くるくると空が回る
風が散っていく
きづくと
世界は黒かった
ざわざわと海が騒ぐ ....
ちじょうのおてんきは
てんのめがみさまの気分
はるは
めがみさまがおひるね
つゆは
....
確かに通り過ぎていく時間と 多すぎる人々
その中から 出会えてココにいる 奇跡
全てが ....
ツルファン(一般にはトルファンと呼ばれています)盆地もまた、東トルキスタン(新彊ウイグル自治区)内に ....
ファッキン、
ファッキン エコロジー。
アレも コレも、当たり前に 使い放題さ。
垂れ流し ....
テレビCMの「5日間限定」の文字に
きらりん
あなたの目が光る
前日の夜か ....
とにかく上に進むこと
蟻地獄のように
もがけばもがくほど
下がってしまうこともあるけれど
き ....
夜に宿題をしていたら、突然メールが来た
友達からだ
銭湯に行こうと誘ってきた
私は迷ってたけど ....
月が消失点のようだ
描かれた風景は
オルゴール、オルゴォル
ピンの抜けたドラムの内側で
漏れ ....
何かを探る翼の音が
昼の終わりをすぎてゆく
短く密な闇の入口
まだあたたかな水の{ ....
全国版の道路地図
なんだか久しぶり
知らない県の
知らない道をたどってみる
知らない町
....
音も無く 零れた涙が 身に浸みる
意味も無く 泣いてた日々が 懐かしい
水が無い 乾いた ....
ひとつの りんごを
ふたつに 切った
鋭く開かれた
ハート形の 心臓が
痛々しい
....
太陽が落ちかける頃
森の中で
ベンチに君と座った
今年最初の蝉の鳴き声
そこで聞いたんだ
....
眠れる人魚は
海を失ったことを知らない
もつれた後ろ髪は砂になって
青白い街に ....
起きぬけに
ゴキブリホイホイから
ゴキブリを逃がしてあげる
ああ
天使になるのも楽じゃない
....
言いたいことが言えません
だって複雑すぎる
私の苦手な
イコールまでの樹海の中にい ....
真夜中に喉が渇いて目が覚めた
暗闇の中をキッチンに向かって
手探りで歩きながら
父と母のことを ....
白黒同居してて
灰色じゃないところが好きよ
愛しのパンダちゃん
色なんか無い世界で
幸せにな ....
古臭い木と石炭の混じるにおい。
歩けば目に入るのは煉瓦模様。遠くに聳えるステンドグラス。
そして ....
雨の夜の月
雨の夜の月
誰かの傘に
しがみつく
片目を閉じて
....
川面に跳ねる無数の虫たち
深い底の
引力に抗って
跳び続けなければ
直ちに飲み込まれ ....
お出口は右側
どうかお気をつけて
みなさんお気を
お気を確かに
非常口飛び出す
か ....
また会いましょう)
その黒髪の薫りは
つげの櫛に波立つ海原であった
その深海にひそむつ ....
夕暮れに 綺麗に染まる 茜色 旅立つ君に 見せてあげたい
燦々と 光り輝く 夕焼けに いつも ....
是非仕事を受けてください。
何回も電話がかかり
断わりきれない。
ついに休みの日が無くなった。 ....
◇雁
ビルの間を
雁が渡る
窓からいくら叫んでも
届かない
天上の
....
毎日が誰かの命日で
毎日が誰かの誕生日
毎日誰かが射精して
毎日誰かが受精する
同じ月を ....
カレーうどんが食べたいと思い立って
冷蔵庫の中にある芽の出かけた玉葱をぐわしと掴み
冷凍庫の中に ....
尾羽を風に吹かれて
鶴はどこまで歩いて行くのだらう
追ひ風に逆毛になつてゐるだけ
....
赤い印がついてる方の蛇口を捻り
カップうどんに注ぎ込む
空腹と絶望の果てにある期待を掴んで
フ ....
指の間から 滑り落ちる
愛のしずく
この手に留めて置くことは 出 ....
木漏れ日のなかにすまう
古ナスのこむぎあえが
わたしをじっと
見つめている。
なみだ目で
....
たくさんの
目に余る湯気に座したまま
わたしはカンピョウを
しゃぶっていた。
弔いの ....
今は昔、をとこありけり。
いとあやしき箱の詩歌の会にしげく通ふ。
投げ打ちたる文、すなはち返し給 ....
着信を告げるTRANCEが響けば借りっぱなしの本は乱舞す
ひとを刺すことはいけない事だわよ ....
それはとても、とても小さなものだった
ローソクのあかりさえ消せないほどの風
....
僕らの闘いは
風の名残にすぎないのだろうか
苦しいけれど この道をゆこう
昨日までの限界を彼方 ....
どっちかと言えばっ
濁点ばかりの人生だっから
たっまにはギャロっプでもしてさっ
ぶっ飛びな ....
タイも
ヒラメも
マグロも
みんないました
白いお皿の上で
おそろいのお刺身でした
....
手を上げろ。さあ手を上げるんだ。
おとなしくこの袋にこの支店にある
ありったけの倫理を入れろ。一 ....
秋の海が寂しいのは
歩んできた人生
友と過ごした灼けるような喧騒も
土用波に掠られて
何事も ....
何かが足りない
君にもそして僕にも
何かが分からない
君にもそして僕にも
嘘を一つ吐きま ....
夢を見た
黒い夢
でも大丈夫さ
私には
神がついているから
肥大し ....
人生という一つの時
さまざまに彩られし人生
怪物に会うこともある
仏にあうこと ....
{引用=「ブランコ」}
最後の友人が
ブランコから飛び出した
着地点
そこに、ある詩があった ....
国営放送の請求書が
ひらり
と郵便箱に滑り込む頃
誰かの忘れ物が
公園の隅で
しゅか、しゅか
光 ....
こんなにも、待っているのに。
時間はゆっくり、まったりで。
明日は遠くて。
こ ....
天の川ねこの前歯を数えけり
先週ぐらいから
ずっと
所ジョージの
うたが
あたまから
はなれません。
もういい加 ....
波音だけが静かに夜風に乗り
私の髪を通り抜けた
海面を漂う月
蟹は静かに砂に潜る
意 ....
約束なんてしてないけど
あなたに会いたいから
親には禁じられた扉を
開いてみようと ....
すずめばちが
私の鼻の頭をかすめてすぐに
黒い影になって
薄くなって
細い軌跡を残して
小 ....
つきの誘いにうみは揺れ
えいえんのわかれが
ちぎられてゆく
みずのかがみに映るのは ....
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