すべてのおすすめ
名前のない草むらで腐肉をわずかに残した崩れた骨格になった
もとは誰かの所有物だったシェットランドシープドッグの
土塊に染み込んでいったバクテリヤと同数の言葉たち
一二月に梅雨 ....
いま
手にした手紙と
いくつかの
小物の箱
もの言わぬ
昔のわたしの
色褪せた
無垢の記録
捨てられた家で
埃にまみれ
わたしのことを
....
膝までの深さの
泥水のプールに
君と潜ってはしゃいでいた
君と潜ってはしゃいでいた
僕たちは19歳で
怖いものなんか何もなかった
僕たちは無敵で
青春は永遠だった ....
爪先が深く沈み
濡れた砂が潜り込む
薄曇りの空の下
静かに呼吸している海は
黒に擬態している
青のような色をしている
ひとの姿はなく
ひたすら ....
痺れを切らす午後が
薄皮を穴だらけにする
口の端にこびりついた
昼の餌の放つ臭気
洗面で洗い流して
あとかたもなく洗い流して
遮光カーテンの向こうで
目も合わさない今 ....
人々が浮かれた声を上げる明け方、俺は
狂った声を壁の穴ぼこにねじ込み続けていた
その向こうでは標準的な雨の音が隣家の屋根を叩き続けて
睡魔はとりあえず二の次にされていた
生きる ....
空耳か
外を行く誰かの声か
妙に近い場所で
聞こえてくる誰かの声
聞き取れず
無視できない
例えるなら
かすり傷の
痛みのような
その声…
....
不完全なレイトショー
二連敗の前座ボーイ
条件付きのペントハウス
高慢ちきな御令嬢
メトロポリスの重大過失
ワルプルギスの夜の情事
ガダルカナルの島の遺骨
ペテル ....
いやな知らせを
渋るみたいに
雨は降りつづけ
おれたちのいらだちは
こころのひだに
致命的なまでに
濡れて張りついていた
オールディーズがいつも
バースデイみたいに流れ ....
たった独りの部屋でさよならと言い続けた
たった独りの部屋でそれを言い続けるには
たった独りであることを忘れなければならなかった
冷たい世界は骨を
機械のように冷やして
....
死期に近づく夜がある、のさばって、蔓のように
暗闇に絡まるわが身を夢想しながら
古い漆喰の壁がこぼれる音を耳にするような夜が
チェコスロバキアで小型旅客機が墜落して日本人旅行 ....
落下の形態が腑に落ちず
目下動転のとある夜だ
路地裏のとうに枯れた朝顔の鉢の
蔓の為の竹が歯の癖の様に泣く夜だ
眠る前から目覚まし時計が気になるのは
眠る前 ....
誰かがここで何かを話しかけている、だが俺はそれをはっきりと聞きとることが出来ない、俺の神経は摩耗しきっていて、壁にかけてあるシャツが一枚ハンガーから床に落ちるだけでプツンと途切れてしまいそうだ ....
ただのみきやさんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(43)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
静寂は長い叫びと似ている
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
12-12-14
ひとときの透過
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
12-11-23
夏の死体に埋もれて
-
ホロウ・ ...
自由詩
12*
12-11-12
アンモナイトをおぶさって
-
ホロウ・ ...
自由詩
10*
12-10-8
夜のぬかるみの中で不十分な手入れの銃を構えている
-
ホロウ・ ...
自由詩
4+*
12-8-24
さよなら、と黒焦げた蛾は言った
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
12-8-15
樹海の夜
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
12-7-10
弔う妄想
-
ホロウ・ ...
自由詩
6*
12-4-24
エディ・コクランと冷たい指先
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
12-3-16
アンダートーン
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
12-1-29
死期に近づく夜
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
12-1-15
うわ言のミッド・ナイト
-
ホロウ・ ...
自由詩
6*
11-12-20
BORN_TO_LOSE
-
ホロウ・ ...
自由詩
6*
11-12-11
1
2
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する