切れない糸は、
私の足を通して、
からまってしまった、
赤が流れてゆき、
生気のない顔をして ....
どうして夜遅くになると、街灯に
目を奪われたりするんだろう―
都市、男が細い路地からアパート ....
いつになく無口な君の髪を梳く祈る言葉も思いつかずに
ちぐはぐなまま
外より
ガラスばかりみて
自分の眼すら
写ってないんだ
だらしない ....
薄闇にとけてながれる君の名は幾度なぞれど逃れるばかり
私の想いはもはや彼へは届かない。遠いところへと行ってしまった。
報われることのないこの想い、虚 ....
あなたなんか嫌い
だから
きれいな女の子を紹介してあげるわ
わたしの知り合いの中で
一番の上 ....
三千世界の夜が 墜つ
踊る大地の夢が 果て
君は痛い とは云わなかった
僕は痛い と叫んで ....
あの頃のわたし
いつもおとなしくしてた
このままなにもこわれないように
このままなにもこわ ....
その向こうにいるあなたが怖いの
こちらからは見えないもの
同じものをみていても
あなたが本当は ....
のろのろ時間は僕の前に
のっしり座り込んで
僕のことを見ているのです
壁の向 ....
学校は早退届がないと帰れないらしい
鋭い目
眼鏡の奥で、光っていた
あたしは結局
学 ....
いなくなった
切り取る
切り取る
いなくなってはいなくなって
切り取る
切り取るき ....
スキナヒトノナマエヲ
ヒャッカイノートニカクト
コイガミノルトイウメイシンガアリマシテ
ソレヲ ....
化石を拾う
改札口は静かで
足跡ばかりが通り過ぎていく
ぼくはそこで案山子になっている
....
たとえるならば
練炭の赤
たとえるならば
灯火の青
たとえるならば
えぐられた胸
....
母親の教え如きで名を残す孟子がニクい
ようこそここへ 遊ぼうよパールライス
....
余がルクセンブルグのハイデルカイアットホテルに滞在の折り
夜の列車が汽笛を鳴らしてコーマ駅を出発す ....
天窓に差し込む光
耳を掠める バルトォクの旋律
嗚呼 君が{ルビ謠=うた}に心寄せ
高い空 ....
あと一言
君に伝えられたら
何が変わったんだろう
泣きそうな背中を目の前にして
僕は泣け ....
彼らのこの一瞬は 灯火は
わたしたちの何年分なのだろうなど
小難しいことは皆かんがえるふり
....
指の熱量と、すべりの良さの均衡が叶う事が、全て、だ
紅茶に レモンやミルクをいれるのと同様に
ボクはあなたを抱き 嫌がるアナタをムリヤリ
....
ふと気が付くと
愛を無くしたケガエルは
渇水時のダムのよう
カラカラに干からびて
部屋の隅に ....
放課後の廊下を歩いていた
右手には教室が並んでいて
どこまでも続いて終らない
左手 ....
01001011011011101001 ....
左目の下に
はばたきがある
つねに つねに
....
ヘドロ化した日常に膿んで見上げる
ちっぽけなあたしから
ぽ
と
....
ねえねえ と よびかける妻の声に
ふりかえってみると そこに熊がいて
つぶらな瞳で ぼくを見つめ ....
ウンコを飲んだら
空腹感に見舞われている
眠れない
題名だけのスレ パート4。一行詩禁止。題名だけ。
このスレの題名で詩を書いたときは、できればここに ....
writeと書いてあるボタンを押したら
全部消えて真っ白になった
よく見るとwriteではなくw ....
価値あるものは
ウェブに流さないように
と
あなたは
哀れむように
わたしに ....
確かに買った筈の切符がない
この列車の行き先を見上げた
出会のような出会
彼女のような彼女
幸福のような幸福
未来のような未来
時間のような時間
....
ろうそくがゆれた
消えそうだったから
両手で壁をつくる
やっぱりあつくて
ひとみのかたちで
....
「お前がここまで疲れているのは仕事で疲れているからなのだ仕事がきついからそうなるのだお前の為にそう言 ....
こぼれなかった 涙のあと
かすれた声
裂けた音色
歪んだ夜から
この雑踏 ....
野菜が食べたい
なっぱが食べたい
ハムも少し入れて
野菜が食べたい
どんなのが食べたい
....
駄々をこね泣き叫ぶ子どもの声に
不思議な感慨
そんなに大きな声で
我の欲求を叫べるなんて
....
横のローリングでいつだって世界は回っているのだと知った
カニ歩き
電話ボックスに貼り付け ....
なにひとつ選ぶことなく空に舞う恋に似たもの水蒸気になれ
ぼそぼそとつぶやく君の独白を私は聞いて ....
不意打ちに
「がんばっているかい」と聞かれて
戸惑ったわたし
「うん。」とだけ答えて、
....
何時ものように口ずさんだ歌は
受けとめてくれるはずの
君の笑顔をすり抜け
秋の日の溜め息となる ....
果てしない闇の向こうにあるものを恐れず
目の前のありふれたことと戦おう
闇は常に向こうにあるし
....
みんな昔はとうもろこし
みんなおなじかたち
ちがったスパイスをまぶされて
ちがった袋に入れられ ....
風が吹く。
風が鳴る。
西も東も風の音だけ。
さわさわと擦れ合う草の音。
風 ....
今は
音が いい
ことばも
色も
かたちも
いらない
今は
....
五億積まれる(それでもイヤ)
五億積まれた族
五億積まれ得る積まれぷりん
積まれ、 ....
夏ではない海に
沈めてしまえるものでしょうか
私たちが紡いだ金色の思い出
もう 灰色の霧に ....
なつかしげに からまった
毛糸玉をほどけば
ふわふわと 手触り柔らかに
つながっている糸
....
都市の地下には、巨大なトンネルがある。
憶えておくといい。この地面の下にトンネルがあると。
「工 ....
おれはきっとやっていけるわ
やっとのことで
手順や矛盾のやり方を
覚えたの
仕事でもへまでも ....
みずに浮く 葉と葉、茎、の愛だ いずれ沈む前に ふやける
角部屋 20度くらいの きわどさで ....
なんでこそくを漢字では姑息と表すのか
それとも姑息が先でこそくと読ましたのか
分から ....
そう {ルビ譬=たと}えるなら
他の誰に許されなくても
全てを敵に回して ....
一日はそのように始まって
一日はそのように終わっていく
きっと
部屋の隅、テレビの ....
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