彼女は脆くて 恐ろしく美しかった
「わたし 依存症なの ....
順調な始まりは、容易く
頻繁に転調してしまう。
予想していた 音は
半音 下がった ....
冬が終わりそうなので
ひだりの方を向いたら
そこにはひだみがいた
ひだみと名づけられたひだ ....
重たい例のあれを背負って歩いていると
エレベーターがあった
金属の扉だった
すらっと扉 ....
明日 天気になぁれ
私に触れなくなった この冷たいてのひらも
ひかりを浴びたなら
きっとま ....
深い底に眠る
儚く淡く辛い思い出
とても長く君を
好きだった
ずっと一緒にいたかった
どう ....
ずっとなかった
アタシだけの匂い
キミは持っていたのにね
確かに香水せいだけじ ....
朝起きた時から
世界が動く
時間が動く
めまぐるしい速さで
空間は移動する
それぞれの ....
ケーキ1つ
幼児が二人
釘付けになっていた
母はケーキを真っ二つに
「二人で半分こね」
....
慣れる怖さをしっているから
少しの合間
地上に顔を出し
儚く地面に散ってゆくのか
私の初めての香り
サ ク ラ
桜
さ く らーーー・・ ・
....
あと3歩だけ
歩いてみないかい?
きっと何か変わるよ
1歩
学校のこと思い出す
楽 ....
ざらつく壁に背を預け、
微熱に浮かされてとろんとまどろむ。
あかつきの風を待ちながら、
差し伸べられ ....
てのひらに乗った 雪が
溶け出して、僕の
一部になってゆく
降り始めに気がついたのが
ど ....
今朝この星で
産声を上げたばかりの
「完全」ないきものが
生まれた傍から言い伝えどおり{ルビ半 ....
化石を みがけば
ふかい 睡眠がひらく
いちども とぎれずに
わたしへ つむがれた
塩基配列 ....
あなたとだから、信じて飛び込んだ
未だ知らない世界
ねぇ、聞いて
わたしも、なんにもわから ....
「おかえりなさい」
胸をしめつける
こ ....
普段、信号無視なんてしないよ。
どんなに、短い歩道でも。
けどね。
今だけ、しても ....
鳴けない鳥は
毎日泣きました
他の鳥に
バカにされ
いつか見返してやる
....
いろんな人の
いろんな意見があり
それは何が正しいとかは問題ではなく
気に入る 気に入らな ....
改めて言うとなると
恥ずかしい
だけど言わなきゃ
いけない言葉
これからも
ずっと変わら ....
「冬から春へと変わっていくだろう?陽射しとか」
わたしはうなずいて、コーヒーをひとくち飲む ....
ナルニア国の泥足にがえもん殿他とおぼしき方々から、とてもうれしい便りが次々と届 ....
涙形たくさん流れたその夜にさみしく集まり生まれた果実
芳香と白い繊維に守られて動かずじ ....
新しい一日が始まる 変わらぬ毎日が流れる
どこで区切って 何で笑って 生きているんだろう
夢から ....
ねぇ、アルビノ覚えてる?
2人が出会った冬の朝の事
緑の公園も赤いベンチも
思い出の中で ....
ガラクタ
ずっと抱えてた
重みで腕が青くなっても
壊れた破片が肌に刺さって紅くなっ ....
おいでよ
部屋 好きに使ってくれていいから
いつ帰れるか 解らないけど
行きたいなんて 言 ....
嬉しい時も
悲しい時も
苦しい時も
楽しい時も
ずっと一緒だったね
もう泣 ....
文章は思うままに作って下さい
心の窓を開けるというより
心の窓を割って入るような
恋だった。
この想いは口に出したくない
言葉の重みで落ちてしまう。
お互いグーしか出せないから出会えたんでしょう?
他に出せる手があると知りな ....
雪の切れ間のお日さまは
神様がこちらを
ちらりと覗いているみたいで
わたしはしばらく
....
始めて二週間になる緑茶パックも
特に変化を齎せなかった肌を辿る
少し途切れた左の眉毛に
這わせ ....
あるがままに書こう
悲しい曲を欲しがる
センタリズムになりたいんだ
僕はマゾだ
....
突如のビックバン
神の一粒種は
止まる所を知らない
拡大する黒暗暗たる空間
渺渺た ....
何もすることがないから詩でも書こうか
僕はよく暇潰しに詩を書いている
どういうこと ....
朔
暗い闇夜に 星は降り
褪めた吐息を ひと抱え
{ルビ虚舟=うつおぶね}に 腰掛けて ....
無明の闇から こちらを見つめ
綺麗な月は嗤うのです
虚空に伸べた 手の平に
冷 ....
一夜続いた新雨も上がり
濡れた{ルビ草生=くさふ}に{ルビ仰=の}い伏したれば
{ルビ ....
わかんなくていいよ
そういってウミスズメは
うなだれて水に入った
ここの漁師た ....
家族でドライブ!
海に行った
ちっちゃいキレイな港だ
一枚の写真、
僕はこの日一番の空を撮った
....
いい天気だからというわけでもなく
財布も携帯電話を持たずに
外に出てしまった
どこか冒険だ
....
どんな国かは
よう分からんが
雰囲気好きや
なんか行ってみたい
無責任にそう ....
スナックをさがして
白いテナントビルに
宝石という
名前のラウンジを見つけた
....
疲れた人よ
今は静かに窓辺の椅子にもたれ
瞼を閉じて
雪の花片が奏でる歌を
聴きたま ....
木漏れ日 胞子
美しい 人
孔雀 ローレル
とまどう 水鳥
暖 ....
ベニヤ板敷き詰めても敷き詰めても虹
脈絡あり命に別条空に船
囲まれて災禍に値する喝采
....
それは、冬の公園で
午後の風はきみのもの
ちぎれてひとつ、またひとつ
木々を背にしたベンチ ....
噛んだ乳房の
そのむこうにあったのは
金色の花でありました
時も音もない闇を愛して
....
俺を止めてみろ
お前でさえ殴り倒して
前に進むぞ
殴ったヤツが心配で
殴れるか
だから俺は ....
すべてが無に帰ろうと一方通行している
俺は震えて世界の端にぶら下がっている
いつか見 ....
こころを動かしたいとき
いちばん大きな目で見つめると
願いを叶えてくれた。
僕らの先生は
車 ....
この気持ちが果たして
恋なのか
よく分からないけれど
ただ一つ言えることは
あなたを想っているという ....
九月空、あの日はとても暑かったから。
きみの熱、そのからだ、空気感のせいか、わからずに「幸せ」 ....
異国の国で幼い君の横顔に絶望を観た
屈託のない瞳の輝きは希望に満ち
それが叶わぬ事を私は知っ ....
今日もまた一日を不完全に過ごす
なにも完成せず通り過ぎるだけの
長い一日
昨日あの娘 ....
真っ赤な 真っ赤な毒入り林檎
毒入かどうかを見分ける以前に
どうして自分の継母に気付けな ....
空っぽの僕の部屋
記憶がたくさん溜まっていく
いっぱいになって
溢れ出しちゃった
離した ....
祟り神にやすらう
白ヤナギにたたずむ
しらさぎの肝。
ひとり
いぶりがっこはたたずんで ....
みんなが春だ、桜だと言いながら
街を散らかしていくから
僕は、脇目もふらずに
黙って通りを横切 ....
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