぐにわかるけど
飛び出したい 気持ちおさえて
....
彼氏のポコチンが
全然迫力なくて
つまらないったら
ありゃしないので
別れちゃおうかなとも
....
相手に想いを伝えようと 言葉を書き
声に出したり 体を使って伝えられるけど
なぜか言葉が見つから ....
本当に生まれたままの姿か?
色素沈着は致し方ないのか?
不満は残るが
猛反対に合いながらも
....
消耗品リストを
作成しました
エクセルで
ボールペン
メモ帳
コピー用紙
ホチキスの ....
乾いた大地であなたは泣いて
泣きつかれて少し歩いて
また泣いて
夜が来れば凍え
朝が来れば脅 ....
白樺並木をぬけ
丘を登りきったところにある古びた洋館
いつも裏手にある通学路を通っていた ....
加筆訂正:- 没落/深水遊脚[18:18]
- 第一連 今日のお酒→その日のお酒
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