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統計的に晴れることが多いという日がある
八月六日もそうなのだと思う
エノラゲイは晴れた空からしか投下しないと決めていた
その女はどんな人生を生きているのだろう
人間に思いというものがあるならば ....
ひこうき!
微生物!
地上からみた夜景!

かわいげのないせみのこえ

ゴキブリがないてるみたい

ひとを払う音!
電動スクーター!
音のない抑圧!

全身をなぶる風!
バン ....
ひとがしぬということは
思ったよりはるかに隠しきれない
百歳をこえたばあさんも
三歳や一歳のこどもにしても
どちらの場合も
この国からは金が振り込まれていた
ぼくはベッドで屁をこきながら
 ....
うその悲しみ

ほんとうの悲しみ

そのあいだの悲しみ

だれかの悲しみ

ぼくだけが見つめる悲しみ

あなただけが見つめる悲しみ

ひとはたぶん

悲しみにくるしみたいん ....
ぼくには廊下を走るしかないのか
なにもできずに世界の一員であることを
ぼくは駆けつけることもできなかった

文学で立ち向かえるのか
どうやって立ち向かうのか
立ち向かう理由なんてあるのか
 ....
耳鳴りだ
またあの耳鳴りだ
またあの耳鳴りが
ぼくの精神に風を吹かせていた
目のまえのものが無数の風になる
どこへか向かってひゅるひゅると
無数の風が立ちのぼっている
ぼくはそれを虚無の風と呼んでいる ....
ギアチェンジするとは

おおきな存在に

身を任せてゆく覚悟のことだと思う

どんな悲しみでも

日々の暮らしのなかに

お任せされてゆく

どんな河でも

その河口ではもう海に

お任せされてゆく
 ....
俺ってこんな感じだ

牛に乗って
花のついた帽子をかぶって

顔だけ影を差し入れて

崖したの小道を牧歌的にゆく
そらは青いのか、曇りなのか

緑はまるで六月の闇のようで

今だによちよちやっているん ....
湯をもとめ

山林にはいる

猪か、獣の臭いがする

腐葉土を踏み

靴底を滑らせてゆく

真実は

湯をもとめてはいない

獣を撃つことのみ

思考している、否、体が ....
晴れた空に幸せそうな雲が

まだ明るい日のひかりが

高層のビルに当たっている

こんな時間帯に

悪だくみをする人もいるだろう

美しい歌を聴かせる人もいるだろう


失意 ....
町の夕方がきらきらしていた

台風一過のレモンの色で

ほどけた空が明るくなっていた

それを美しいと思えることが

いついかなるときもそうあれるように

三百万年まえも

三 ....
十月の午前の窓は開いていた

どこか遠くで冷やされた風

部屋はあのときの青に澄んでいた


十年ほどまえ商用で行ったアルゼンチン

仕事を昼までに終え

通訳兼運転手の日本人が ....
空は夜空ではない

星でもない

宇宙そのものだ

宇宙そのものから

虫の音が

降るように聴こえている


哀しみ

孤独

裏切り

不実

それらは
 ....
目には目を、歯には歯を、

このハンムラビ法典の言葉は

復讐法だとか拡大報復の戒めだとか

そんなふうに言われてはいるけれど

この言葉の連なりに

私はひとの悲しみを感じるのだ ....
二十代が終わるときは

なにも響いてこなかったのに

きょう三十代が終わる

なぜか十代さいごのときが

懐かしくなっている

べつに追憶を重ねているわけではない

ただほんと ....
よくあるはなしに

宇宙をかんじる

たとえば夏夜のおとことおんなに

たとえば秋朝のおとことおんなに


闇のなかにも

光のなかにも

花火をたくさんあつめても

昼 ....
夜風を、友よ、

ぼくは、青春と呼ぼう、


黒の日だまりのなかで

ひとりを抱えて

自転車をこいでいる

いくつか光を過ぎて

セルロイドみたいな

外灯のそばの新緑 ....
夕方が透明になる

桃いろが黒ずむせつな

夕方は透明になる

そして

藍いろは夜に向かうのだ
きみは

やりたいことが

多過ぎて

じぶんの自尊心

叶えられないでいる


近い空の三日月に

星のアクセサリー


きみは

やりたいことが

多過ぎて ....
つつじは色彩と匂いで

五月の朝をノックアウトする

ひんやりと

ひかるのは

ひんやりひかる。季節の散乱


からだを通わす

きみをめくろう


つつじは色彩と匂いで

五月の朝をノックアウトす ....
花壇をはさんで

息子と向かいあう

これはなにかの

象徴だ、そうだろ


自生したハーブ

ちぎって嗅いで


花壇をはさんで

息子と向かいあう

これはなに ....
るるりらさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(81)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
八月六日はいつも晴れている- 吉岡ペペ ...自由詩3*10-8-8
洞窟のものまね- 吉岡ペペ ...自由詩210-8-7
考える資格- 吉岡ペペ ...自由詩310-8-3
ほんとうの悲しみ- 吉岡ペペ ...自由詩410-8-1
子殺しのメカニズム- 吉岡ペペ ...自由詩610-8-1
虚無の風- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1110-4-17
任せてゆく- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...6+10-1-30
俺って- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-1-23
久しく忘れず- 吉岡ペペ ...自由詩809-10-13
秋の日の午後- 吉岡ペペ ...自由詩509-10-12
台風一過- 吉岡ペペ ...自由詩509-10-11
どこか遠くで- 吉岡ペペ ...自由詩1109-10-4
秋の宇宙- 吉岡ペペ ...自由詩1009-9-28
ひとでしか癒されない- 吉岡ペペ ...自由詩1809-9-8
懐かしくて- 吉岡ペペ ...自由詩608-9-21
よくあるはなし- 吉岡ペペ ...自由詩108-9-16
さよならの前につたえる- 吉岡ペペ ...自由詩1308-4-28
透明な夕方- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...607-10-1
やりたいことが多過ぎて- 吉岡ペペ ...自由詩207-5-20
ひんやりひかる。- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...407-5-2
花壇- 吉岡ペペ ...自由詩207-5-1

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