大量に寝ないとだめなんですよ
といいながら
よなか
おきていて
かねを
だして
それしか ....
ごちそうさまのあとに
ひとりさびしくパセリくん
ビタミンミネラル優等生のはずなのに
....
ストーンド
(2007年 某月某日)
「ハロゥ」
「おう、元気か」
「何とかな。お前は ....
夏の盛りの
透明な記憶の破片
縁側のよしずの陰の
幼すぎた沈黙
君のちっちゃい手 ....
どっ ....
安田は自分のことを積極的に話すタイプの人間ではなかった。
暇を見ては遊んでいる郷田が運転の最中に安 ....
小さな花が
音も無く咲くとき
小さいなりの輝きがあるだろう
太陽は
惜しみなく笑顔を贈る ....
伝道奉仕の水曜日
日夜心にめぐる主題
神と人、自然と人生
今日も訪れし家々
一人の女性
....
{引用= 1.服を着ています
私は分けています
したがって私は健 ....
父母の死骸が漂着した浜辺で
わたしは目を細めている
命を細めてしまった妹の責任の所在をおもい ....
きみの口から
高速道路が伸びていた
ビュンビュンと車が行き交う
粘液の ....
どこまでも続く屋台の間にたちこめる
お祭りのにおい
お囃子の音は少し遠くに聞こえてる
すれ ....
山吹や夜になっても咲いている
サムバディ インダス文化 アンデスメロン
蒸した天の羽衣
多数のビーナスに同時に咎められた
幼稚なポエムではイカないわ
「快楽はイコ ....
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
ではなくて
ごめんなさい
せめて日英共 ....
たずねてくれた
優しいひとに
わたし打ち明けられなかった
淋しいんです
おなか空いてます ....
東京は避暑地のような涼しさだった
朝は黄昏れのようだった
夕暮れは朝のようだった
避暑地・東京 ....
「詩人」という言葉のその概念的内実を考えてみれば、「小説家」とも「文学者」ともちがっていることがわか ....
薄い雲に覆われ
目視できる
ギリギリの明るさで
太陽が唸っている
目を閉じると
破裂し ....
伸身の
新月面で
着地するときも
アソコは
くにゃり屈身
やり投げは
獲 ....
今日も「ひとかげ」を読んだ。やさしい暗さに、弱っている自分を浸す。今のわたしは、ただ家族 ....
故郷の駅舎のひさし燕の子
ツバメ飛ぶや水たまりに映る空青し
白いシャツ 黒いスカート ツ ....
相変わらず定まった向きで沈む
僕を含めた人 ....
私もう、
人生に期待するのやめたんです。
いつの言葉だったろう
それを口にした時代は
....
わたしM子
様々な姿を見せるけど
青空は一番好き
実は八等身でフリーのモデル
いま就 ....
夏の海辺で一人歩いていると
一人の少女の死骸が発見される
そんな事からミステリ ....
少女は死に
青年は死に
おっさんは死に
老人は死ぬ
青年実業家は死に
中 ....
今日は雨に濡れ
明日は雨に濡れ
昨日も雨に濡れる
俺は雨に濡れ
人々は雨に濡 ....
「ヘクセンハウスってなぁに?」
「ん。 お菓子のオウチ。」
そんな会話で始まって
笑顔で ....
ひとはだれでも忘れられていく
忘れないでと言われても
忘れないと誓っても
最初はその顔も憶 ....
1.田村隆一詩集
四千の日と夜
一篇の詩が生れるためには、
われわれは殺さなければなら ....
僕のおじいちゃんはまだ子どもの頃
僕のおばあちゃんと結婚するんだと
何度も言い張って聞きませんで ....
僕は何も知らないという事実だけが
僕には 理解できる事実なのかも知れなかった
早朝の街のビル ....
新しいと呼ばれる表現はもう古い。古い物こそが、新しいのだ。最古の部類にはいるようなエジプトの棺を ....
鳥の恋花粉の蜂鳥丸まりて睡る
蛇呑む棘の露草の水辺
遅き時計早き時計を追ふ
免罪符 ....
安インク零して新聞紙の痣の上に蟻の集れる蜂蜜の匙
商工会議所の椅子に花籠置きてゐなくな ....
なにもかも
粉砕
ナイフでは永久に
無理な救いと
手を
つない ....
雨脚が近づいてくるように予感があなたを誘う
ときめきじゃなくやって来て、互いに踝を確かめ合うの ....
Aは今日も黒い服から白く細い病的な腕を出していた。私は笑顔を作りつつうんざりした。痩せている彼女に ....
40rows, 1.02sec.