空をおよぐ季節の弱気なおやすみに
うごけないが腫れ上がり
あれは、びっくばん、というんだ。
と ....
君の瞳をみつめると
僕の中の何かに火がつくのを感じる
口づけも交さずに
君が恋人の街へ行くのを ....
子どもと遊ぶのが好きな神様がいたのは
遠野物語
子どもたち
神様と遊びたい放題遊んでいるの ....
どうにもならないこと。
どうにもならないこと。
それは、どうにでもなっていいこと。
やさし ....
洗濯機に釣り糸を垂れる
魚が釣れる
うろこが晴れの光に反射してまぶしい
釣り糸を垂 ....
もう腹を立てたりするのはやめよう
ぼくにはひとを裁く権利などないのだから
あらゆるイマジ ....
ローラーコースター。
始まりはいつも笑顔から。
期待を抱えて走り出す。
ゆっくり坂を上りきる。 ....
しみついた薬の色や
ステンドグラスの窓の響き
机を隔てたくらいでは逃れようもないのだ
天意がの ....
宇宙の中心に
じぶんを置いてしまうから
厄介がうまれてしまうのだ
宇宙の中心に
....
あの日の
林檎の色を
ぬくもりに
たとえるなら
こんなに
淋しい色はない
もうき ....
ひとに赤が特別なのは
分かるような気がする
太陽が白だろうと黄色だろうと朝日と夕日
やがて夜に ....
神経逆巻く 暗い森の中
よどみなく青い海に隔絶された受精卵の中
静かな島が一つ
空は遠く碧 ....
婆ちゃんが三途の川を渡ってから
いつのまにやら9ヶ月
日曜の朝早く目覚めた僕は
思い ....
ことことこと、と
私の感情の白い部分や、青い部分
それにつられて濁った部分が
紙片に紛れ込んで ....
空に羽が生えた
あんなに自由に見える空さえ
どこかへ飛び立ちたいのか
わたしはそして
根を張るよう ....
待っていれば掴める何かを
振り切って
後ろも顧みず
淡い夢から
目覚めたくはないのに
誰か ....
息苦しい体
ただ空気を吸い込んでは 吐き出す 死ぬまで
煙を吸い込んでは 吐き出 ....
剥き出しになった電線に
切り刻まれた夕日から
滲み出すオレンジ色の血潮
一夜にして枝葉 ....
物言わぬ足が私を見つめている
それは君の足だ 君が歩きつかれて
私の目の前に四肢を横たえて眠る足 ....
その響きと
余韻しか知らない街で
親しく投げ交わされ
胸にぶつかっては
つぶれて香るトマト
....
使えない奴、否、不愉快な奴
そういう奴こそ使えばいいのだ
世の中きれいごとではない
....
方向をみうしなった鳥が落ちる屋根の上に
座っていました体育座りで
ころころとまわりながら屋根 ....
この言葉は、「人生」が何を差すかで意味が大きく変わる。
この先の「未来」の人生を諦め ....
死を思う
自然のゲームの終わり
同時に私の終わり
私は負けたのか
それとも勝利して
....
泥のついた野菜をあらう
専用のちいさなタワシで
指や手がちくちく もやもやするけど
や ....
僕の国が返り討ちにしていた
ああ 誰もいない部屋から 溢れていく
人たちとして その声を
....
疲れたとか
足りないとか
諦めとか
虚しさとか
全部混ぜ込んだら真っ黒になる
そんな絵の具はパ ....
さよなら
新たなる
人生に
向かって
旅立つ
新しい
未来へと
出発していく
....
僕らは
大地から生まれ
大地へと還る
ただ それだけの事
そして その短い間 ....
躓いて派手に転んだ
だったら走れ 走るんだ!
痛みに泣いて
石を恨んでないで
....
不安も嘘も
見透かされているけど
気づかぬふりして
やり過ごす
今を
共有するのが ....
ふと君と出会ったので
なにを思ったのか
結婚する気になってしまい
程なくして言葉に出してしまい ....
カラカラ…
何かが音をたてて崩れてく
その音は 限界を告げる音
カラカラ…
少しずつ ....
水から生まれて
山を下りる
乾いた里の
空を横切り
そうだ 燃えてしまおう
薄 ....
黄昏時、父に手を引かれて
よく見に行った客車区
そこには、旅立ちの準備に忙しい
夜行列車の群れ ....
生まれてきて
生きているのだが
じぶんの心が動き出した瞬間
初めて思い出を作ったときのこと ....
見ろよ美しい男根が空と交合する
引き戸がガラガラと開かれて夜明け
小鳥らのさえず ....
流れ星を見た
知らせなきゃっ
<あっ>
テストでいい点とった
誉めてもら ....
自分のキモチに素直になる
あなたのことがすき
すきに理由はない
あのとき
ふってきた ....
リビング・ルームのテーブルには、油まみれの四角いカード・ボードに、ピザが二かけらだけ残り、もう白い ....
最近私、やつれたみたいなの。
とうとう私は死を意識せずにはいられなかったのです。
このま ....
仕掛け部屋の様に四方が迫ってくる感覚
どうしようかめんどくさいな
気持ちのない言葉に浮かれて ....
昼間の明るさを好まないあなたと
夜の道を歩く
寒いねと差し出す珈琲の缶より
つなぐ指か ....
象なら撫でてもいいのです
像をなでてはいけません
「見るなのヴィーナス」を見つめてはいけません
....
私がいま
事件に巻き込まれたら
いい人でしたよ
って誰か
いってくれるんだろうか
....
落ち着いて急ぐとしよう もうきっと間に合わないから焦らなくていい
千年が過ぎたら星を旅してる ....
雨の音が寂しさ運ぶ
こんな夜は
貴方に甘えたくなる
会いたい気持ちを
抱きながら
貴方を思 ....
靴下をぶら下げて
ベットの下を確かめて
お母さんに
お休みなさいと言う。
今日はずっと起 ....
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