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わたしは
ヘラブナである

めのまえにおちてきた
はりがついたえさをくわえ
つりあげられては
リリースされる

ヘラブナとは
そのような
いきものである

そんなこ ....
まちは固すぎるので
気をぬくとぶつかって死ぬ

あらゆるものが
手に入れやすくなり
あふれ出すようになると
昨日がどんどん遠ざかり死ぬ

やさしさが
一山いくらの値札をつけて
 ....
とことこ
にっこにこ 
歩いてくるのは 
はじめての
この子の春だ

その後を
心配そうに両手でかばいながら
吹いてくるのは
桜・・・

そのまた後で
無表情の手をさしのべてい ....
いくつもの
さみしい
たましいが
夜のツバメさながらに
ひらひら
とびまわる

生きている
人間は
なぜに
あんなにも
桜、桜と騒ぐのだろうと思い
やってきて
白いはなびらの ....
冷たい雨が降ってきた
おれは黒々と木のようで
 心臓だけがガス灯
何を照らすでもなく ぼんやりと立っていた


小さな春は震えていた
おれの心臓に寄り添い 冷え切ったからだを温めた
 ....
あぁ全てのひとは 
透きとほったぜんまいを背中に巻かれて 
晩夏に樹からぽてっと落ちる 
あの蝉に似ています 

(宇宙の銀河の果てから観れば 
 ひとの百年は一瞬です・・・) 

あ ....
あきらめられた真昼には
羽で見えない筆の在り処
青と金 また青と金
酒瓶の底に立ちつくす地図


鳥が煙に生ませた子
どこまで歌い
地を揺らすやら
羽毛を羽毛になぞる ....
時折 背負った荷物をすべて下ろしたくなる
 そしてまぼろしの中の風のように
 異邦人たちの衣を揺らしながら
  何も持たずに消滅したい

時折 鳥となって旅路の終わりへと飛び去りたくなる
 ....
私のDNAの塩基配列に
「ケ・セラ・セラ」という
遺伝子情報が組み込まれている
膨大な螺旋構造の宇宙には
母から降ってきた星屑が潜んでいる


突然の父の入院で
しばらくぶりに会った母 ....
空が俄かに かき曇り
夥しい白波の下で
大口を開けている 黒い うねりに
咀嚼されていた 北への道程で
私が見たものは
岩礁というより 貴女でした

幼い日 貴女の名を 保護 ....
真新しい衣をまとい
力強く咲き誇れば
華やか、と喜ばれる

あの日の私は
傲慢だ、と
責められたのに

一週間で飽きた衣を
はらはらと脱ぎ捨てれば
はかない、と褒められる

今 ....
 
 
 
反りかえる女の
虹を
抱きとめられず
壁の向こうに流れる水を聞いている
 
恥骨の痛みはもう
ない
 
あの日も笑い転げていた
河原に無数にある小石を理由なく選んで ....
おしつけがましい
きぼうが
わたしのみらいを
とかしていく

せまいへやでいいの
あたたかいひのひかりを
すこしだけください
そうしたら
それだけでいきていけるの

あめのひの
 ....
 
 
ケイコは献血に行く
ケイコは血圧が低い
血糖値は正常の範囲内で
血色は良く
健康的に見える
ケイコは毛が生えているが
蹴鞠のイメージはない
ケイコはケーキが好きだ
けれどケ ....
窓の外に、まだ芯の冷たそうなピンクの桜がみえた。にちようの朝。無痛麻酔のピストルにうちぬかれて、やさしい気分になってしまう。

単純な手続きのセックスばかり、繰り返して ....
ぽっかりとあいた満月
掌をむけて撫でるように
まわしていくと

桜のつぼみが
勢いよく
ぽんぽん弾けて
噴く噴くよ

夜空にたくさん
打ち上げられた
桜の花びらは
凱旋を祝うパ ....
ほんとうのことは
ほんとうにならない
それがぼくらの法則だった

ほんとうでないことや
知らないことたちで
世の中は
編みあげられているよう

靴をコツコツ鳴らせて
歩くぼくら ....
底辺てね
どこだろね

もう あかんと
おもえるとき

上みても
そらがあり
下みても
自分しかみえん

両手のひら
覆いたいのは
あたしの顔や

だけど咲いているよ
 ....
私たちが
毎日利用していたO駅は
すっかり様変わりし
駅ビルが隣接
広々と立派になっていた
女子高時代の友らと
改札口で待ち合わせる

あの頃
ここには
伝言板があって
「00ち ....
鞄から引っ張り出したノートの角が 
勢いあまって目に入り 
白目に赤い線がひとすじ入った 

思わず両手で片目を抑え 
あいたたたたた・・・とうずくまり 
まったくついてねぇや、と目医者に ....
桜が降ってくる
雪が降ってくるように

その時
人は
空を見上げずには
いられない
人は
命の終わりに
気づかないふりなど
出来はしないから

空から降ってくる
ひらひらと
 ....
筆を忘れて眠った
三ヶ月間はあっというまに過ぎ去って
蜜の味は蒸発した

  ゆくらゆくよ
  ふわりふわる
  さらさらとまるく
  なにぬねのの
  おとなしい春に

今日は鶏 ....
出だしに余計なセリフを付け足したりすると
「俺の作品を侮辱しよって、オマエにはもう歌わせん!」
などと作者の怒りを買ってしまうことになりますので
決してしないようにお願いします

ってなこと ....
自然はいつも私を通りすぎる
私の存在などないとでも言うように

時に淘汰されすりきれた人生も
愛した男に別れを告げられても

自然は本当に確かに
私をすりぬける

けれども思う

 ....
≪さいごの夜≫
 
 
    自動改札機は水槽で
    中に魚が住んでいる
 
             という夢
 
    をみている魚が居て
    自動改札機の水槽を
 ....
この世にある真実のうち

死ぬまでに知ることができる

辿り付く事ができる真実は

いくつ用意されているのだろう

今あるものが実はないものだったとき

我々は生きていけるのだろう ....
私のついた嘘が
ひとり歩きして
本物と変わらない姿をして
私の前に現れる

そうしたらもうわからないじゃないか

嘘をついてすぐ嘘だよ
今の嘘だよと笑えるぐらいなら
いいのだけれど
 ....
大震災が起こった

多くの日本人も世界各国も

被災者に被災地に心を寄せた

だが原発から放射線が大量に飛散した



その年の漢字は《絆》と云う文字が選ばれた

そして一年が ....
梅は別に
桜が咲こうと
散らされようと
また
咲くかどうかの瀬戸際であろうと
咲くのだろう

私は
善と悪とにゆれている

川面が
風を受け流してふるえてる
なぜ
私たちはゆ ....
琉球王国では

そろそろ初夏を迎える

 日本人のくすぐる様な桜はない

しかし、空は人に近い
    空は腰を低く
    
    瞬きすればするほどの、こゆいこゆい
     ....
インディアンサマーさんの自由詩おすすめリスト(164)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ヘラブナ- 小川 葉自由詩612-4-15
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春のエチュード(第3稿)- 草野大悟自由詩2*12-4-13
夜間飛行- そらの珊 ...自由詩11*12-4-13
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夢の惑星_- 服部 剛自由詩812-4-12
鉄の花- 木立 悟自由詩512-4-12
乖離したものが_いま_月のように弧を描き- ただのみ ...自由詩26*12-4-9
ケ・セラ・セラ- 渡 ひろ ...自由詩38*12-4-9
Mへの_手紙- るるりら自由詩20*12-4-9
チェリー- 御笠川マ ...自由詩312-4-8
骨抜きの波- 動坂昇自由詩612-4-8
生きたい- 森未自由詩9*12-4-8
ケイコの場合- たもつ自由詩412-4-8
rapid- ねことら自由詩612-4-8
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本題- シホ.N自由詩312-4-8
逆三角形- 朧月自由詩712-4-7
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詩人の目薬_- 服部 剛自由詩612-4-5
- そらの珊 ...自由詩20*12-4-5
ふりだし- 百瀬朝子自由詩512-4-5
玉袋さん- 花形新次自由詩212-4-5
自然- 田園自由詩5*12-4-5
みなそこ(X)- 投稿者自由詩4+*12-4-5
祈り- marux2自由詩5*12-4-5
嘘と麦チョコ- 灰泥軽茶自由詩11*12-4-5
《絆》- HAL自由詩4+*12-4-4
梅の木- 朧月自由詩412-4-3
琉球の春- 朝焼彩茜 ...自由詩8*12-4-3

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