百日紅の夏
吉岡ペペロ
ちいさなフリルの紅が
ちぢれた風に
澄ました顔でゆれている
百日咲いたら散ってゆく
蒸す日差しの
恩師の休むベッドの上
疲れたからだを考えたら
さるすべり咲いている
そうだ、二割を残すのが
さるすべり揺れている
あなたのあたしに想う事
ちいさなフリルの紅が
ちぢれた風に
澄ました顔でゆれている
百日咲いたら散ってゆく
蒸す日差しの
恩師の休むベッドの上
自由詩
百日紅の夏
Copyright
吉岡ペペロ
2012-07-15 12:37:13