すべてのおすすめ
ぼくがいなくなれば

あなたは四人になれるという

でもそれじゃあ

淋しくてやりきれないから


ぼくを過ぎたら

あなたは四人になれると

そう言ってはくれないか

 ....
ほぉら明るいよ

ずっと一緒さ

一人じゃないよ

涙がでるほど

嬉しかったよ

暖かかったよ

どうころんでも

ふたりの人生

先は明るいから


我慢させ ....
空は楽天的だった

地面は感謝に満ちていた

だまされてやるさ

なにを言えば終わるのか

知り尽くしたひと

計算していたんだきっと

空は楽天的だった

地面は感謝に満 ....
ズッキーニ、セロリ、ピーマン、トマト、玉葱、茄子、コンビーフ、ローリエ、カレー粉、しょうが、サワークリーム、レモン、

ぼくの体力、

ズッキーニ、セロリ、ピーマン、トマト、玉葱、茄子、コンビ ....
どうにもならない夜の嵐

やわらかな心が揺れているの

でも不思議

それはいちりんの小さな花のよう

黄いろい花が揺れているの


舌たらずで饒舌なため息

ひかりは見えな ....
四年前の九月十七日

突然思い立ったようなふりをして

ぼくはあの場所にゆきあの印を頂いた

だめだ

ぼくはこの四年のあいだ

なにをしていたのだろう

それ以外なら

 ....
ぬるい陽射しに

すこし暑い秋の

ふかい水色の空


とぼとぼと

道をふりかえる

こどもの頃

どんな顔で

どんな夢を見て

歩いたのか


ぬるい陽射 ....
ねむい頭で

カーナビのテレビを見つめている

仕事のことを考えている

うまくゆくには?

そう考えている時点で

うまくいかないイメージに囚われている


だけどぼくは
 ....
誠意より大切なもの

それは敬意だ

誠意は伝えるもの

敬意は払うものだ

敬意を払って

はじめて誠意は伝わるのだ


いま起こっているすべての暴力は

誠意を伝える ....
屋上で寝転んでいる

なま涼しい風が吹いている

こんなところなのに

どこからか虫が鳴いている


とてつもないほど風が吹き

またたく星がつくられてゆく

星はあんまり見 ....
空元気は宗教家のはじまり

だけど僕らは

宗教家でもなんでもなくて

これといって

なにするわけでもなかった

空っぽだから

なんだか元気になれるんだ

そううそぶく ....
ぼくは馬鹿だった

ぼくは天才だった

感じていたのは無力さではなかった

じぶんの有害性を感じていたのだった

ひととはうまく交われなかった

それがぼくを

強くもしていた ....
駅から流れる

家路を辿るひとの群れのなかで

ただ恐かった

人生や血脈が

にほん足でとぼとぼ歩いていた

それが恐くて


点滅する信号を見つめていると

生きてい ....
ひかりはぼくらをほどくだろう

影や風がさわってもくれるだろう

そこでぼくらは調整されるだろう

がんばれば逆向きのちからも生まれる

それがぼくらの今いる世界だ

それでもまえ ....
埃っぽい雑駁な田舎の街道脇に

その自動車修理工場はあった

そこには世間的にいえば不幸な人間たちが住んでいた


太陽に照らされ雨には蔭り

風には押し黙り春には綻び

夏にも ....
どんなひかりになにを見つめていたのだろう

彼女をさいごこの世で彩ったひかりたちに

なんどもなんども

ありがとう言いながらぼくは震えている


髪の毛の生えていない頭にかぶってい ....
浴衣で待ってて

言えなかった

散歩するため

浴衣で待ってて


愛するひととのすれ違い

こどもの肌に三角の目

暗闇には光などなかった


浴衣で待ってて

 ....
トントントン

トントントン

カタカタカタ

カタカタカタ

ベリベリベリ

ベリベリベリ

トントントン

トントントン

カタカタカタ

カタカタカタ

 ....
浴衣で散歩

人混みじゃない道を

夏をあるく

秋もあるく

冬もあるく

春も人生も

人混みじゃない道を

浴衣で散歩


頭痛薬をのんで

解放されていた ....
つかみどころのない

微熱にうかされたみたいな

深刻で他人事のような寓話が

ぼくの星の王子様だ


ちいさい頃読んで

ぶ厚いハードカバーの絵本なのに

絵が白黒だったり ....
それを生きるちからとするのなら

それを歌うことはやめたほうがいい

ふしぎなもので

それは歌われてしまうと

たましいが消えてしまうようだから

たましいのない歌に聞こえてしま ....
鴨川べりの百日紅咲いた道

うす桃色や

あざやか色の赤を咲かせて

木の肌は

おちんちんのような滑らかさ


広くて浅い川床を

透かせて見せて流れ川

音のない煌め ....
ストロンチウム90が10都県で検出されている

セシウムと比べ微量だと言われていたストロンチウムが、だ

鉄よりも重いから飛散しにくいと言われていたストロンチウムが、だ

半減期は約30年 ....
外灯に照らされて

葉のみどり





救急車の音

風もない夜だった


あなたの声を聞きたかった

からだもたましいも

ただそれだけになっていた


 ....
みんなおやすみ

きょういちにち

散歩していたひとも

友達とすごしたひとも

じぶんの心とすごしたひとも

みんなおやすみ


ぼんやりとした不安や

ちいさな怒りで ....
ちいさなフリルの紅が

ちぢれた風に

澄ました顔でゆれている

百日咲いたら散ってゆく

蒸す日差しの

恩師の休むベッドの上


疲れたからだを考えたら

さるすべり ....
南元町の緩やかなカーブ

18年まえの8月

ビートたけしが激突したガードレール

ぼくはそうとも知らず

なんどもそこを通り過ぎていた

ぼくが十代を乗り切れたのは

ビート ....
交番のまえで指名手配の写真や似顔絵を見るのが好きだった

小学生のぼくは駅の改札口のまえにいつも佇んでいた

犯人を見つけたらなにか気持ちのいいことが起こるような気がしたのだ


いろん ....
自殺の相談をしたことはない

世界がどう見えたら

あした自殺してしまうのだろう

じぶんを責め

たにんを責め

たにんに謝り

じぶんを痛め

夜の街を見つめていた
 ....
猫踏んじゃった

猫踏んじゃって

猫踏んじゃっ

踏んじゃっ

踏んじゃった

猫踏んじゃった

猫踏んじゃって


猫踏みすぎて

悲しくなった

胸いたなっ ....
HALさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(125)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼくを過ぎたら- 吉岡ペペ ...自由詩312-9-26
ふたりの人生- 吉岡ペペ ...自由詩212-9-24
だまされてやるさ- 吉岡ペペ ...自由詩312-9-24
ぼくのカレー- 吉岡ペペ ...自由詩712-9-21
やわらかな心- 吉岡ペペ ...自由詩412-9-19
逢いびき- 吉岡ペペ ...自由詩512-9-19
すこし暑い秋の空- 吉岡ペペ ...自由詩812-9-18
孤独じゃないのに- 吉岡ペペ ...自由詩912-9-17
誠意と敬意- 吉岡ペペ ...自由詩5+12-9-16
虫が鳴いている- 吉岡ペペ ...自由詩812-9-15
ほほには- 吉岡ペペ ...自由詩412-9-9
だれにも心配かけたくなかった- 吉岡ペペ ...自由詩1112-9-1
横断歩道- 吉岡ペペ ...自由詩1312-8-25
まだ見ぬ公園- 吉岡ペペ ...自由詩312-8-19
こころのひかり- 吉岡ペペ ...自由詩312-8-16
さいごこの世で- 吉岡ペペ ...自由詩1512-8-16
浴衣で待ってて- 吉岡ペペ ...自由詩712-8-4
満月- 吉岡ペペ ...自由詩412-8-3
浴衣で散歩- 吉岡ペペ ...自由詩212-7-29
星の王子様- 吉岡ペペ ...自由詩512-7-28
たましいのない歌- 吉岡ペペ ...自由詩112-7-28
鴨川べりの道- 吉岡ペペ ...自由詩212-7-27
ストロンチウム90- 吉岡ペペ ...自由詩212-7-25
夏の街路樹- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-22
みんなおやすみ- 吉岡ペペ ...自由詩612-7-16
百日紅の夏- 吉岡ペペ ...自由詩612-7-15
南元町の緩やかなカーブ- 吉岡ペペ ...自由詩512-7-14
約束の地- 吉岡ペペ ...自由詩612-7-9
自殺の相談- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-8
猫踏んじゃった- 吉岡ペペ ...自由詩212-7-4

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