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海岸沿いをレンタカーで走った

波しぶきが空にあがってゆくのが見える

それが雲になって風を待ちかまえている


すべての雲が

そんなメカニズムでできている訳ではない

でも二 ....
違法ダウンロードの夏

東は涼しくて

西は暑かった

いまを守り抜くことと

未来を考え抜くことはおんなじことだ


どうもすみませんでした

日本のみなさん

暴れま ....
晴れ空、日差し、涼やかな影、

街ゆく人々はどんな顔して起きたんだろう

晴れ空、日差し、涼やかな影、


15ねんまえの

東京を思い出す

彼女の手からは

なつかしい匂 ....
予備校にはリフレッシュにとテニスコートがあった

そこで僕らはほぼ一日中ダブルスをした

コートの周りの新緑は日々その影を濃くしていった

予備校に似つかわしくない汗まみれの僕ら

6 ....
今日という日ほど

あなたのいのちを

祈ったことはない

いままでの気持ち

浅くて浮かれてた


今日なんど泣いた

今日なんど祈った

今日なんど愛した


 ....
雨降りの夜の街が黒かった

フロントガラスに霧吹きのような水滴

人間界を代表して愛されたこと

たぶん得意げで凛々しかった頃

ワイパーでいっぺんに消えてしまった

雨降りの街が ....
大切なひとに

みじめな思いをさせたくなかった

幼稚園のときからそう思っていた

ぼくの誕生会

使いふるしの鉛筆を持ってきた君

それがいちばん嬉しいふりをした


君は ....
60ぐらいの爺さんに

ちくちくと批判されていやな気持ちになる

耐えている

それでも


批判してくれるひとに

耳を傾けると成長できるなんて嘘だ

無責任な嘘だ

 ....
塩谷瞬のことなら

みんな正しいことを言えるのに

これからの日本のこととなると

そうでもなくなる


この国のデザインがしっかりしていなきゃ

産業やエネルギー、災害や人口減 ....
きょうの花びらを忘れない

玄関にまかれた花びら

あのひとの爪みたいだ


やわらかな色づき

ほのかな湿り

美しく朽ちてくれ


この桃色を掃きながら

ふっと心 ....
灰色のひかりが街道に爆発している

そのひとつひとつが銀河のようだ

とらえ所のないまぶしさに視線を落とす

花びらがアスファルトにこびりついている

となりの土に草葉の緑

それ ....
赤ちゃんで死ななければならなかった

少年で死ななければならなかった


だから青年で

蹉跌にまみれることができた

三十も半ばで

異性を好きになることができた

四十を ....
仲間たちの家族の声がこだました

このこだまを体を張って守ろう

強い集中と前進する覚悟だけだった

なにかに重ねるように想うことで

なにかに包まれているような感覚があった


 ....
彼は弟子とグランドツアーに出掛けた

行く先々で詩を調え

彼の自我はそのあいだ

宇宙の奥へと追いやられた

詩を調えるたび

彼の自我は宇宙の奥へと旅をしていたのである

 ....
そのことばかり考えていた

雨に煙るよ

曇り日の

午前のひかり

ありふれた春の嵐

土曜日の東京

買い物に出掛ける

帰宅してから

ひとりで

生きてゆく ....
久我山駅にこんな時間に着いて

こんなとこに

ビジネスホテルなどないだろうに

ぼくは坂道の商店街をあがって行った

そしてすぐおりた

踏み切りを渡り

旧神田川のほうの商 ....
いまのぼくが

あの頃を見つめていた

時間とは距離なんだと思う

その距離感が楽しかった

あの頃のぼくが向こうにいた

ぼくはぼくが愛しかった


あの頃がどの頃か分から ....
ぼくは馬鹿だ

みんなかしこだ

夜8時に空を見る

北西にふたつ

星が列んでる

強い光と弱い光だ

ふたつは他人だ

でもひとつだ
すこしの雪に戸惑うほど

世界が不安にまみれていた

春の切実

3月なのに春が見あたらない


夏のばくだん

夏がしずかだ

メロンに煙草がばくだんだった

秋の煙だ ....
昼には新幹線のなかにいた

各駅停車の新幹線だった

固くて煙草くさい客室だった

掲示板に流れるニュースを見つめていた

一夜明けても

首相から被災地へのメッセージはなかった
 ....
とぼとぼ歩く人間の足もとに

耳をつける

理不尽なほど大きな音がする


暗い
地上

力の
行進

高い
運命


とぼとぼ歩く人間の足もとに

耳をつける
 ....
ちいさな影が旋回する

曇り空には

そんな顔しない

生きている

しかたないだろ

ちいさな影が旋回する


こころの闇を見つめる

こころの光を見つめる


 ....
僕の昭和は40年代後半からだった

喫茶店の入口を飾るレプリカのような

素朴な人工がひかり輝く日々だった


遊ぶのは工事まえの土くれのうえだった

わざと転げて服をよごす

 ....
ひとは執着から逃れられない

ひとは執着から逃れられる

執着を思わなければいいのだ


ひとつき後にはさくら花

いのちを賭けた尊い轍に

つらなる裸木が上を向く


ひ ....
東電さん

マスクを配ってあげなよ

半減期30年とか

風が吹くたび

骨や筋肉や甲状腺に居座るんだろ

ひとを不安にさせまいと

めんどくさいから

みんなマスクをして ....
傘のさき

アスファルト滑らすみたいな

さびしさ

青い空の

すぐよこに黒灰色の雲の群れ

超電磁砲


追いつけば

広がるのは

明るい不穏

冷たい雨
 ....
2月も終わる

灰白色の曇り空

こころが痺れている

悲しくて

目や胸や膝が痺れている

青い空がある

それだって永遠じゃない

繰り返されている


だから生 ....
ガラスだった

熱ければ溶けて

寒ければ縮んだ

落とせば割れるし

転がせばすぐ傷がついた

でもガラスは


中学のときかさばるし重たかったから

よくわざと教科書 ....
不安だから

あたし自身が不安な存在になってみる

不穏だから

あたし自身が不穏な存在になってみる

振り返るたび

あたしの骸が夥しかった

まえを向く

烈しいベース ....
眠たいのに眠れない夜

死なない程度にリスカ

目をそむけてうえを見つめる

蛍光灯ほどの明るさで

天使がばらばらと降りてくる


風が吹いている

真夜中を駆け抜ける
 ....
HALさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(125)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海からの雲- 吉岡ペペ ...自由詩1212-7-4
違法ダウンロードの夏- 吉岡ペペ ...自由詩2*12-6-28
東京、晴れ空- 吉岡ペペ ...自由詩512-6-26
浪人探偵団- 吉岡ペペ ...自由詩1012-5-28
今日なんど- 吉岡ペペ ...自由詩512-5-24
雨降りの街- 吉岡ペペ ...自由詩512-5-15
言葉を持たない道化師たち- 吉岡ペペ ...自由詩512-5-10
それでも- 吉岡ペペ ...自由詩7*12-5-9
この国のデザイン- 吉岡ペペ ...自由詩712-5-6
きょうの花びら- 吉岡ペペ ...自由詩912-4-21
土の草葉に- 吉岡ペペ ...自由詩612-4-12
降誕の日に- 吉岡ペペ ...自由詩412-4-8
感覚だけの春- 吉岡ペペ ...自由詩5*12-4-6
グランドツアー/おくのほそ道- 吉岡ペペ ...自由詩3*12-4-6
春の嵐- 吉岡ペペ ...自由詩6*12-3-31
夜をあるく- 吉岡ペペ ...自由詩9*12-3-29
あの頃- 吉岡ペペ ...自由詩5*12-3-28
ぼくは馬鹿だ- 吉岡ペペ ...自由詩5*12-3-23
春の切実- 吉岡ペペ ...自由詩412-3-14
一夜明けて- 吉岡ペペ ...自由詩412-3-12
交響曲第5番- 吉岡ペペ ...自由詩312-3-11
こころの光- 吉岡ペペ ...自由詩412-3-8
水色と灰色の昭和- 吉岡ペペ ...自由詩712-3-4
たましいと全身と- 吉岡ペペ ...自由詩912-3-3
北風に想う- 吉岡ペペ ...自由詩212-2-27
オンリーマイレールガン- 吉岡ペペ ...自由詩612-2-26
光が射してくる- 吉岡ペペ ...自由詩5*12-2-26
ガラスの教室- 吉岡ペペ ...自由詩712-2-25
ギアチェンジ- 吉岡ペペ ...自由詩212-2-24
天使にふれたい- 吉岡ペペ ...自由詩812-2-20

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