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あなたの特上の幸せを想う

そんな試験を毎日二万回する

ため息や胸痛がさいきん

一回だけになったんだよ

そしてちょっぴり悔しそうに

微笑めるようになったんだ


あな ....
8時をまわっても夜が明るかった。

昼、ザワークラウトとソーセージをたらふく腹に入れていたので、夕食は違うものにした。

旬のホワイトアスパラの料理を食べ、オレンジ色に濁ったビールを何杯か飲み店を出る ....
あした朝早く成田で待ち合わせをしているから

きょうは東京駅ちかくのホテルに宿泊する

まえの座席ではフジコ・ヘミングが大人しくしている

窓際に花束をおいて通路側に座っている

猫を ....
智恵子は雨の日には地震が来ないという

昔なじみの校舎のような病院だった

伝言板には院長の行く先が告げられていた

カーテンをあけて雨の日を見つめる

さくら若葉のあいだに在るのは

昔なじみのきれ ....
般若心経には

ぎゃあていぎゃあていはらそうぎゃあていぼうじいそわか、

この真言を唱えれば

執着とは意味のないものだ、ほかに大切なものがあるのだ、

これが会得できると書いてある
 ....
月の光を聴いている

ストコフスキー指揮のやつだ

ぶ厚くてやわらかかった

張りつめていてあたたかかった

あなたの幸福を見つめていた


一枚の気持ちを見つめている

そ ....
有限時間というリュックサックに

たくさん詰め込んだ愛や心配

一つ出し二つ出ししてゆくうちに

リュックサックには

あなたのこころが入ってゆく


それがあったかくて

 ....
さびしくて目をつぶってたら

昼下がりの街道にはだれもいなかった

ぼくいがいだれもいなかった


雨のおとがびしゃびしゃ言ってる

天気は西から来るのだから

雨のおとは西から来たのに決まってる

 ....
きょう太陽のまわりに

虹が円を描いていたよ

ぼくはそれを伝えたくて

太陽を建物で隠して

写真を撮ってみたよ

会社の人に言ってみたら

外も見ずにこう言った

めずらしいですねって
過去は変えられないけれど未来は変えられる

そんな箴言を吐く奴はうそつきだ

過去は変えられるし

過去を変えなければ未来は変えられない


あらゆる過去を変えるために

ひとは宇宙のあちこちで

あ ....
裏も表かひらひらと

風に掃かれて

花びらだけが渡ってゆく

こんなに桜を植えた国なら

福島なんかもなんとかなるだろ


繰り返しながら戻りはしない

さよならだけが人生 ....
シェエラザードを弾くおんなの

やわらかくて熱いお腹に

顔を押しあててしがみついていた

海とシンドバッドの船、

そのバイオリンの独奏だった

大学二年の頃だった

かたち ....
その全てがあなただ

日帰りで東京出張

6時過ぎの新神戸駅

ホームの窓を開ける

柔らかな大気が雪崩て

水の音が聞こえている

木々は新芽を立てて

その全てがあなた ....
夜の公園で

ひとりベンチに座っていたのは

さくらの花の塊を

じっと見つめていたかったから

ぼくは淋しいんじゃないきっと自由だ


さくらの花が止まっていた

地上の珊瑚のようだ

ぼくはあるは ....
銀河を見つめる

昼間の銀河を見つめている

からくりを優しく見つめている

風になぶられる

光にさらされる

力はどこから来てどこへ行くんだろう

花びらの散ったあとを

銀河を見つめる

昼間の ....
愛したひとのお父さん

ぼくはあなたに似てました

黙っていても

たぶんふたりで泣けました

愛したひとのお父さん


あなたが壊した数ぐらい

感情の手鞠唄

ぼくも ....
愛したひとのお母さん

そろそろ寒くなくなりましたか

愛したひとのお母さん

膝や腰を勝手に心配しています


あなたの歴史を知りたかった

愛したひとにつながる歴史を

 ....
彼は弟子とグランドツアーに出掛けた

行く先々で詩を調え

彼の自我はそのあいだ

宇宙の奥へと追いやられた

詩を調えるたび

彼の自我は宇宙の奥へと旅をしていたのである

 ....
生き物たちの銀河

モクレンの銀河

サクラの銀河

ハナミズキの銀河

ツツジの銀河

五月へ通う銀河

生き物たちの銀河


色彩や

香りや

水気や

 ....
風に冷やされて

かさかさと透明が舞っている

青いバナナみたいな匂いがしている

春のアラシに撒き散らされて

アスファルトに擦れた街路樹の葉だ


ひかりは夕方

黄色っぽいきらめき

悲しいの平 ....
さくら散る幻か

わっと降らせよ

さくらの花びら

水いろの影

灰色の青空

もも色の風

さくら散る幻か

わっと降らせよ

さくらの花びら


街道を犬ころになってさ迷いゆく

ぼくはひと懐こ ....
手品師のことを

手品、と呼ぶようなもんだから

咲いたさくらを

さくら、と呼ぶのは好きではない

さくらがすごいのは

花を咲かせたそのあとだ


花を散らせ葉を輝かせ

その色をかえて落とし

 ....
久しぶりに久が原を歩いた

たまに空を見上げて

迷い迷いしながら本門寺にむかった

さくら木にはまだ花がなかった

裸木が空にあきらかを漲らせている

ありがとう

そうつぶやいてそこをあとにした
 ....
誰も乗らない僕は電車だ

赤茶けたさくら木をゆく

まだ誰も花見をしてない

昼下がりの散歩道をゆく

僕は多分楽しくて自由だ


大丈夫、僕は天才なんだから、


カラスが一羽飛んでいる

音させて ....
東京は20℃だそうだ

今日は蕾が赤茶けて

さくら木は

粗雑に汚れて見えるだろう

さくら木に

花が咲いたらさくらだと?

そんな勝手な考えを

許してなんてやるもん ....
そこにはいないひとびとの代表として

ぼくが送り込まれているのだ

そんなことよりもぶれないものがあるのだと

その翻訳を任されたぼくは二重スパイだ


そういうところには

ああ、これが金持ちかあ、 ....
久我山駅にこんな時間に着いて

こんなとこに

ビジネスホテルなどないだろうに

ぼくは坂道の商店街をあがって行った

そしてすぐおりた

踏み切りを渡り

旧神田川のほうの商 ....
ふるえる

不安な夜だった

救いについて考えていた


あなたの幸福になりたかった

理不尽にはなりたくなかった


ふるえる

不安な夜だった

救いについて考えて ....
宇宙

このアシンメトリーの所産

みんな

相殺されなかったから生まれた

ぼくがいる

きみがいる

犬があるく

雲がかかる

みんな

相殺されなかったから生まれた

このアシンメトリーの所産 ....
痛みに耐えて目を閉じている

今日で臥して四日目になる

病室にはひかりがしみている

トイレに行くのも辛いから

あまり食事もとらないでいる


ひかりのなかにいる

風が ....
泡沫恋歌さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(189)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
二万一回目の試験- 吉岡ペペ ...自由詩612-5-3
人間という袋- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-4-29
ルーツの国に- 吉岡ペペ ...自由詩712-4-22
きれいな空- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...9*12-4-22
真言というシステム- 吉岡ペペ ...自由詩512-4-21
月の光- 吉岡ペペ ...自由詩412-4-21
天気雨- 吉岡ペペ ...自由詩512-4-20
昼下がりの街道- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-4-20
誰も知らない- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...612-4-19
ありがとう- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1912-4-15
花びら- 吉岡ペペ ...自由詩212-4-15
シェエラザード- 吉岡ペペ ...自由詩612-4-14
全てがあなただ- 吉岡ペペ ...自由詩312-4-14
地上の珊瑚- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...612-4-14
昼間の銀河- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...612-4-13
お父さん- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-4-11
お母さん- 吉岡ペペ ...自由詩512-4-11
グランドツアー/おくのほそ道- 吉岡ペペ ...自由詩3*12-4-6
生き物たちの銀河- 吉岡ペペ ...自由詩412-4-4
春のアラシ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-4-3
さくら散る幻か- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-4-2
さくら- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-4-2
天気ひとり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*12-4-1
春の灰色- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*12-4-1
春の勝手- 吉岡ペペ ...自由詩3*12-3-30
二重スパイの翻訳家- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4*12-3-29
夜をあるく- 吉岡ペペ ...自由詩9*12-3-29
ふるえる- 吉岡ペペ ...自由詩4*12-3-28
アシンメトリーの記憶- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...2*12-3-27
春のひかり- 吉岡ペペ ...自由詩5*12-3-25

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