愛していたよ
赤椿

嗚咽しながら

吐き出した言葉に

貴方は どんな顔をしていたのか

視界はあまりに歪んでいて

土砂降りのように 見えなくて

優しく 頭を撫でてくれた手に

私が

ずっとずっと 囚われませんように

ふとした時に

貴方が

私のことを思い出して 苦しくなりますように

最後に吐き出した言葉は

私が貴方にかけた 

最後の 微かな呪い


自由詩 愛していたよ Copyright 赤椿 2018-09-09 01:55:22
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