言葉を囲む言葉達の結集
RAVE



言いたいことが言えません

だって複雑すぎる
私の苦手な
イコールまでの樹海の中にいるみたい

ウォーリーの仲間達全員をなかなか見つけられないような
もどかしい日々が続きすぎてる


自分が今情熱に燃えてるのか
冷静に正座してるのかもわからない
もしかして本当はどっちでもなくて
現実から逃避してるだけなのかもしれない

なんて
誰かに心配されたくて
引き止められたくて
存在を肯定されたくて
私は生きてるみたい
なんてくだらない人生
頭じゃ十分過ぎる程承知なのに
水と油みたいな頭脳と感情

私は犯罪をしてしまってるような感覚を知ってる
経験してきたから
ずっと体験してるから

何か言わなくちゃと思って
喉に上がってくる色素の薄い言葉達
口から出て行く脂汗だらけの言葉達
本当は言いたい事はそんなになくて
無駄に創られる文字達を消したいけど
無言は次第に靄を創るから
私は必死
毎晩私は必死

神経が蜘蛛の糸のように張り巡らされてるのは事実

α波なんて出てないでしょう




安らげる場所はどこかな?


今の寝床を無理矢理癒しの場所と思い込んでる

ここでも反比例の頭脳と感情



言いたいことが見えてきた気がする


誰かに手錠をかけようとしたけど
気がつけば
自分に手錠をかけていた
ただそれだけのこと
それに我慢が出来なくなった
ただそれだけのこと



頭脳の中には瞬く間に
沢山の引き出しがつくられて
それぞれに私が入れられて
四六時中暴れてる

放置も嫌いだし
監視も嫌い
愛情を一つ以上持ってる人はもっと嫌い
一瞬の甘い目線はもっと嫌い
許されない過ちはもっと嫌い

こんな思いを繰り返しながら
誰かを憎んで
憎んで
恨んで
恨んで
眠りに就く私
本当の犯罪者みたい


言いたいことが言えません

だって恐ろしすぎる
口に出した途端に
土砂崩れが起きそうだから

星が落下し
地面が沈んで
愛が粉砕しそうだから
たった一つの私の宝が
消え失せそうだから


言いたいことは言えません

決して

そう気づいたのです



自由詩 言葉を囲む言葉達の結集 Copyright RAVE 2006-10-05 18:19:21
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