上だけは、止まる音楽の、
地面の、
留まった言葉であることは、
ただ目を、僕を開いて、
....
そう呼ぶには勢力が強く、些か風情に欠ける感はあるものの、私はこのような秋の夜長が堪らなく好きであり、 ....
蛍光灯のひとけないフロア
コピー機の出力の音
そとの雨が窓をぶっている
指示された ....
今日、新しいエプロンを買った
今日、リビングにホットカーペットを出した
今日、夕ご飯はカレー鍋に ....
ただ本当のことが知りたくて
でもそれがわかったからって
何かしたいわけじゃなくて
結局なん ....
魚な感じの魚が泳いで行って
すれ違いに
自分ってなに?ってって
金色?
赤色?
なんかそん ....
暗闇の中を手探りで進んでいたその手が彼女の乳房に触れて
干からびた星を何度も摩擦する妊娠したら ....
いつかの一言の力で
アーカイブズに埋められていた文字だ
ゼロの輪が決壊する
溢れ出して世界 ....
落書きはない
近くには 音だけが聞こえている
確かなことではある
刻みつけようと この車も
....
きみはいわばかもしかだから、1Rの僕には名付けられないんだ
知りもしなかったあなたとわたしが抱き寄 ....
小さな
指切り
(嘘ついたら・・・)
大人になって
いろいろ道に外れたことなんかもして
....
薄雲が流れて来ました
うっすらと翼を広げた鳥の形の
昨日よりもっとまるまる真ん丸な
月にふ ....
週末の三条大橋はちょっとしたお祭りだ
駅から出てくる人と駅に向かう人
遊びに繰り出す人と帰宅途中 ....
25年
この 家庭という
いっけん しあわせな
牢獄につながれている
しあわせだったの ....
摩擦子音+母音の
「す」
を発音する時の
舌先をすり抜ける息の
すがすがしさが好き
破 ....
行き過ぎた感情は丸出しで
浮かんだ言葉が喉まで出てきて
思わず息を飲み込んだ
飲み込ん ....
大きな空だね
しょっぱい風だね
あの夏から
本当のことには気づいていたのに
雨の夜道 ....
紛いなりにも
一度生えたのなら
拭い去れませんよ
それは拭い去れませんよ
夜には光りますよ
....
普通の友達ぐらいなら
メールの返信なんて当たり前で
返信を拒絶するのは
その人物を拒絶して ....
○ 真夜中の一人影踏み自販機の照明ばかり狂い咲く獄
○ 日の名残りは羽虫の痛みすれ違ううつ ....
くもりのち晴れわたるそら十六夜の一日おくれの名月のよる
今日もまたバロック流れソファーなる ....
{引用=「おい中川さん、顔色悪いぞ」}
隣で飲んでいた尾崎豊にそう言われた
いつものバー ....
ふと気づくと
忘れかけてた
古い柵から
想いがこぼれそうなんだ
柵を直す気にはなれない
懐かし ....
そんな目をして泣かないで
ホントは悲しくなんか
ないんでしょ?
ここで泣いたら
キレ ....
あなたの
果てのない恐怖と感謝がいりまじって
心臓がいきむ
マーブルな固形炭水化物をか ....
なあ、はじめ。
知ってるか。
お前がずいぶん毛嫌いしている、チンピラの田口は
将来お ....
気がつくと
あなたと同じ背格好の
ひとの首筋を捜してる
忙しいひと
メールも
....
瞳をひからせるものの
やってきた さそい
ちいさくて人肌ほどに、
もたらされる快適な ....
助かるには確率は少なく
1%より少なくコンマ以下の数値だった
誰よりもわかっていたけど
....
迷うってことはさ
どっちにもそれなりの
メリットデメリットが
有る訳で
ど ....
こんな地方都市の半分住居の小さなビルでは
屋上のすぐ下まで人の生活の気配がする
が 屋上へはめっ ....
久しぶりに田舎に帰ったら
冷凍庫のタッパーに歯ブラシが入っていました
その晩に夢を見ました
小 ....
籠の中の小鳥が声高に鳴く
開け放たれた窓からそよぐ風に喜んで
庭先で君はひとり楽しげに
プ ....
目をこするループ
くちびるをかむミュート
嵐のキータッチで12時間
でんぐり返り、衣装 ....
おもいでと
わすれがたみと
ぬくもりと
まどろむへやに
たいいくずわり
ああそうだ
....
詩と現代詩、あと死をなめてかかっておりました。
一字一句どころか、間、音、すべてが毛細血管のよ ....
夜は全力で消えて行こうとするし
そのくせ忍び足でやって来る
じきに釣瓶落としの季節
時間の ....
昔に忘れて
きてしまっている
ものがある。
素朴で
優しくて
温かくて
大切なもの
....
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