朝からクワガタ
クワガタの話かよ
下あごの話かよ
さん、はいっ
「下あごの話かよー」
ご飯はゆっくりよく噛むこと
ほらあれだ利口になるから


両親は本日もご健在
飯をバクバク食う ....
あれはいつのことだったか、間違いなく浮いていて、空。に、月の代わりに。ぼくらの夜はつややかな緑に照らされ、建物には鮮やかな縞模様の影ができる。アスファルトから植物が生えているようだった。自分がやさし .... パフェ、
パフェ、
パフェ、
10回言ったらパフェ10個

眩しい太陽
目を細める僕の顔前に
うふふ
エプロン娘
純白、
かついたづらな覗き見


こいつめ


 ....
水平線、午後
手延べそうめん、午後


台所の床、つめたーい
ひらべったーくなって
ほっぺーたをぺたぺた

ひーんやり
ヒヤシンス
春の花
もう夏ですが
横たおしの夏
 ....
    人さし指と中指で
    腕についた血を軽くはさむ
    もう流れないそのかたち
    なかば閉じかけた三本の指のあいだから
    口と目のない白い髪の女のにおい
 ....
ゴッコ

お互いの足首につけた
紐をひっぱり合う遊び


ゴッコ

慎重さが足りずに
森の中に迷いこむ遊び


ゴッコ

僕の欠落した部分を
君が木の根元に隠す遊 ....
 さよならダーウィン
 僕は気づいてしまったから

 さよならルーシー
 夢の形
 
 宇宙からやってきた父
 光ワープ
 通り過ぎる星は次々と砕けた

 時間さえ追い越し
 ....
    卵を産んでいる親蜘蛛を
    卵と一緒に握りつぶして
    やさしい少女の顔をした少年
    そのままの手で夏の樹を抱く
母さん。




母さん。僕は今、とても複雑な心境です。
狐につままれたような気分です。
一体どういうことなのでしょう。
僕はまるで
自分の感情がわからなくなってしまった。
喜怒哀 ....
サンディの煙草は誰にも止められない
と、誰もが思っていることを
サンディはなんとなく知っている
黒く長い髪
茶色のひとみ
その他の身体的特徴
にもかかわらず
サンディといえば
 ....
何枚も空の写真を撮り続け
違う空だと君は言うけど
大事にしてたコップ割ったの
牛乳おいしかった
おおきくて

だから音楽大音量
かなしみ
でかい音
だだだだだ

過ぎるの待ってる
息づかい

S、S、S、
 ....
恋を知り少女がひとり懐かしむ灰をかぶった安寧の日々


階段の踊り場の恋は吊り橋の上の恋よりまことしやかに


12時で魔法は解けて ここからは本気であなたを落としにかかる


ラン ....
モラルを守るの、ラルモ
それは大切なこと大切なことよ
生きて再び歩いたりしてはだめ
火遊びもまた
街がひとつ陥落しているわ
ジス・イズ・ア・ペン
それは荒井注のギャグよ
スペ ....
もう いいかい。

もう いいよ。


草にまけるかと思った
あんまりにも長いあいだ かくれていたから
風が強く吹くたびに私の肌は傷ついた

動くことはできない
みつかってしま ....
人が言葉を手に入れることができたのは、しっぽを捨てたからだ
ちっぽをつてたからだ
しっぽを捨てたかわりに人は言葉を獲得したのである
それまでのしっぽは心を表現していた
怒りや喜びを表すこと ....
帰り道に迷うのは
せめて僕のほうだったらいい
通りすがりで、そっと交わす言葉からは
いつだって真ん中のところが零れ落ちていく


駅の階段を
夏に降りていく
君は一つの呼吸で
手を振 ....
 君は逃げようとした。だから僕は追いかけた。おにごっこがはじまったと思った。
 僕、いつの間にじゃんけんしたんだろう?じゃんけんに負けたんだろう?鬼になったんだろう?
「ねえ待って。僕、おにごっこ ....
サワレナイという女の子がいました
何を贈られてもそれに触れないでかなしそうに笑うので
そう呼ばれていたのです
サワレナイはある朝、さみしい夢に目を覚ましました
そして、毎朝そうやって起きていた ....
お母さんミサイル (ミサイルをお母さんでくるんで軽く火を通したもの)



少女 (南から吹いてくる季節風のこと)



街 (顕微鏡に形が似ている)



青空 (比較的重量 ....
おばあさん たべねば だめだ

見舞いにきた人が
そう 励ましてから
おばあさんの 体調は悪化した

食べれねぐなったがら もうだめだ
と 急に思いつめたらしい

看護婦さんがみかね ....
私小説というものがほぼ死に絶え、小説はエンタテイメントとして書かれ・読まれ・消費されるものになって久しい。それに対して、詩というものは、未だに“私詩”とでも呼ぶべきものが大半を占めているように思える。 .... 焚き火の火を見つめながら
煙草を吸っているから
涙もくしゃみも煙のせいにできる

焚き付けの新聞紙にはテロのニュース
世の中のもめごとみんな燃やしてすっきり
なんてわけにはいかないけど
 ....
爆音で流れている音楽を
受け止めるこの耳で
俺はいつもあんたの与太話を聞いていたいと思って。


差別された人
このこう着状態をどう受け止めよう、
これってば妙に無防備、
先に言ったほ ....
かけおりた坂道のおわりには
ボーダー柄の、夏が
波のような顔をして
手をふっていた


それから、 と言ったあとの
あのひとの声が
ノイズにのまれて、ちらちらと
散ってしまったので
 ....
入院してる友達のために折ってるのと
その子はちょっと淋しそうに

鶴を折っていました

それを手伝おうと
わたしも折ったのですが
できあがった鶴の
羽を広げようとしたとき

その子 ....
{引用=※このシリーズを初めて読まれる方は「はじめに」をお読みください。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=41210}

●「春」/ ピッピ
htt ....
夏休み
街から人はいなくなった
窓という窓
木陰という木陰
ベンチというベンチ
そのいたるところから
少しの匂いと
体温を残して

静寂、というには
まだわずかばかりの音 ....
雨に濡れるのを忘れた人が、信号の前で返り血を浴びている。どんよりと、ただどんよりと生きていけ。おまえの夜の病はいまだ進行中だ。魚群探知機に映る影の人びと。探そうとしてもけっして探し当てられない影の呼吸 .... ぼくたちの出会いを事故と名づければたちまちエアーバッグが邪魔で


消えかかる蛍光灯の真似をするきみの瞬きずっと見ていた


きみのその背中の刺青の蝶を捕らえるために彫りし蜘蛛の巣

 ....
ピッピさんのおすすめリスト(409)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝からクワガタ- Monk自由詩605-8-24
ウォーターメロン・ダイアリーズ- nm6自由詩14*05-8-23
真夏のパフェ- Monk自由詩705-8-21
こてーん- Monk自由詩505-8-21
ノート(25Y・11.10)- 木立 悟未詩・独白305-8-21
ゴリムチュウ- Monk自由詩405-8-20
ルーシー- マッドビ ...未詩・独白405-8-18
ノート(25Y・9.19)- 木立 悟未詩・独白505-8-18
家族- 捨て彦自由詩305-8-17
サンディのこと- たもつ自由詩43*05-8-14
空というパーソナリティ- 短歌405-8-14
あけましてお- ともちゃ ...自由詩13*05-8-12
ガラストゥ_ガラスヒール- ソマリ短歌13*05-8-10
モラルを守るラルモ- たもつ自由詩1105-8-10
かくれんぼ- ばら自由詩5*05-8-5
しっぽについて- せんたく ...散文(批評 ...7*05-8-5
浸透圧- 霜天自由詩1105-8-2
かくれんぼ続行中- 神音散文(批評 ...405-7-31
空の子- ヤギ自由詩25*05-7-25
お母さんミサイル他、- 捨て彦自由詩1105-7-22
きっと- 砂木自由詩31*05-7-22
詩と“私”を切り離せ。- 大覚アキ ...散文(批評 ...61*05-7-13
優しくなれると思ったこともあった- 佐々宝砂自由詩1605-7-13
爆音、受け止める耳、- 捨て彦自由詩1+05-7-7
空の底- 望月 ゆ ...自由詩49*05-7-3
千羽鶴- ベンジャ ...自由詩67*05-7-3
【妄想は止まらない】_春_/_ピッピ- 043BLUE散文(批評 ...105-6-30
夏休み- たもつ自由詩1805-6-29
蒸し焼きの雨- 岡部淳太 ...自由詩37*05-6-18
六月は雨- 本木はじ ...短歌1705-6-9

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