残してきた思い出たちが
私の手を引く
優しく頬をなでるから
私、切なさに胸が痛い
声 ....
そのまま東へ進めば
青春時代を過ごした街まで
たどり着くのだろうけど
特急が進行方向を変えたら ....
鉄砲風に乗っかって つまら時間に乗っかって
脳みそで永久を語る 絡まった放電を解くの
逝き方 ....
一瞬でさらってくれたひとあふれ出すには少し遠い輪郭
背伸びしたささやか過ぎ ....
黒塗りの雨が心地良い
静かな夕立
水びたしの街
揺れ惑う灯りだけ
ひとりぼっちの僕を ....
「人を否定してはいけない。」
「でもしかは言わない。」と
昔の上司が言っていた。
今分かった。 ....
ストレスが溜まり
怒りっぽくなった
空気を抜かなくては
しかし金がない。
スポーツしたい ....
荒野を走り行く
彼は救世主か壊し屋か
世の中に訴えかけ
革命を起こす。
正しいことをする ....
{引用= この鬱蒼たる森はかつて宮殿であった。腐葉土の堆積と地下茎の絡合に阻まれて遺構とて目に立たな ....
ひめそやす バラのおもざし my Alice みつめふたつめ マストはためく
商店街をふたりであるいた
天井の高いふといアーケードを
ふたりはわらいながらあるいていた ....
めざめると午前のひかりがくっきりとしていた
きょうの天気をもう決めたかのようだった
ベッ ....
図書館へ向かう道の途中に小学校がある。とっくに登校時間は終わっていた。
出来てからしばらく経つ ....
短気が弾み胸をしめつける
亀背のかげを自転車で追って
「声」にならない
「火」の消え ....
向かいあってつながっていた
ユディットがめのまえで揺れていた
しりの肉をつかみ上下に揺す ....
たった三駅でも、待っている間は長く感じる。
普段暮らしているぶんには意識しないのだが、どう ....
自分の命は誰のものだろう
生きている意味はあるんだろうか
だらだらと下る坂の途中で考えた
ゆっ ....
校庭の隅っこで
秋風に吹かれて
あれは百葉箱
百片の言の葉を入れておく白い箱
言葉なんて ....
白鳥を見たことがありますか
クラリッサをルリルするドンドの美しい瞳
動物園ではなくて
柵越しに ....
ひとつずつ気づいてゆきたい 気働き
ぼく ときみ
泣きそうな 瞳
ふたりして 莫迦みたいに。
現実が厳しい、なんて
つま ....
昨日の事は忘れない 刻まれた君の言葉と シーツの皺と
温めるモノはありました でもこの ....
99円ショップは恐ろしい。
800円も持っていれば、
週末分の食料はじゅうぶんに買える。
....
正解も、間違いもなくて
それでも答えがほしくて
君を待ち焦がれた
向かい合った瞳を見つめ
....
宴もたけなわをぬけだした
ネオン、信号さんも律儀だね
女子のきらびやかで背中を見せるファッション ....
辺境を目指して隊商は
何も遮蔽物の無い太陽の炎の先を歩く
必要以上に熱い砂の上を
ただひたすら ....
ハルジョオンの咲く原の
明るい緑の草陰で
誰かが声をあげ
泣いている
白い帽子の
白いブラ ....
泣きじゃくりながら
坂道を登っていた
気がつくと
そこは
深い森
森の中だった
....
この世のうわずみを
あらかた舐めてしまった
僕は
もう
面白がらなければ
....
砂時計を クルクル回す
そうしたら
帰れるような 気がしていた
何処に 還ると 言う ....
ここには道があって
歩いてる人もいれば
休んでる人もいる
なかには走って追い抜く人も
そ ....
良い詩なんてどこにもないね
うん、ないね
それでいいんだよ
うん、それでいいんだよ
だって私 ....
虚の場所
こくりこと 霊。
(青空、) ....
101002
寝違えた球根を2分割するばお
左から右へと
....
時計が 針をやすめ
静寂が風を
宥める彼方
....
(私はいつも仰向けで寝入り
決まって仰向けで目を覚ます)
その日天井のしみは、妹のクラスメ ....
ミッドナイト・チンパンジー
夜の風に吹かれながら
君はネオンライトの海で
狂ったように踊り続け ....
きみのために首を吊る
きみのために手首を切る
きみのために溺れ死ぬ
きみのために飛び降 ....
浴室の隅に転がっていたのは
父親の親指でした
切り落としたのは
たしか
ぼくです
....
とうめいの糸くずが飛んでいる
水はつぶを形成して
表層にとどまっている
空室のマグネッ ....
顔が腐って捨てられた
祖母の兄の本妻は
とても綺麗な人でした
玄関脇の小さな和室
鏡台に ....
朝帰り
ラップにつつまれた目玉焼きが
テーブルの上に置かれている
朝帰りと気づ ....
セブンイレブンに買い物に出る
夜の旧国道はひっそりとして
思い出したように車が行き交うだけ
....
言葉をなくした私は、
夢の中で、
処刑場の裏で、
カディッシュー、
この無限 ....
やまぐりひろって
かわをむこう
ひとり10こだ
みんなでむこう
たきつけ ....
今熱い命が 遠い落ちる影へ
古くむくむ灯りで綴る
誰一つとしてないももの夜を相殺した
しね ....
いくときは
ただ乱暴におっぱいつかみ
真っ白になって死ぬ
真っ白に ....
まぁ僕の近隣にゃ誰も現代 ....
48rows, 1.02sec.