すべてのおすすめ
アクセルを開ける
しだいに風景がうしろに遠のいてゆく
風だけの世界だ
僕はすべてから解放されている
一瞬彼女の指を想う
届かない距離にある白さ
ただ優しい仕種で
微笑んで欲し ....
泣きたくなると
勝手にやって来て
何をしに来たのか
ひとりで本を読んでいたり
携帯をいじったりしている
「飯作れ」
と
言う訳でもないから
わたしも
....
あなたにとって思う、
偉人、英雄、天才ってどんな人?
そうね
世界には
数多くの偉人伝が伝わるけど
どんなに強くて
どんなにすごくて
どれだけ天才であ ....
私を傷つけたあの人は
結局私の人生にとって
大切な人じゃなかった
3年かかって
やっとそのことに気づいた
仮に今 あなたが
誰かに傷つけられたと思っているとしたら
あなたにはもっ ....
日々の重労働のせいもあるが
最近は夜も歯をくいばって 寝ている
寝ても覚めても 最後は気合いだ元気を出せと
くいしばる
もう奥歯はボロボロ
陽水さんのあの名曲で元気になるぞ
パ ....
121116
出生率が下がってるから、若者の人手不足といわれていても
若者にも厳しい職場しかないのです とため息をつかれた
わりかし給与が好くて働きがい ....
ユーモア教室に通うの刑に処す
脳に転移していますね
ある日
余韻の残らない口調で担当医は言った
丁寧に覚悟を積み上げてきたはずなのに
質問をする私の声は上ずっていた
ひとつひとつ言葉を置くように説明する
....
同性間結婚が報告された娘と結婚する男性に5億香港ドル(約50億円)を与える、娘を愛している気持ちだけが条件だ。
夢は、永くは続かぬ。
それは、天を覆わんと咲き誇る
満開の桜のように優雅で美しく
そして儚い。
夢は、永くは続かぬ。
それは、木漏れ日とともに降り注ぐ ....
冬の夜
わたしのうでは母に貸すものと決まっていた
ほどかれたセーターの毛糸の輪を
うでに通してかかげていると
母はそのはしをくるくると巻き取って
毛糸玉を作る
単純な作業は退屈で よく居眠 ....
狩猟民族としてのあるいは
遊牧騎馬民族の遠い遠い血が流れているのだろうか
トラッカーだけれどカーナビなんて要らない
iPadでGoogleMAPだけで探索し移動するのが得意になった
い ....
あまがみのはずが致命傷
悲しさと寂しさは
似ているようで違う
悲しさには少し
怒りの気配があり
寂しさには少し
温もりの気配がある
楽しさと嬉しさは
似ているようで違う
楽しさには少し
短さを感じ
嬉 ....
雨上がりの朝 音楽会は終わり あたりは拍手のように光っていた
──終演
濡れた落ち葉は閉じられた楽譜 土に還る日を待つのだろう
──静謐
鳥は何の疑問もなく冬へと向かう ....
キミのことが大好きです。
大好きなんです、どうしょうもなく。
そんなキミを、守りたいって
僕はいつしか思うようなったんだ。
そして
キミを守ることができ ....
どこかのBarには
探偵がいるのかもしれないが
俺たちのBarには詩人がいる!
唄うたいもいる。
Barには
たくさん
いい奴らがいる。
夢を描 ....
口に含んだルビーを
少し、見せて
彼女は深い眠りへと向かった。
天蓋から垂れたベールの外に立ち尽くし、
私は窓から夜を見る。
月はあった。
もはや天体の月までもが、
彼女の言うま ....
夜に、バレエのおけいこから帰る道で、
もうすぐ家につくというとき、
住宅街の隅で、若草色のネグリジェを着た女の人が猫と喋っていた。
ふたりは向かい合って楽しそうで、とても、きれいだった。
車の ....
薔薇が青ざめている
あなたがいても あなたが淋しいと淋しい
癒してくれる。
助けてくれる。
理解してくれる。
会ってくれる。
世の中を光り輝くものに
してくれる。
勇気をくれる。
生きる希望を与えてくれる。
自分に自信を与え
その気に ....
ゼンマイ仕掛けの時間は
古い鳩時計みたいに装飾されてさ
彼女だって珍しくつけまつげをしてる
僕はピンクのカーテンの裏側は何色か考えてる
演奏者の孤独と陶酔
空から蜘蛛が降りてくるなん ....
人の心に耳を澄ませた金曜日
聞こえてくる様々な声に
目頭が熱くなった
人の声に耳を塞いだ土曜日
何度も繰り返した同じ言葉
口にだしてしまえば、泣いてしまいそうで
唇をぎゅっと噛みし ....
夕方は落ち込んでいたけど
救いの電話が来た。
皆に嫌われているのかな?と言ったら。
たまたま都合が悪かっただけさ。と言ってくれた。
今夜はご機嫌
明日はポッキーの日
そして介護の日
....
わたし時間です
あなたの時間です
わたしはあなたの中にいます
だから
わたしとあなたは同じです
わたし時間です
似ていますが痴漢ではありません
でもあなたはわたしがうとうとしていると ....
花に吹かれ風が揺れている
駐車場に停まった
車の助手席から眺める
スーパーの硝子の向こうで
ベビーカーを押しながら
おむつを買っている、妻の姿
長い間、出逢わなかった
二つの道が一つになっている
....
文句が有るなら言ってみろいいえ別にありません
お前の態度が気に食わない文句があるなら言ってみろ
いいえ今日は用事があるのでライン長様に文句なんて
我慢だ、足軽社員は我慢が命と心の叫び ....
夜の塊をそっと口に入れた
あなたは
シャーベットのように崩れて
記憶の澱のなかへ消えていく
寂しさはない
永遠が凝視する
無辜の表徴
絶え間なく壊れていく〈無 ....
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