思いが波紋と広がり
弾けてきらめく
夜空に星座を探す夜は
そうして更けてゆく

ゆきずりに声かけて
無理にでも言わせたい

  おやすみなさい
  よい夢を

あてないから
お ....
夕方は落ち込んでいたけど
救いの電話が来た。
皆に嫌われているのかな?と言ったら。
たまたま都合が悪かっただけさ。と言ってくれた。

今夜はご機嫌
明日はポッキーの日
そして介護の日
 ....
車で信号を待つひと時は 
役者が舞台にあがる前の 
あの瞬間、に似ている 

交差点を 
右から左へ、左から右へ 
車はゆき交い 

のたり、杖をつくお爺さんと 
たたた・・・と駆け ....
トンボになって飛んでいた。
桜の木もすっかり葉を落とすころ。
トンボの翅はなにも思考せずに
ただ
トンボのこれからを ひたすら羽ばたいていた。

大きなビルの大きな木陰で
すこしばかりの ....
今日死んでしまいたい
明日生きていたい
月の断頭台で
綺麗に首を刎ねてね
あとは夜に突き落として
なんて無様な一人三文芝居

世界は広すぎる
私は怯えている
言葉はいつも過剰に饒舌で ....
咲きつづく花となった左手を
冬へ冬へかざしながら
森の上から去らぬ影を見る
同じ翳り 同じ霧
こだまのように立ち並ぶ


漂いは追い
追いは漂う
空が空をくぐるのを
 ....
さよなら
と言いながらつむじ風
くるりと巻いて
さよなら
ともう一度

こんにちは
とは言わないで
何度も
何度も
さよなら

止まらない銀河鉄道
開かない窓からアンドロ ....
季節が
ずい分かわってしまって
空はかなしい

部屋のなかには
あなたにあげられなかったものばかり
散らばって

真ん中に
あなたのかたちの不在がのこる

扉のむこうはひかっ ....
春に生まれた掌が
今 燃えている
血管に赤い血をめぐらせて

秋の沸点はとても低い

燃え尽きたあと
何もつかめないまま
地に落ちる たったひとつの
例外もなく
執着もなく
燃え ....
見上げると木の葉はもう染まっている

風もずいぶんと冷たい

そうして

風で葉が落ちているのを

何も考えずに眺めていると

いつのまにか私が大切にしてきたことも

こうして ....
僕が神から離れていく マナーモードなのに大きな音で震えている 美しさがある見えない糸の整列にあるなら
その糸の端っこをちょっと引っ張ってみたい

その僅かなゆるみが美しさを引き立てるのだろうか

謎解きが残された人生が美しいように
言い切らない余韻も ....
海に心を映してみれば
おんなじだよと
波がいう
満ち足りぬ
満ち足りる
くりかえす 
やさしい
さざ波
きみのことばは

秋の冷たい雨のようだね

仄かな愛の燃えかすを

ひとつ ひとつ 丁寧に

つまむように消して行く

夏の陽射しに彩られた

一輪の記憶が今しがた

明け ....
点滴にロマネ・コンティ入れてよ 捨てる神あれば
拾う神あり
命を拾われた
一人だったら
死んでいた。

皆よってたかって
励ましてくれて
会ってくれる。
見ず知らずの人を誘ってくれた。

皆ネットの人だ
一人 ....
目が合ったのさ
葉っぱの ちゃんちゃんこを着て
寒いのが来るぞって わいわい ざわざわ言わせながら 走って来たんだ

でも 目の前で一人が つまずいて

だから 分かったんだよ 赤いちゃ ....
色とりどりの家屋の間から

寒そうに青褪めた電柱が

天に向かって一斉に

我も我もと、腕を伸ばしている。

十一月の風は冷たかろうな。

そうして彼らは、その短い指で不器用にも懸 ....
玄関の前で鍵を開けようと
ポケットを探っていたら
いきなり足元の落ち葉が舞い上がった
予測していなかったので 
わたしはすごく驚いた!

よく見ると
それは一羽の蛾だった
木の葉によく ....
同じ言葉でも

私が放つ言葉と

あなたが放つ言葉は違う

私が放つ言葉でも

時と場所でとても違う

しかし言葉は私に

それぞれ違う形や色を見せながら

少しずつゆっく ....
一つ数えて 春を越え
二つ数えて 夏を越え
三つ数えて 秋を越え
四つ数えて 冬を越え

五つ数えて
軽く握る拳で
ポンと胸を叩く

吐き出した想いが
突如 目の前に現れる
誰に ....
刻まれてゆく季節
夜半の雨は痛みをともなっていた

言葉で綴られる感情には限りがあるのか
ややもて余しているこの存在と日々

ただのスランプなら人生にはいくらだってあるさ
いままでやって ....
ナナメだろうと
まっすぐ生きたい
まっすぐ行くが理想です

ぶつかりながら
転がりながら
みえない方まですすんでゆく


きこえないけど
確かにひとりじゃない地球で
月曜日に食べた寂しさは
水曜日辺りにはすっかり消化されて
金曜日にはうんちとして出てしまった
うんちが出ると
お腹が減るので
土曜日に楽しさを食べた
だけど、楽しさは消化が早くて
日曜日 ....
真夜中
雨音が風に波立つ時
目を覚ます
そうしてどの道止む
自動信号の点滅は
空が明ける、
黙とうを
ひとつひとつの 命にしながら
思い出してゆく
(さらば
  ....
わたしのなかに泣き女が棲んでいる
彼女はただ静寂なかなしみだけの世界にいる
声も持たずに泣いている
泣くという行為が彼女の全てであるように
花よ、咲くなと泣いている
花が、咲いたと泣いている ....
白い朝が冬の到来を告げた
水やりに素足でベランダに立てば
コンクリートの冷たさが
足の裏からはい上がり
からだのぬくもりをしらしめる
ベランダにつくった小さな庭
たくさんの命の ....
私の名前がつけられた病 治らない たったの ひとりで いいの

このあなあきの ぽけっとに

こううんな こうかが ある

よろこびは それに にてる

かさかさの てのひらにのせ

ながめることの しあわせだ
 ....
窪田さんのおすすめリスト(402)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
今夜は空が澄んでいるよ- もっぷ自由詩6*12-11-11
今夜はご機嫌- ペポパン ...自由詩10*12-11-10
交差点にて_- 服部 剛自由詩1212-11-9
空あります- 草野大悟自由詩10*12-11-9
三文芝居- 夜子自由詩212-11-9
夜めぐる夜_Ⅱ- 木立 悟自由詩312-11-9
さよなら- 乱太郎自由詩25*12-11-9
不在- はるな自由詩712-11-9
- そらの珊 ...自由詩23*12-11-9
秋の飛翔- 灰泥軽茶自由詩15*12-11-9
僕が神から離れていく- 北大路京 ...自由詩512-11-9
マナーモードなのに大きな音で震えている- 北大路京 ...自由詩912-11-9
見分けるちから- 梅昆布茶自由詩2312-11-8
さざ波- そらの珊 ...自由詩1912-11-8
冷たい雨- ただのみ ...自由詩22*12-11-8
点滴にロマネ・コンティ入れてよ- 北大路京 ...自由詩712-11-7
捨てる神あれば拾う神あり- ペポパン ...自由詩13*12-11-7
ちゃんちゃんこ- ぎへいじ自由詩10*12-11-7
絡まったあやとり。- 元親 ミ ...自由詩712-11-7
【_擬態_—_mimicry_—_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-11-7
言葉を放つ- 灰泥軽茶自由詩7*12-11-7
ワガママな季節- subaru★自由詩16*12-11-6
夜半の雨- 梅昆布茶自由詩1112-11-6
ころころ- 朧月自由詩612-11-6
きれいな落ち葉をひろって- 小原あき自由詩7*12-11-6
雲影(さみだれの)- こしごえ自由詩5*12-11-6
泣き女- そらの珊 ...自由詩1612-11-6
寒風にさらされて春を待つ- 石田とわ自由詩6*12-11-5
私の名前がつけられた病- 北大路京 ...自由詩612-11-5
一人も虜に出来無い”ことば”- ドクダミ ...自由詩212-11-5

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