反火力発電というのは
ピントがずれている
「俺は火が嫌いなんだ」
火力 ....
言葉なんて話すんじゃなかった
言葉より優しいものがあること知っていたはずなのに
何故言葉から ....
青い星の表面の、いちばん青いあたりに
ただよっているたまゆら、
暑さのせいでだいぶひしゃげて
....
....
コチドリが呼びに来るチチチこっちだよ
午前五時オオカナダモはまだつぼみ
新しく朝日に光る ....
蜘蛛の仔を風に散らせよラプンツェル
ベレニケの髪の毛あふれて銀河かな
ラプンツェル オオ ....
ここを
登りきれば
何年も
椅子に座って
ばかりで
運動なんて
これっぽっちも
....
手をあげる
流しのシーソーが停まる
どちらまで行かれますか？
上まで
反対側に運 ....
出棺を待つ君は安らかな表情で
首筋にあるべき索状痕は目立たぬよう化粧を施され
凄惨な最期を遂げた ....
たばこ好きの女が
たばこ嫌いの人達に
よく言われる台詞
「生まれてくる子供に悪いよ」
....
燃え｛ルビ滾＝たぎ｝る汽車が
青白い草原の海を駆け抜ける
焼き切れぬ想いを馳せた
米粒ほど ....
俺達の言葉は
射程を持たぬ（山本太郎「行方不明の言葉」から）
詩は
言葉の意味が
無 ....
ねえ、あなた
ワタシ
出会いの旅に出ます
ええ、わかっています
あなたがワタシを
好い ....
仕事を終えて部屋に戻ると
ベッドの上に死人が載っかっていたのだが
その耳朶が ....
すき？って聞くから
すきだからすきってゆう
うしろめたい気持ちの ....
夏、炎天下
デブ、はしる
すごい 勢いで
デブ、はしる
デブ、汗、噴き出る
すごい ....
放射線上に描かれた銀色に
夏の太陽が輝きを与える
人は高架線やトンネルの中に暗闇を求め
白 ....
この真昼
かいま見る
白日のさなかに
真夜中の闇
見てはならぬものを見て
見ぬふりをし ....
扉のチェーンをかけなかった。
それが、せめてもの優しさだった。
燃えはじめていた曲線が
少しずつぶれ
カーブでころっと転倒した原付き
キョトンと路上に突っ ....
世界が小さな球だとして
人間がその中を泳ぐ更に小さなピンボールだとして
さて、どうして毎日こ ....
ココハ 芝芝！ 応答願います！！
ジジーッ・・・
ここは歯の間の聖なる矢
夜の嘘を見抱く ....
暗い街灯はくらいままシャッター商店街を抱え埋められた運河を踏みつけながらだましだましつづいていく沈み ....
実り多き夏を私は愛する。
むせかえる暑さに眠れない夜、透き通る藍色の空に浮かぶ五つの星にあなたの幸 ....
手に何も持っていなかった
何もないままに 私は 生きてきたのだ
そうして 歩いていた ....
二人で買った少し大きめの傘を使う機会もすっかり無くなって
雨上がり落とした涙が水たまりの夏空に一滴 ....
あなたが胸に吹かせた嵐がまだおさまらないの。
羽虫が右手にとまり走り出す 深いしわの谷を一足とびで
道造の詩を追いかける羽虫と 次のペー ....
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