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知りたかった
僕を
取り巻く
空気の中に

どれだけの
水の粒子が
溶けているのか

手と手
心と心
乾燥地帯で
ぶつかるたびに
静電気が起き
そこに生まれるのは
青白 ....
  毎日、何十個もの隕石が地球に向かって降ってくる。1cm足らずの小さな星屑が、地球衝突以前に大気中で燃え尽き、それが恋人たちが見上げる夜空をロマンチックに駆けながら流れ星になる。
  そして数年後 ....
鳥の姿の失せた空には
鳥のかたちの欠落がある

影が消え
言葉は失われても
羽ばたいてゆく記憶が
風車をまわす

失われた鳥の形の
風が舞う


私は
声を出せるだろうか
 ....
むくろと暮らしたことがある
たった数日

むくろは
案外しずかで
ちょうど
子供がいたずらに
掛け布団の下 座布団を仕込み
あたかも眠ったふりをした
そんなふうな

かつて肉体だ ....
沼のほとりにあなたは立って
覗き込む
濁る水底
揺らぐ藻の影
素早くよぎる魚の気配に
煌めく泡が
まっすぐに
昇ってくるのを待ちながら

言葉の淵にあなたは立って
覗き込む
尾び ....
{引用=

「カスタネットを叩く小さな手が、乾いた音を空間に弾かせて赤と青のあわいにある星を見つけようとする。白眼は青みがかっていて世界中の秘密を引き連れてまだ秘密を作ろうとしてい ....
ある聖夜ふと訪ひし教会に
聖誕のミサいかしくも
執り行へり鐘や鳴りつつ
我は信徒にあらねども
珍しければ連なりて
慣れぬ祈祷にしばし参じぬ
司祭は儀式進めたり
謝祷交はして会堂の
時説 ....
出来るでしょうか
目に見えない心を磨くことなど
出来るでしょうか
形のないものを磨くことが

かつてある食品会社が
「水を磨く」と言いました
大河の水は汚れています
池の水も汚れて ....
サザエさんを見ると悲しい気持ちになるの
と言った君を抱きしめたい気持ちで一杯になる

ほんの小さな幸せにこころ満たされてゆく
あなたにもあるはずさ 小さな幸せを感じる時が

夢の中で見た人 ....
私は十三年間
薄暗い工場の中で
機械の一部になって働いてきました
小さな子どもを連れて離婚した
若くもない女には3Kの仕事しかなかった
子どもを保育園に預けて働いた

毎日々
ベルトコ ....
              140219


今朝も眼が痛い
眼科医処方点眼薬を差す
日に4度差すんだよ
方形の空からは
青空さえのぞき込み
眼の中に乾いた粉を振り込むんだ
部屋代を ....
アナウンスが流れる

線路内に鹿が入り込んだため
列車は3分遅れて隣の駅を発車しました


その鹿はどうなったのだろう

寒いホームに
誰もが無言で
同じ方向をむいて並んでいる
 ....
言葉の針に意図を通すのは難しい
何を繕うでもなく
きれいなシシュウを夢見ては
チクリチクリと傷つける日々


   《針子のトラ:2014年2月11日》
語弊があるような言い回しは避けて
誤解を生むような表現は消して

本当に伝えたいことだけを

傷つけないように
耳を傾けてもらえるように

心を開いてもらえるように

気分を損ねな ....
幼稚園の豆まきでは
殻付きピーナッツと一緒に
キャンディーやチョコ玉や
たまにチロルチョコなんかも混ぜて
撒いてくれるので
鬼のお面をつけた子どもたちが
懸命にそれを拾うという
奇妙な光 ....
娘の反抗期も
そろそろ終わりかなあと
やれやれと思う反面
なんだかそれはそれで
一抹のさみしさもあり
手放した自覚もなく
ああ、季節というものは
こんな風に過ぎてゆくものなんだと思う
 ....
私は五月にカラスに襲われた
いつもの道を自転車で走っていたら
前を歩いているオジサンがカラスに突かれていた
ははん さてはカラスに石でも投げたんだなあ
……と 
この時点では人ごとの顔で通り ....
夜の道を
あの人のような街灯を
見ていた
白線の
ぼやけた先の終着駅へ
白い獣が
のそのそ
歩いてゆく

光が途切れるとき
黒い獣に襲われて
あのブチは
シロからクロへ変わった ....
夢で大人にお辞儀する子ども
互いに正座している
どこの子だろうか
黙ったままうつむいている
何のために向きあっているかもわからない
目覚めが近づいて
シルエットがゆれだす

夢の白い網 ....
ずっと働いている

ずっと

寝たら取れるかな

寝たら

肩の筋肉をうえに

ぐっと

背中のを真ん中に

ぐっと


影が話し掛けてくる

勇気を振り絞って
 ....
人は
何のために祈るのだろう

自分のため
家族のため
社会
世界
宇宙
それから

私たちは知っている
幸せは
すべての人にはこないこと

多分に
相対的であり
他人 ....
葉山の小学校裏の
とあるホテルの一室
隣のカップルのけたたましくも
どこか空ぞらしい声に
虚しさを覚えながら
僕らは僕らなりに
じっくりと確かめ合おうとした矢先

鼻の先3センチで放た ....
{画像=121014021730.jpg}

春を待てずに 窓辺にて

花ほころびを 愛しむ日

過ぎ去りし時 在りゝと

時にあらずに 致しこと

咲いて萎れて はらゝと

 ....
人生が好転してきた
全てが調子が良い
心配事も減り
環境も良くなる。

楽しい
幸せだ
充実している
満足している。

体重も軽くなり
体調も良い
人からも好かれる
仕事が舞 ....
水面に浮かんだ 反響する光

閉ざされた 闇の中 語る人は消えた

横たわっているのは 君の姿


引き金に 指を添えて

さまよう言葉 指揮者の合図


凍りついた 泡沫 ....
視界が視界が縮める午後のきらいな音楽の、リフレクトの信号が鳴り止まない鳴り止まない鳴り止んだ気もするかもしれない、鳥、鳩の声、何百万もの星が過ぎるように車がインクをぶら下げて裂罅を集めていておれは、喉 .... 羽が咽を打つ
いつも
目をつむるときに
街の終わりから
目をそらすときに


手のなかに燃えるものが
あざやかに吊るす
昼と午後のあいだの光
暗がりに消える径
 ....
目的などなかった
最寄りの寂れた無人駅から
たまたま通りすがった赤錆の列車に乗った
血の乾いた衣服はぼろぼろにほつれ
おそらく僕はひどく青ざめた顔をしていただろう
幸いにも乗客はほかにいなか ....
しっぽを
こちらに向けている

しっぽ
(あれにするわ)

言われた通りにやってみたところ
天気をずいぶん正確に調べることができた
しかし 彼の知識には 時として ひとりよがりというか ....
君を殺してしまいたい
こんなに恋が苦しいのなら
心で心を傷つけあって
君を殺めてしまいたい
もう好きにならないように
もう好きになれないように
でも君を殺してしまえるほど
私は君が嫌いじ ....
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