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冬の永く寒い夜
ふと目覚めると
胸の近く
暗がりの辺り
うぶ毛に包まれた
小さくて黒いかたまりの
軽すぎる体重が
かわいらしい

ちょうど昼間に
家の子猫を呼ぶと
飛んで跳ねては　.... 都会の
雑踏のなか
たたずんで
想うは君の黒髪
かがやいて
夜空に瞬く星は
揺らめいて
逢える時間が
せまっては
身体のなかに
灯りは点る

ルララ
ルララ
恋の色差す
　.... ピンク色の
空に

嗅覚が
少量の吸気を
鼻孔の奥へと
運ぶとき

呼吸は止まり
吐息で
全身は脱力する

剥がれ落ちる
白い肌は
紅色に染まる

手と手は鉄の
鎖の　.... 彼女は
他人のことを
一切話さない
でも言葉の壁
なんて何一つ
感じはしない

他の女性の話を
彼女の前で
したって
聴いていない
ふりをするだけで
毎夕　仕事帰りに
ドアを　.... 巡り合った
ばかりで恋する人に逢う
約束をしたけれど
それから　
まだ逢えてはいない
恋する人からは
祈りをもらって
そんな小さな
祈りの中に
まもなく
沈黙する
夜は始まる
　....

朝焼彩茜色さんのりゅうのあくびさんおすすめリスト（35）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
真夜中の子猫	- りゅうの ...	自由詩	11*	08-2-8
恋はSiriusの遠くゆらめいて	- りゅうの ...	自由詩	4*	07-11-14
愉悦	- りゅうの ...	未詩・独白	6*	07-10-29
白痴のこと	- りゅうの ...	自由詩	9*	07-10-10
沈黙する夜の始まりには	- りゅうの ...	自由詩	5*	07-9-30

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