イフ・バイルラー
板谷みきょう

在日モンゴル人の
新年会アトラクションに呼ばれ
モンゴルの愛唱歌を
日本語の歌詞に載せて歌う

馬頭琴奏者と出演したのだ

故郷の景色が浮かび
父母を
恋しく思い出せるように

旋律に載せた言葉は
伝わらなくとも
旋律に載せた想いが
伝われとばかりに

何故、日本に来ているのかは
知らないが
ライブ終了後に老齢の男性が
通訳を介して
話しかけてきた


言葉は分らなかったけれど
きっと
私の知っている歌と同じように
歌っていたに違いない
あなたの歌声に魂が宿っていた

イフ・バイルラー
イフ・バイルラー


自由詩 イフ・バイルラー Copyright 板谷みきょう 2012-01-19 14:40:00
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