キャンディ と 雨粒
まれ

雨の日は空を見上げてぐるりと回れば渦巻いて

瞬間の輝き保てず傘を開く音を聞いた

ナッツの袋は雨に濡れてさっきからキャンディーは口の中溶けようとしない

ごつごつした指ときみは言っていたそれはこのナッツのようか

雨粒に溶けた言葉はキャンディーのようか まだそのままそこにいるのは
 なんのつもりか

真似をするには知りすぎているそういう時には僕も微笑む

傘を開く音が爆弾のように響く 確かに何かが落ちてきた
 そんな感じ方ももっともなんだ


未詩・独白 キャンディ と 雨粒 Copyright まれ 2006-12-24 20:28:34
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