誰かが 何かをかえると
何かが かわって
他の誰かが かわる
かえるのは 意志で
ま ....
きょうも帰ったら
知らない人から何通も
郵便が届いていた
(開封せずに捨てる)
最近この ....
あたしは
ほんとは
なまけもの
ナマ
ケモノ
生
獣 ....
好きだと伝えたいときに言葉にならないのは
本当の愛じゃないのかな
君が好きだと伝えないで 幸 ....
大好きだ
いつもいつでも大好きだ
ときどき宙返りしたくなる
ときどきバクッと食べたくなる
....
さよならと書けずにsayonaraと書く僕らのポエムは今日も悲しい
鼻のにきびをさっき ....
イデア、イデア
数学的な点は目には見えないんですよ、先生
「まったく勝手なことをしてくれたね」
....
紫色の光が
車のフロントガラスを突き抜けると
冬の夜を始める
光は焦点へ集まり
紫は黒に変色 ....
メモ帳のハジッコを食いちぎる足が
ある
過去帳の真ん中に指を突き立てて
先祖の位牌を燃 ....
ふらふら
するの
こっちは川
ふらふら
蛇行する
急なカーブは
大きく膨らんで
....
日に透ける
色づきかけた
紅葉かな
私は嫌なことがあると、まほー屋によく行った。
まほー屋とは、不思議な名前のお菓子がある駄菓子屋さん ....
洒落た洋風の花をあしらったカップには
艶やかな赤紫の液体が揺れておりました
貴方はにこりと笑い、 ....
あの娘はきまって
自分の両手の親指にだけに指輪を嵌める
自分の両手の親指にだけに指輪を嵌めるのは ....
一
さあ、食べるんだ )))
黒いベルベットの目隠しが
君の自由を、覆い
....
4歳になる姪っ子が、私のスカートを引っ張った。
「どうして白い服なの?」
花婿と ....
大根や何をする気もおこらない
いくじなしのぼくは
竜なんかと戦いたくないので
なまけもののロバとサボテンのよこで
だってさ〜 ....
{引用=357番の札をお持ちのお客様ー}
はい、睡眠口座の開設ですね
定期預かりにします ....
風吹いて物音すれば日暮れなり身近な人の誰もあらねば
朝が昼に
昼が夜に
夜が朝に
かわってゆくのを
空を
見つめていると
ああわかる
さか ....
月がポキリと折れてゐる
誰かが失恋したやうだ
静粛に!
静粛に!
詩人が失恋したぞ!
....
春のひかりの
切れ間で
思いがけず
君と逢えた
容赦ない歳月は
君の何か大切なものを
....
人と人
巡り合っては
別れていくもの
心と心は一つになったり
はじきあったり
....
{引用=───それは全宇宙での
些細な惑星衝突なのだ
おまえとわたし
という ....
わたしが恐れるのは、
綺麗につぎはぎした
現実とヴァーチャル
を、生み出す力
....
カナリアの声を
一枚の手紙に文字を綴る指に感じながら
また人を好きになることがあるものだと不 ....
物怪が動く
第二日曜日
静かに眠る
もがき出す
悲しい人生
寂しい人生
人の嫌がる
....
藤沢のビジネスホテルに泊まりけり明りを消せばのぞき穴ひとつ
憧れはわたしに
足りないものを教えてくれるけれど
足りないものを足す方法は
教えてくれない
....
今日は晴れたので
畑の土に足を踏み入れてみました
乾いた土が靴の中に入って
ついには裸足で歩き ....
みどりいろの切符を買って錆びた電車に乗りましょう
髪にすみ家を作っている鳥は「火ぃや、火ぃや」と鳴 ....
もう、冬だね。
ほら、世界も白くなってきたよ。
手、繋ぎたいね。
あったまろ。
ひとつの炎がてのひらにいて
手のひらのかたちからあふれては
熱も音も伝えずに
あふ ....
ぼうぼう山の狸が言った
そっちの煙がくさいから
こっちも負けじと火を付けた
乾いた木々 ....
碧の海 砂の珊瑚色
青深き遠 黒深き深
板根のもごよう森の床
少女の裸足
太陽の斑点 ....
散乱するテトリス/展覧さる璃とす
(さんらんするてとりす/てんらんさるりとす)
トリ ....
湯船に
アヒルが浮かんでいて
わたしは
とっても不安
テーブルに
知らない人が
座ってい ....
僕の心の海鳥たちよ
涙を拭いてやって来い
白い翼広げて潮風をつれて来い
悲しくなんかはないけれ ....
彼は終わったことを知らない
彼は終わったことを知らない
だから裸足で駆け回る
放蕩息子の気軽さ ....
夜ごと歩く月を追い、
旅に出る。
月は夜ごと、
誰かに囓られて ....
もうこれ以上失わずにすみますようにと祈るように残ったがらくたを数える一番大切なものはまだ失っていない ....
不安は伝染するのに
どうして好きは空気感染しないんだろう
あの日
冗談でも君とキスをすればよかっ ....
ロウ石の描いてゆく円のあどけなさで
季節を跳ねわたる赤い女の子は
その胸に、またひとつ
ち ....
決して静かとは言えない、
荒々しい音を立て、
狂ったように踊っている、
いくつもの赤い光。
....
あたしとあだしのくんは、
大恋愛の末に結ばれた。
はじめて、 ....
ひとり上手な
ひとり好き
ひとり上手な
ひとり嫌い
ひとり下手な
ひとり好き
ひとり ....
陰影を それとも
明暗を、善悪を?
表すそれは すべからく
正反対? そう正反対
対照で ....
毎日いろんなかたちのバベルの塔の建設に関わる
或いは色々な種類の背伸びの仕方をおぼえていく
こつ ....
わたしは宇宙船です
分厚いドアです
小さな窓です
銀の屋根です
(空になったタンクを ....
息子(小3)が「学校行きたくない」と言ったのが今年の7月始め。話を聞くと、「死ね」「この世からいなく ....
知らない町にやって来て
四畳半のアパートで暮らす
目に映るモノは
何もかもが新鮮で
同時に僕 ....
Ru ru ru ru ……
もう 何度目かの列車を見送って
呆けているんだ 僕。
....
本を開くと
そこは遠い昔の日本のお寺
お金持の人々が行列をつくり
次々と賽銭箱に大判小判を ....
わたしは眠ることにしています
籠に風呂敷をかけられた小鳥のように
巣に入り
目を瞑り
わたし ....
辿り着いたよ世の果てに
走りながら立ち止まりながら
疲れ切って時に歩きながらも
辿り着い ....
あなたはこう言うのです
自分は汚い言葉を吐き散らしながら
生きている、と
誰かを傷つ ....
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