強く放たれて来た光の粒よ / 放たれていること
beebee

それは夏の嵐の夜であったが
積乱雲の割れ目から
夜目にも鮮やかな新星が見えた / 見えた気がした


暗い湿気た空気の中を
零れ落ちて 光の粒よ


光の粒には質量があって
重さがある
時間がある
歴史がある


遥か宇宙から到着する光の粒たち
そこには豊穣な時間がある
個性がある
宇宙がある


広がりがある


私は憧れる
無限が無限であって
自分は自分ではなくても / 自分であっても
放たれていることを

それとも恒星を回る惑星のように
重力に引かれ放物線を描くのだろうか?


重点はある?


私は要求する
終焉はあるが終わりはないことを
私はベクトルなのだ
放たれていることを



自由詩 強く放たれて来た光の粒よ / 放たれていること Copyright beebee 2018-09-09 05:17:12
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