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はぐれてしまった宇宙飛行士は

地球を見つめながら死んでゆくのだろうか

ぼくは誰とはぐれてしまったのだろう

かなたに何を見つめながら死んでゆくのだろう


下唇をすこし噛んだら
 ....
坂道をあがると夕日が現れた

エスカレーターが欲しいなあ

それからまたすこし下り坂をゆく

もとはここは小山だったんだろう

鳥がきいきい啼いている

アスファルトの温度の匂い
 ....
先生、お昼からどこか出掛けるんですか

お芝居ですか

お芝居を観にゆくんですか

そとは風が吹いてますね

水っぽいひんやりさが、何かの始まりみたいですね


ぼくも、ちょうど ....
恋人の心変わりを感じていた頃、辞表を出してくる社員がいた。

彼らはぼくをひどく傷つけた。

ひとのこころなんて分からないものだ。

思い返してみればそんなそぶりもあった。

そぶりかあ・・・・

人 ....
今更なことを

ぼくらはやってゆこう

自我は時間だ

自我を減らせば

時間も変わる

今更なことを

ぼくらはやってゆこう


愛されなくてもいいじゃないか

愛 ....
ぼくは馬鹿だ

みんなかしこだ

夜8時に空を見る

北西にふたつ

星が列んでる

強い光と弱い光だ

ふたつは他人だ

でもひとつだ
たいせつな存在が

ぼくらの土台となって

働いてくれている

たいせつな存在の

ぼくも

土台となって働いていよう

それが空しくなるようなとき

そんなときこそ

 ....
商談フロアは明るかった

外光のような明るさはすべてLEDだった

設計課長が施工後の保証を求めて来た

外からはこの社屋の外壁工事の音がしていた

私たちはその仕事を商品の納入だけだ ....
外気が内気に

してくれていることをただ想え

外気と内気を融和する

それには受容が必要だ

受容とは感謝のことだ

外気が内気に

してくれていることをただ想え


 ....
駅に夕暮れが停車している

優しいエールが流れている


春を感じる

寂しくて

心地好い

何してんだ


駅に夕暮れが停車している

優しいエールが流れている
空港が近い

日本の街がそこにある

繊細だ

愛しい

地震に身をふるわせ

原発に傷ついている

人口は減り

高齢者だけが増え

円高に蹂躙される

このなかで生きてゆく

壊されない

ちいさ ....
すこしの雪に戸惑うほど

世界が不安にまみれていた

春の切実

3月なのに春が見あたらない


夏のばくだん

夏がしずかだ

メロンに煙草がばくだんだった

秋の煙だ ....
六分咲きの梅をゆく

見つめる訳でもなく

香りのなかを歩いてゆく

ちいさくなって

盆栽を歩いてゆくようだ


つぎの休みまで待てなかった

人込みはまだ

春ほどではなくて生を隠している

お茶 ....
あのとき祈ったとおりになった

だから生きている

世界は

ぼくにだけ語りかけている

あなたにだけ語りかけている

それが生きているということ
お昼まえのひかりが真白だった

じっとりと固く熱く股間が膨れていた

こんなに愛しい

前髪を撫でてあげながら

体をいじめることだけを考えていた

150もない女の子を泣かせていた


ふたりぼっち ....
ちいさな影が旋回する

曇り空には

そんな顔しない

生きている

しかたないだろ

ちいさな影が旋回する


こころの闇を見つめる

こころの光を見つめる


 ....
ゴムを買って薬局を出た

冷えたぬるい大気が

工事現場のような明るさだった

さっきより空が黒くなっている

ああ、ぼくは、自由で不自由だ


アパートにひとに会いに行く

階段の音

暮らしの匂う ....
理不尽よ

瓦礫のなかに誘われて

ぼくらは死者と対面する

あらゆる執着を

与えて奪い去った

理不尽よ

あなたはぼくらを全否定した


そこを真面目にさ迷った
 ....
曇りの日

遠いビル群が白に隠れている

そんな風景のほうが好きだった

夜景が嫌いだった

あのなかには

いろんな人間関係や

いろんな蹉跌が散らばっている


特殊 ....
ひとは執着から逃れられない

ひとは執着から逃れられる

執着を思わなければいいのだ


ひとつき後にはさくら花

いのちを賭けた尊い轍に

つらなる裸木が上を向く


ひ ....
たのしい

つぶやいてみた

ひろってもらえた

ぼくのつぶやき

たのしい


不思議な映画のような

ちいさな命

ちいさなものへの愛情


たのしい

つ ....
さっきまでの雨が上がったようだ

雨の上がるように

ぼくも静かに死んでゆこうと思った


いまはなき

指揮者の合唱指導のエピソードを思い出していた

雨の上がるように静かに死 ....
ぼくの抜けた歯を

おばあちゃんが外に投げた

いい歯が生えるといいなあ、と思った

冷たい夜気が窓を駆け抜けた

ぼくはテレビのまえで正座していた

正座して見ていると

おばあちゃんはいい番組だと ....
祈る

光が俺を通り過ぎていった

俺の祈りはあまりに浅くて

命をたぎらせても

感謝に沁みても

透明人間のままだった

喜びの笑み浮かべても

なんだか形だけだった
 ....
缶入りの抹茶だ

ぼくはぬるくなってから飲む

ぬるい抹茶の味を口のなかで反芻する

お茶のお稽古で飲む抹茶はいつもぬるかった


幼稚園ではお茶のお稽古があった

お茶のあと男の子ともめたことがある ....
あれから一年が経つ

ニュージーランドでの地震から

一年が経つのだ

その17日後が東日本大震災

そのあいだに

京大カンニング事件なんてものもあった


東日本大震災の ....
行く行く梅は今日も行く

桜ほどにも騒がれず

梅は行くのだ今日も行く


雲がくらあく光ってる

灰色の

冬にちかあい春の匂い


行く行く梅は今日も行く

桜ほど ....
眠たいのに眠れない夜

死なない程度にリスカ

目をそむけてうえを見つめる

蛍光灯ほどの明るさで

天使がばらばらと降りてくる


風が吹いている

真夜中を駆け抜ける
 ....
俺達もゾンビーズ

自分の脳を騙して

強くなっただとか

ありがたいだとか

そんなこと言って

君に近づいてゆく

俺達はゾンビーズ


自分の脳だけじゃ飽き足らない ....
スタバの外で寒風にやられながら

さっき買った煙草

ビルディングの中

おとなのひとが突き刺さってゆく


貰ったものは捨てられないのに

なぜなんだろう

撮ったものなら捨てられるのは


スタバ ....
泡沫恋歌さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(189)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はぐれてしまった宇宙飛行士- 吉岡ペペ ...自由詩14*12-3-25
亡霊たち- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4*12-3-24
先生、春のお芝居を、観にゆく- 吉岡ペペ ...自由詩7*12-3-24
思い出のなかへ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...16*12-3-23
今更をやってゆこう- 吉岡ペペ ...自由詩3*12-3-23
ぼくは馬鹿だ- 吉岡ペペ ...自由詩5*12-3-23
わかるまで- 吉岡ペペ ...自由詩4*12-3-22
そんなときラブソング- 吉岡ペペ ...自由詩8*12-3-20
融和- 吉岡ペペ ...自由詩4*12-3-18
優しいエール- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*12-3-16
ちいさな命たち- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-3-16
春の切実- 吉岡ペペ ...自由詩412-3-14
梅をゆく- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-3-11
3月11日午後2時46分- 吉岡ペペ ...自由詩812-3-11
白昼夢- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-3-10
こころの光- 吉岡ペペ ...自由詩412-3-8
29日まえの満月- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-3-8
破壊の限りのそのよこで- 吉岡ペペ ...自由詩812-3-7
哀しくてばらばらになりそうだ- 吉岡ペペ ...自由詩212-3-4
たましいと全身と- 吉岡ペペ ...自由詩912-3-3
たのしい- 吉岡ペペ ...自由詩612-3-3
雨の上がるように- 吉岡ペペ ...自由詩512-3-2
流れ星- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-2-25
祈る- 吉岡ペペ ...自由詩412-2-25
ぬるい抹茶- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*12-2-23
あれから- 吉岡ペペ ...自由詩312-2-22
梅は行くのだ今日も行く- 吉岡ペペ ...自由詩312-2-22
天使にふれたい- 吉岡ペペ ...自由詩812-2-20
俺達はゾンビーズ- 吉岡ペペ ...自由詩2+12-2-20
朝駆けの空のした- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-2-18

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