{引用=濡れたアスファルトに
まぶしい太陽
蒸発する匂い
恋しい
恋しい
夜の ....
あなたに会えるのは
毎週水曜日だけでした
毎週水曜日になると胸を踊らせて
少しでもあな ....
そこ には何もありませんでした
そこ には光すらありませんでした
でも
そこ が ....
人と違う答えは、僕を孤立させる
でも間違っちゃいない、僕は正しい
人の目を気にす ....
茶色い野良猫
わたしに呼ばれるときには茶色ちゃん
菜の花とともに
帰って来たね
去年の春 ....
なんて切なく、風は唄うのだろう
あっという間に桜は散りゆく
たとえぼくが死のうが
君が死の ....
このところちょっと体調悪くて
なんにしても
弱気がちな自分に気付いてみたりする
元気なとき ....
半分頭痛
半分胸が痛む
半分がクセモノ
半分がマトモ
半 ....
証明写真の私は
きれいに笑っています
歯を出してはいけません
目を大きく見 ....
卵の殻が片目に入り
蛾は内から去ろうとしない
眠ることなく
粉に満ちる
....
花に嫌われても
空に嫌われても
ひとつ、こころに光を与え
雲に見放されても
虹に見放され ....
●
誰かを応援することは
自分は元気だよ、と証明してるみたいで
だからあなたも元気になって ....
シアワセと悲しみは表裏一体だ
それでもそのどちらかを選んで行かなければならないんだ
....
{引用=きえない
ぼくは
かたちなく
きえない
ぼくは
かたちあるもの
....
やわらかに色紙の花園で
子猫が蝶々を追って駆けて行く
{ルビ淡紅色=ときいろ}の薫りを放つ花たち ....
うつつの中の独唱
ただ完璧な迄に白く
それは愛の形を持って
目覚めれば消えてしまう程に ....
まず思考が積もり、
湿った言語が積もり、
牢獄のような会話が積もる。
....
音もなく
扉を開けて
君はどこへ行こうとしているのか
山の谷間にひっそりと
....
雨の降る夜更け
窓の外に誰かが立っている
カーテンの隙間からこちらを覗いている
俺にはわか ....
いつまでやってんの?
一度留保したものを
あとで思い返し
取り上げするようなものが
果た ....
ぬぎすてる
春の衣の
きらきらり
ひかり散らすを
むねに刻んで
一社しか面接を受けていないのに
不採用の通知や電話が毎日のように届く。
大して入社したか ....
寄せては返す波の連続
満ちても荒れても
規律正しい
君の横顔を思い出す
海みたいな塩から ....
ポツリ ポツン
ポツリ ポツン
真新しい黄色の長靴
真新しい空色の合羽
先を急ぎなが ....
トン トン
トン
どうしてキミは
オオカミの皮をかぶっているの?
オオカミの皮をかぶった ....
見えているもの
それが少し
へんなものであっても
僕らは生きることに
必死だ
....
発音は銀色に
ぎらぎら光る手すりの曲面だとか
ビロードの毛羽立つ座席の
柔らかなスプリングだと ....
海へ飛んでゆきたい
青い、ど真ん中、未開の海の底を目指して
太陽の光が届かない底にへばりつき
....
眠たくて仕様のないのだろか
土か埃り被っている
言葉が掌を離れてれから
びっこの野良犬の顔が父親の顔で
「まさこ元気か」と語りかける
精神科の待合室で半狂乱し押さえ ....
ああ あんなぜ太ももの方が爪よりながいのかしら
現代詩手帖の最新刊を
焦点があわないまま
一枚ずつやぶっていった
細かくていねいにちぎれていっ ....
孤独
君は本当の孤独を知らない
だから「寂しい」なんて言う
君は本 ....
アルハンブラ、上空二百メートル、風力ゼロ
涙
出そうになるよ
あの ....
今日(四月十二日)はキリストの復活の日だそうです。
復活の日だから彼女に愛のポエムを書けと ....
公園にも、土手にも
ビル風の狭間にも
桜ばさみ、桜走り、さくらりって
花びらたちあんなにも ....
夜ご飯の支度をしていると
息子が
「今日の夜ご飯なーに?」と聞きました
「コロッケだよ」「やっ ....
花びらがゴム靴に轢かれるとき
涙とも 汗みずともいえないもので アスファルトを濡らしました
....
真夜中に
足の爪を切れば
へびがやってくるのよと
かあさんに教えられたから
耳をそばだてる
....
外れない。
ピアスがはずせない。
なんでか。
なぜだろう。そろそろセカンドステージに行って ....
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