すべてのおすすめ
ことがら は 昨日の記憶
そばがら は 今夜の枕のなかで
ひとがら を 朝のヒカリで描きこむ
うまれたての雛のあたまに
残された
一片の から
どこからと問うこともせず
....
私が各地(といっても3都市だけだが)転勤の末、夫の出身地である広島へ行くことになった時のこと。
それを聞いたある人が言った。
「大丈夫なの? 広島に住んで。ナマ水とかは飲まないようにしたほ ....
球体の全方向へゆけること水無月の坂はゆるりと続き
七分袖着るか着ないかしてるうちドミノ倒しで夏の到来
夕刻のうすくかげゆく西向きで満ちていくのはクライミー ア リヴァー
沸騰させた水が
マグカップの中で
常温を目指している
まだ
ひりつく
くちびるに
おそらくとても
優しく
同化していくことだろう
情熱だとか
とがりだとか
叫びだとか
....
よそへいくための服は
襟のレエスがまぶしくて
びろうどのスカートが重くて
ぴったりしずぎてきゅうくつで
母さんが
帰宅するやいなや
着替えさせてくれるとき
ほっとして
わたしは
すこ ....
つたったあとを
つたうものあれば
つたったあとを
つたわないものもいて
誰かのまなざしのあとを
なぞるものもあれば
誰かの言葉のあとを
なぞらないものもいて
きょうのまことが
....
さあ、どうぞと皿が私に差し出される
その上にきれいに盛られている
とてもいい匂いのする料理は
食べやすいように切り分けられている
中には苦いものもあるけれど
健康でいたいでしょう?
それを ....
どこかに
わたしの詩を読んでくれる人がいて
わたしはその人のために書いたのでもないのに
ありがとうと伝えてくれました
それではだれのために書いたのだろう
もうひとりのわたしが
小さ ....
覚えたての縦笛から
頼りない汽笛のような音が
飛び出したから
思わず笑って
私は手をふる
どこかへいくの?
またかえってくるよ
音を作るこどもたちが
今でもほら
とても楽しげ ....
座ったときの
長さが
一体なにを証明するのか
わからないまま
――座って見る景色はほんの少し懐かしいけれど
――座ってみる景色は背伸びする必要がないから
私は
計られ続けてきたけれど
....
わたしに
ゆ という文字を
教えてくれた人は
あたかもそれを
ひとふでがきのように
描いてみせるので
その曲線の美しさに
魅せられたわたしは
日暮れて
昏くなるまで
いくどもそれを ....
指の絆創膏をはがしてみれば
血は止まったものの
いまだ なまめかしく
傷はそこにあった
たった一日
空気を遮断されただけで そこは
色が蒸発したように
あっけらかんと白く
まるで湯 ....
現代詩フォーラムという場所に限定していえば、ここに投稿されるいわゆるネット詩と呼ばれているものは膨大な数が毎日投稿されている。
タイムラインはよどみなく更新される。一日開かないだけで、ひとつの詩は一 ....
今日の肉体は
昨日の肉体より
確実に
死へ近づいているのに
今日の傷は
昨日の傷よりも
命をうたっている
ふしぎな
からくり
はがれていった
皮の下から
赤く湿った
細胞が ....
春色のセーターをほどく
うねに添って並ぶ
小さな毛糸の環が
現れては消え
現れては消え
優しく解体されながら
終点に向かう
逆回転を奏でる音楽のように
くぐっては消え
くぐっては ....
手近な男とくっついちゃって
あたしもヤキがまわったかなあと
それが照れ隠しなのは
彼女の顔を見たらわかる
手近な言葉
ありふれた言葉
黒板消しで拭くたびに
私の屋根に白いチョークの粉 ....
左腕に
浮き出た内出血の痣
八年前に受けた
ハーセプチンの点滴は
あたしの血管までもぼろぼろにして
以来 採血は
看護士泣かせの儀式となった
その痕を
老いた母は
かわいそうにと
....
水を張った洗面器
顔を沈める姉
ストップウォッチを押す弟
呆れて素通りする母
あくびをする猫
どれだけ息を止めていられるか
平凡な家庭のちゃぶ台の上で
流行ったのは
危険な遊戯
....
こんな日は
決まって風が泣く
弔いはもう済ませたというのに
細い通路に
冬という冬が
我もわれもと押し寄せて
ひゅうう ひゅううと
うなるのだ
夢遊病者のように
あの音を ....
生きているということは
自分に穴を開けるということ
生きているということは
穴から塩辛い結晶手放すこと
生きているということは
穴を塞ごうともがくこと
生きているということは
....
熱を帯びた扁桃を
通過する
酸味をふくんだえきたいは
ほどよく冷えて
生きていることが
すみずみまで広がっていく
――体温計の中の赤いめもりが行ったり来たり
ひとふさ
ひとふさに
大 ....
寝室の窓の外で
また今夜も
切れかかった街灯が
青白い点滅を繰り返す
この世に未練があるのか
ただ惚けてしまったのか
それとも
死二ユク前のあがきなのだろうか
今夜も
わたしの静 ....
きょうという日に
きょうという火が
ともされる
約束したわけでもないのに
東の空に
明るく
温かい
平等な
きょうが
どこから生まれてくるのか
ボクは
みつけた
旅の途中で ....
取り出したばかりの粘土は
幾通りもの生を含んで
ぐにゃり
柔らかく在る
指で押せば
くぼみが現れ
手のひらで転がせば
丸を成す
いびつな複雑さは
魅力的である代わりにとてももろい ....
非常階段には
扉があって
内と外が隔てられている
内のものかといえば
そうでも非ず
外のものかというえば
そうでも非ず
非常のために作られた階段
日常では使われない
避難通路
....
君の胸の音を聴いている
瞳を閉じれば浮かんでくる
電車がゆく
車輪の音は確かなリズムを刻む
無機質でいて
それはなぜか温かい
からだじゅうに
張り巡らされた
赤い線路を
休むこと ....
かつて
そこにあった川は
幸せが
そっと残酷に
空へ蒸発していくように
今はもうない
砂漠の砂の中で
生き延びた
いっぴきの魚が
乾いた瞳で
夜空を見上げている
流れ星がひと ....
スキップが出来た日
ひとりの道を楽しむ会の
仲間になった
逆上がりが出来た日
さかさまを楽しむ会の
仲間になった
しびびーが出来た日
くさむらを楽しむ会の
仲間になった
....
愛とか
愛に似たものとか
愛と呼びたいものとか
愛したいものとか
愛しても届かないものとか
愛したらいつか届くんじゃないかと思うものとか
付箋をつけた愛とか
血糊みたいにべっとりした愛と ....
椅子になってみようと思って
椅子にはなれなかった
三秒で挫折した
たゆまぬ努力なしに
椅子は存在しえない
私の大腿四頭筋は悲鳴を上げ
痙攣を始める
あまねくすべての椅子は
慈悲とい ....
るるりらさんのそらの珊瑚さんおすすめリスト
(240)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
から
-
そらの珊 ...
自由詩
25*
14-6-5
夜更けの紙相撲_水の月_プロミストランド
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
11*
14-6-3
クライミー_ア_リヴァー
-
そらの珊 ...
短歌
8*
14-6-2
常温
-
そらの珊 ...
自由詩
23*
14-5-30
よそいき
-
そらの珊 ...
自由詩
21*
14-5-26
流跡
-
そらの珊 ...
自由詩
16+*
14-5-22
差し出された皿
-
そらの珊 ...
自由詩
22*
14-5-20
青い手紙
-
そらの珊 ...
自由詩
17*
14-5-19
楽隊
-
そらの珊 ...
自由詩
18
14-5-6
さよなら、座高
-
そらの珊 ...
自由詩
12*
14-5-5
ゆ
-
そらの珊 ...
自由詩
26
14-4-20
溺れる人魚
-
そらの珊 ...
自由詩
21*
14-4-16
【HHM2参加作品】「旅立つということについて」小林青ヰ
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
8*
14-3-25
砦
-
そらの珊 ...
自由詩
11*
14-3-11
再び生きる
-
そらの珊 ...
自由詩
16*
14-3-7
春という字【詩人サークル群青三月の課題「春」への提出作品】
-
そらの珊 ...
自由詩
17+*
14-3-4
【紫の華】_詩人サークル「群青」二月のお題「紫」への提出作品
-
そらの珊 ...
自由詩
13*
14-2-28
危険な遊戯
-
そらの珊 ...
自由詩
17*
14-2-12
もがりぶえ
-
そらの珊 ...
自由詩
20*
14-2-9
穴
-
そらの珊 ...
自由詩
15
14-2-6
かんきつ
-
そらの珊 ...
自由詩
20*
14-1-22
死二ゾコナイ
-
そらの珊 ...
自由詩
17*
13-12-27
猫のさがしもの
-
そらの珊 ...
自由詩
21
13-12-18
【終わりと始まりと】詩サークル「群青」12月の課題「終」への ...
-
そらの珊 ...
自由詩
20
13-12-10
【非常階段】_詩サークル「群青」11月の課題「非」への提出作 ...
-
そらの珊 ...
自由詩
19
13-11-30
真夜中の耳
-
そらの珊 ...
自由詩
17
13-11-14
砂の中の魚
-
そらの珊 ...
自由詩
14
13-11-11
お天気倶楽部
-
そらの珊 ...
自由詩
20*
13-11-10
Lover,Lover,Lover
-
そらの珊 ...
自由詩
15*
13-11-8
あまねくすべての椅子に捧げる
-
そらの珊 ...
自由詩
23
13-11-4
1
2
3
4
5
6
7
8
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する