ゴースト
ミナト 螢

片目だけ開けた狭い惑星に
捨てられたのは僕じゃないよ

眠るフリをする可燃物の夜
愛が幻になろうとするたび
輪郭を求める指輪のように

知り尽くしてるつもりの好みさえ
まだこの世に残っているから

不安になるけど働きながら
ソファにもたれた瞬間

君の横顔に映るCMが
笑顔のままで続いて欲しくて
確かめるために15秒を生きる


自由詩 ゴースト Copyright ミナト 螢 2019-12-26 08:38:45
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