君の美しさを写真に収めようと思ったけど
解像度が足りなくてあきらめた
だから
心のフィルム ....
アボカドが空を飛んでいるのを見たことがある
ひゅーほーって鳴いて飛んでいる
アボカド ....
まだ
誰一人として
踏みしめてはいない
ふわりとした新雪のままの
土手に重なって 遥か遠く
....
うだで めんこい だはんこき
いいふりこいて おだってる
へなまずるくて たふらんけ
みったく ....
残り火
からからに乾いてた
素足が心よりも先に走り出して
振り返るには何もかも遠すぎた ....
池袋東口の駅前、大通りにある銀行の隅で
彼女は倒れていた。
人通りの邪魔にならないように、体をぎ ....
エースエースのジョーカーで
....
まだこのあたりにも
むかしがのこってるので
そのてをひいていく
みらいをみせたくても ....
もこもこマカロニ ろにーの冒険。
耳の中からこんにちは。
耳からきのこが生えたから茸と読むのです。
僕たちはみな茸から生まれた。
....
つまんねえ、つまんねえ、つまんねえ、つまんねえ、つまんねえ、つまんねえ
腐ってる、腐ってる、腐って ....
在日モンゴル人の
新年会アトラクションに呼ばれ
モンゴルの愛唱歌を
日本語の歌詞に載せて歌う
....
そんなことを
仲間たちで話し合えるのって
素敵じゃない？
突然、話し掛けられて
....
みみせんをして めをとじて
わたしのおくふかくまでいくと
わたしのこえしかきこえなくなる
....
花街 色街 女街
一夜の愛があればこそ
男は魅せられ
短き夢を見るために
財をはたいて客とな ....
灰と水と 光と音が
道の行方を消してゆく
午後のむこうには何もない
午後の ....
マイナスな波動を放つ暗い穴マンホールから水が噴き出す
遠くから僕の名前を呼んでいる外と通じる ....
影冴えて光きらめく雲見つめ
....
――Ｄ．Ｋ．へ
訃報を受けた次の日、近場にある温泉宿へと自転車で ....
母が死ぬ夢を見ました
知らない人たちの私を見る哀れみの目
黙って私たちの手を引く ....
ニャンコです しっぽで返事しちゃうんです
昼寝邪魔する 人間たちに
ワ ....
自嘲 諧謔 揶揄 嘲笑
ああ おれの血が責められる
誹謗 中傷 罵詈 雑言
ああ おれの血 ....
急かすほどに緩まる手綱を
持て余しながら
黒目がちに揺らめく人々の波を掻いて
少女 ....
手とベッドがあり
熱帯の尖った赤い花に口づける鳥の声は
小さな吐息よ羽 ....
海辺から光を見つめていた
存在していればいい 見ているものが いつも
ぼんやりと そして
....
初めての土地を散歩していた
その墓地はだらだら坂の途中の築地塀の向こうにあった
真新しい卒塔婆が ....
道の暗がりに棄てられた
凹んだ空缶を拾い、日溜りに置いた。
遠ざかり、振り返った僕を呼んで ....
お年寄りが耳から外した
補聴器の電池が外れて
キーと、鳴っている
僕自身の内にある ....
森のなかにその広場はあった
その広場にだけ光が降り注いでいた
広場には
どうしても二つ食べた ....
君の肩に触れるまでの一秒前
戸惑いよりも恋しさが溢れた瞬間
君を怖がらせないようにそっと
そっ ....
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