すべてのおすすめ
旅の朝 味付け海苔の 栞かな
本開き 細工美し 光る海
家族旅 娘のしおり 待ち焦がれ
好きだけど ちょっとツンデレ 本の紐
貼りすぎて 何だかわからぬ 赤付 ....
開き箪笥の蝶番がこわれたの
そう言えば10年前にもこわれたな
今度は違う蝶番
貧しかった頃に買った
安価な開き箪笥の蝶番は
僕たち家族の生活を
ささやかながら支えて ....
【人間】
初めてのアルバイトは中学1年の冬休みだった。
親戚の雑貨店でのレジ打ちの仕事だった。
年末のある日、事件は起きた。
その日の昼食後、レジに戻ろうとしたら、おばあさんが
お茶碗を買い ....
入社一年に満たない
まだ未成年の君が
機械に上半身を突っ込んで
型替えを行っている姿を見ていて思う
もう一人前のオペレーターなんだ
ちょっと前までは怪我しないか
とても心配だったけ ....
カレーを作ったが旨くない
入れるものは入れている
ジャガイモ
人参
玉ねぎ
にんにく
鶏のもも肉
そして
いつものインスタントのルー
毎度のことなのでいいかと思ったが
ち ....
自分に催眠術をかけようとして
5円玉に糸を通してぶら下げて
目の前で振り子運動をさせて見ていたら
気がついた
振り子の重りがどんなに軽くても重くても
振り子運動の往復時間は同じ
....
ひかりがインフルエンザにかかったの
パパにうつるといけないから
週末は帰ってこないでね
ママは感染覚悟の臨戦態勢準備完了よ
そうか わかったよ
ひかりが好きな
とろアジと
....
空気があっても
水があっても
土があっても
風があっても
それだけでは命は生まれない
初めの何かがないと
その何かを
私たちは
愛
と名付けた
愛は命という愛の流れを引き起 ....
探した言葉は
たくさんあるのに
今となっては
頭の中に
その痕跡すらない
忘れたわけではない
はじめから記憶されていないのだ
私が探した言葉は
すでに
白い霧の中に紛れ
再 ....
もうただ怒ることはやめた
自分にも
他人にも
一時の感情で怒るのはただの急ブレーキだから
僕はもっと前に進みたい
いつもゆっくりアクセルを踏んでいたい
楽しくハンドルを回しながら
....
摂理という美の魅力によって
自然は不思議という概念を創造した
ある石は固く曲がることはない
ある石は蒟蒻のように柔らかく曲がる
甘い蜜でしたたかに誘う花もあれば
容赦なく殺す毒を持つ ....
公園で母と子が手をつないで歌を歌っている
私は5歳の時
3ヶ月間入院生活を送っていた
当時の大学病院の小児病棟は
母親が付き添う様になっていた
私には3歳と生後5ヵ月の2人の妹がい ....
冷たい雨は たちが悪い
それに風が加わると最悪な夜だった
粗悪なアスファルトはタイヤに雨水を投げさせては
信号を待つ私の股間を濡らす
何だよ
世間は雪と氷の祭典で盛り上がっているのに ....
僕らはみんな回ってる
宇宙と いっしょに
天の川銀河と いっしょに
太陽系と いっしょに
地球と いっしょに
ラクダと いっしょに
メキシコ人と いっしょに
....
このところ
野菜をサプリメントだけで摂取してたら
とうとうピーマンのアルファルファ詰めが現れた
何で肉詰めじゃないんだ!
そー言われても
私はピーマンのアルファルファ詰めなんで
....
寒い
たった今
布団乾燥機のプラグを握りしめたまま
目が覚めた
酩酊して
コンセントを探していて
力尽きた
おい
俺よ
この六畳の部屋で
遭難死するところだったじゃ ....
丸1年間
給料なしで必死に働く有限会社の社長がいる
貯金を切り崩し 社員とその家族を守るために
「あと1年は石にかじり付いてもやる」
「真面目だけが私の取り得だ」
社員も彼を信じて必 ....
午前2時
風にのって同報無線が聞こえてくる
行方不明の方の情報が明かされる
パジャマ姿 86歳のおばあちゃん
念のため外へ出ると
パジャマではとても耐えられない寒さだ
そん ....
中学生になって
初めてコーヒーを飲んだ
僕はその3時間後から
コーヒーが大好きになった
コクや酸味の味わいや
鼻から抜ける香りを好きになるのは
それから3年程経ってから
コー ....
今朝はとても寒かったので
まだ暖まらない寒い部屋で
温かいインスタントスープを飲もうとしたら
スプーンがものすごく冷たくてびっくりした
そういえば
15年程前
仙台のホテルでの夕食 ....
生きていれば いるほど
<
だんだん強<
なる
<
だんだん強<
欲望する
<
だんだん強<
幸せになりたい
<
だんだん強<
幸せにしたい
もっと ....
一見汚い泥であっても
視野を狭くしていくと
そこには
純水や二酸化硅素の結晶がキラキラしている
時にはレア・メタルのような高付加価値物質もある
でも僕の視野では
地面にある泥にしか ....
まさか手ブラで行くわけにはいかないだろう
(すると小野君はこんな事をする)
→自分の胸を両手で隠す
小野君!そういうことはやめてくれないかな
45歳の先輩独身OLにかかってき ....
もしもし
はい こちらスマイルお天気相談所です
あの 明日のS市の天気が知りたいのですが
存じ上げませんが
でも そちらはお天気相談所でしょう?
いいえ スマイルお天 ....
母にオレオレ詐欺から電話がかかってきた
どうやら僕が会社の金を使い込み
1200万円を用立ててくれと言ってるらしい
連絡を受け急いで実家に帰ると
10人もの警察関係者
詐欺犯と現金の ....
いちごをひとつ
妹のいちごパフェにのせる姉
それは僕の役だったのに
知らなかったよ
いつのまに
大人になったの
少し
さびしく
それより少し
....
そんなに
目を点にして
俺を見つめるなよ
普段父親らしいことしてあげらないけど
週末はできるだけ帰るから
だから
あんまり俺を見つめると
鼻をひん曲げて
目隠しするぞ
風呂を楽しんでいて
ふと手のひらを見ると
こんもりした泡から毛が1本生えていた
おおっ!
ついに新細胞発見かと思ったが
そんなわけはない
偶然と
常識に捕らわれない若き科 ....
自分で自分をくすぐっても
くすぐったくないのはなぜだろう?
僕は誰かにくすぐってもらわないと
くすぐったくないのだ
詩を書いて
自分で批評しても
自画自賛しても
くすぐったく ....
告別式が終わった後
私は港公園にいた
公園の小山の頂上から見る景色は
重く深い
荼毘に付された
血と肉は
二酸化炭素となって空に溶け
骨は
長い間の雨水で骨壺から溢れ出し
....
夏美かをるさんのichirouさんおすすめリスト
(177)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
しおり
-
ichirou
俳句
4*
14-3-1
蝶番
-
ichirou
自由詩
10*
14-2-28
アルバイトの備忘録
-
ichirou
自由詩
19*
14-2-25
まっすぐ伸びていく
-
ichirou
自由詩
8*
14-2-24
砂糖
-
ichirou
自由詩
10*
14-2-23
振り子運動を見ながら平等を考える
-
ichirou
自由詩
9*
14-2-23
きよしこのよる
-
ichirou
自由詩
7*
14-2-22
みんな愛から生まれる
-
ichirou
自由詩
7*
14-2-22
白霧
-
ichirou
携帯写真+ ...
6*
14-2-20
リリカルシンキング
-
ichirou
自由詩
7*
14-2-20
まろやかな不思議
-
ichirou
自由詩
11*
14-2-17
春の小川と春の青空
-
ichirou
自由詩
9+*
14-2-16
セブンイレブンのコーヒーを家でゆっくり楽しみたい
-
ichirou
自由詩
4*
14-2-15
僕らはみんな回ってる
-
ichirou
自由詩
4*
14-2-14
とうとうピーマンのアルファルファ詰めが現れた
-
ichirou
自由詩
5*
14-2-13
コンセント
-
ichirou
自由詩
11*
14-2-13
誠実でなければ守ることの意味がわからない
-
ichirou
自由詩
9*
14-2-10
さまよえる黄昏
-
ichirou
自由詩
11*
14-2-9
3時間後のドリップ
-
ichirou
自由詩
4+*
14-2-9
スプーンウォーマー
-
ichirou
自由詩
3+*
14-2-8
デクレシェンド
-
ichirou
自由詩
5*
14-2-8
僕の視野
-
ichirou
自由詩
5*
14-2-7
小野君!そういうことはやめてくれないかな
-
ichirou
自由詩
8*
14-2-6
スマイルお天気相談所
-
ichirou
自由詩
6*
14-2-4
実録_本当の被害者は僕だ!
-
ichirou
自由詩
6*
14-2-3
いちごをひとつ
-
ichirou
自由詩
12*
14-2-1
そんなに見つめるなよ
-
ichirou
携帯写真+ ...
15*
14-1-31
手のひら上のOBAQ細胞
-
ichirou
自由詩
2*
14-1-30
ももっちい
-
ichirou
自由詩
9*
14-1-27
時よ_止まれ
-
ichirou
自由詩
8*
14-1-27
1
2
3
4
5
6
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