やぶれたおもいの
かけらがわさわさ
うごめく交差点を
虹のように
跨いでいる
本日の気温、26.5
生温い粉塵の先に
奇妙な列
硬骨な表情の着ぐるみは
さも嬉し ....
梅雨入りの雨に打たれながら
掠れた音しか生まない喉で
ひとつ、
溜息を落としてみた
....
みじめだから詩をかくのか、
詩をかくからみじめなのか。
ニワトリが先か、たまごが先かには、
研 ....
真昼の公園で木漏れ陽を浴びて
癒える筈のない悲しみのことを考えていた
ときおり吹き抜ける ....
さちからウマレタト笑みが言ったか
ぬかるみにゴミつけたままのゴムで縛った水鞠が
息の年老 ....
満たされぬくらいでちょうどいい恋を笑えるほどの余裕もなくて
降りそそぐ陽射しの下で抱かれた ....
きのう木星で
くるはずのない電話を待っていた
土星の輪にちりばめた宝石は
帰って来ることのない ....
ただ呼吸をやめるためだけにぼくらはうまれるのか
....
僕は秋葉原の
メイド喫茶出入りしてる
テレビではダウナー系の
女性殺人容疑者が
....
ばあちゃんに先立たれたじいちゃんは、
僕の母さんの父さんである。
じいちゃんは、 ....
人々は必ず宇宙の中にいて
それは人によってその大きさは異なる
誰もが暗闇の中に落とされた ....
一
父は
生まれた時から
わたしの父であった
母は二度の流産を経験していて
私の時 ....
はりつけになったキリスト叫んでる痛い痛いよ誰か助けて
ちまたで話題のオーラについて考える。
オーラとは何なのか、その正体は知らない。
けれど同一人物な ....
貴方がいなくなってから
幾年経つだろうか
近くて遠い年月
楽しかったあの頃
甘く切ない吐 ....
水面でも生きていけた
音も音以外のものも
やがて最後は雨となって
わたしはいつもの
退屈な境 ....
大量にバスケットの中につっこんだ
様々な商品はレジなんか通さず
その場でかぶりつく
....
進めば進むほど息が切れる
額には汗
なんだか視界もぼやけてくる
それでも ....
ずっと前から知っていたね このときが来ること
近づくたびにみんな 知らないふりをした
放課後 ....
欲しい「もの」を手に入れた。
一番綺麗な方法で 一番誰かが傷つくやり方で
僕の欲しい「もの」を手 ....
ここ数日波がない
今朝も七時前に降りて
朝焼けをちょうど見逃したぐらいだったが
水平線は透明で ....
好きだと奏でたきみの声。
するりと動いたきみの手と、
ざわめく夏の新緑は
雨に紛れてぷつりと切 ....
透き通るような白い肌に
私の爪で痕をつける
君が私だけのものになる証で
君の君だけの証
....
オリジナリティの追求を、
私は私自身であることに置き換えて
世界と一切の交流を切断し、
心 ....
ぼくは詩を書きたい
いつの日か
自分の歩んできた道を
振り返るときがある
しかしそれは
....
いっしょにかえろうよ
大切なことはいえないけど
あの赤いサボテンみたいに
上をむいて、少し笑っ ....
満ちていたものは見えなくなり
いたのかどうかさえわからない
かたちはかたちを保てぬほ ....
じれったいなぁ
じれったいなぁ
何でもっと早く動かないのかなぁ
何でもっとテキパキとできな ....
そこはかとなく
身体がだるい
見上げた空の色は
僕の心に積もるようで
重くのし ....
朝が来て目覚めはじめる痛みかな
自分より愚かなものを知らぬ朝
....
おっぱいなんて所詮脂肪のかたまりで
手のひらに余る重量感にホッとしながらも
そのすぐ下に控え ....
ハート が いっぱい。
気持ちのやさしい 花なんだろうな。。。
それでいて
アスフ ....
好いお天気だから
今日は少し遠くまでお散歩しよう。
花の匂いをかいでみたり
....
ぼくは泣き虫だから
すぐ泣きます。
でも痛いときとか
人の前とか
そ ....
旅が恋しき若人よ
舟を一艘かそうかよ?
私が腕にかかる橋
こえて見せよと泡を投ぐ
星の向こう ....
その空間には慈悲深い静寂と
時間が意思を持って寝息を立てた
喉を鳴らす鳩の存在を確認する限 ....
荷物が重くて
帰り道が遠い夜も
星が しゃん、と
鈴を鳴らすことがある
鞄で傾いた右 ....
通り雨が春の香りを全て洗い流したことを告げた
淡い緑色をしたカーテンを揺らす風が
頬を少しだけ撫 ....
人差し指のフラフープ
鍵と小さなキーホルダー
くるくる踊るマスコット
鈴つき猫のプリマドンナ
....
ある世紀の100年に起こることは
前の世紀の最後の10年に凝縮されているそうです。
....
ぼくは詩を書きたい
詩であれ絵であれ音楽であれ
それらはそれそれぞれの違う形で
生まれたも ....
そう、それはイバラの森と言われても人間として扱われるなら
待ったのは誰も知らない駅でした君も ....
ジンジャーエイルでいいです
知ったかぶりして注文したら
それはどんな味がするのかな
....
息苦しく霞掛かった密室にて{ルビ終臭=しゅうしゅう}と吐く白煙。
前 分からぬままに
後 ....
色鉛筆に
一本一本
名前書いた
青 みどり
緑 ドングリ
赤 マリア
白 ふ ....
透明は恐ろしい
隠すことを拒むから
透明はずるい
隠さないふりをして
その深みに秘密 ....
オシアンを
読みつつ思いを
馳せるのは
神々よりも
君の唇
ストーカー
そう呼ばれて ....
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