黄色の花は枯草に足元を譲り
冬の陽だまりが
影もつくらず
土に隠した春の気配を
内緒 ....
コーヒーは、苦かったんだ。
いつからだろうか。
こんなに呑むようになったのは。
い ....
何を探していたのだろう
散り積もった日々の
瓦礫の中より
それはひとときの温もり
顧みること ....
寂しくなんか
ないはずなのに
月が
寂しそうに
見える
眼を閉じれば
夢もない空が続くばかり
あなたのために歌うつもりが
もう言葉を忘れた ....
クリスマスに双子が生まれた
(仮に一人をA、もう一人をBとでもしておこうか)
Aは世界を ....
笑わないって言ったけど
ごめんね
笑っちゃった
そんなつもりで笑ったんじゃないのよ
ねぇ く ....
ナイトトレインに乗って
涙目が乾くまで
じっとしてる
言葉は何時でもどうしようもなくて
....
―ほしかった、
―わたしも、
―何がほしかったの、
―あなたが、
―俺の何が、
―あなたの ....
取り合えず、洗面所に行け
顔洗え
洗ったか?
じゃあ、足元を見 ....
部屋のキャンドルライトが
グラスをほのかに照らす
あとは二人が一緒にいれば
今夜は言葉はいらな ....
雲の切れ間から日が差した時
林檎の赤が眩しいのは 罪のせいだ って気がついた
す ....
冬晴れの日曜の朝ふとん干すコントレールはうつろにながく
雨の日は空を見上げてぐるりと回れば渦巻いて
瞬間の輝き保てず傘を開く音を聞いた
ナッツの ....
日曜日。
今年もあとわずか。
クリスマスイブ。
なんだか空が青いから、
ピンとこ ....
夢が降ってくる
待ちわびた 落葉の機会
蒼く 空に 近かったころ
たじろい ....
{引用=‘Twas the night before Christmas, and all thro ....
メリークリスマス!
私にメリークリスマス!
貴方にメリークリスマス!
....
最低の男と切れたかった。
わがままで自己中で、嘘と暴力と借金。
涙が流れる内はまだま ....
さんたさまへ
さんたさま
このせいなるひに
....
きみが
月綺麗って言って見上げた
空
三日月浮かぶ
見えないけど
ふたりで
携帯持ち上げ ....
しんしん波紋をつくる
あたたかい胸 より温かくするのは何でしょう
やわらかく媒介する精霊 ....
僕らが出会った時、他に何人の人が別れたんだろうね?
けど、僕は嬉しかった。
何人の人が別れようと ....
もう少し
幸せなときに
偶然 会おうよ
惰性的な円グラフよりも
もっと見栄えのしないのは
妥協的な帯線グラフです
....
秋の静けさに
少しいらだつ。
冷たい風に
買った冷たいコーラ。
同化するコーラを見て
少し ....
ちいさい頃
秋になっても淋しさなんて感じなかったのにね
歳をとる度
....
ザアアアァあぁぁあぁぁぁぁッ!……。
雨。
重たい雨。
思たい、雨。 ....
かみさまなんていない
かみさまなんていない
またふゆがきたよ
てをつないでくれ ....
遠く隔離された蜜月さえ、
幼けな想いは生きつづけて
門番の見送るリムジン
用意され ....
ゆきの「ゆ」が角ばって見える、
さむい。
屋根裏部屋は、
雪色吐息。
....
「譲ります」細き文字に貫かれ熱き心に雪が積もる
数億の命が競い手に入れた吾は身体を傷つけ ....
サンタになる
と 義父が言ったのは 六十歳になったあたり
子供の頃からの夢だと言い
衣装をそろ ....
失敗 失敗
失敗・・
周りになんと思われようが
たいしてダメージは受けないけれど
....
いつくしむ
いつくしむということを
忘れ去ってしまったならば
それは つながりのもつ距離が
....
クリスマス・イヴという日は
みんながモノと思い出を探す日
何がほしい?
何を買ってあげようか? ....
海の見えるまっすぐな線路を
新型のレールバスがひた走る
....
一杯。
背負い酒は、
ふたり酒。
だから今宵も、
ひとり ....
時間軸のずれを考慮すると
君と私がすれ違うのは当然で
そうじゃないんだよと呟いたって
変わらない ....
眠れない夜は永い
幼い日のぼくは
またあの夜も物思いに耽る
取留めもなく溢れ出る
イ ....
お風呂上がりに
冷蔵庫を開ける
とっておいたプリンが
どこにも見当たらない
「あれなら食べち ....
厳しいと経営者達拗ねる真似
前任と後任の顔瓜二つ
団子食い新しい年待ちわびる
....
いつもの時間に仕事を終えて
いつもの足取りで駅へと向かう
信号が青になるタイミングも昨日と同じで ....
ただただ悪戯に時は通り過ぎて
いつも独りおいてけぼり
ひたすら我慢の月日
クリスマ ....
氷河の飢えに近寄り呼吸差し上げる
火事近隣に何らかの予感ボタンを袋に
車内から傘を差す子 ....
気持ちが久しぶりに揺れる
それはちょっと前なら毎日のこと
でも実家に帰ってからは
なんだか揺れ ....
夕日の丘で
お母さんとお父さんと
それからおんなのこがひとり
小さな家で暮らしている
夜はみ ....
瞳と耳を通じて心に映る無限色の光景
日々厭きることなく続く生命の伝播
取り越し苦労の多い俺 ....
その一・命と言うカテゴライズ
風呂は命の洗濯だと言うのだけれど
どうやら私は洗濯をし過ぎた様 ....
今居る場所を
具体的に説明
することが
できるだろうか
東から太陽が
差し込 ....
でんでんむしが壁に張り付いたまま
冬眠してしまったので
そのままにしておきます
どうやら
家 ....
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