すべてのおすすめ
血は痛みのすべてじゃない
涙は悲しみのすべてじゃない
笑顔は喜びのすべてじゃない
言葉は約束のすべてじゃない
憎悪は戦争のすべてじゃない
そして
恋は愛のすべてじゃない
けれ ....
眠れない夜
いつもマル・ウォルドロンのALL ALONEを聴く
いつ聴いても不器用なピアニストだと思う
Bill Evansのような繊細さもなく
Chick Coreaのような技巧さもない ....
誰もが歌っている
それぞれが愛する歌を
昨日を唄う歌
今日を唄う歌
明日を唄う歌
上手いも下手もある
でも誰もが唄うことをやめられない
なぜだろう どうしてだろう
そうでは ....
ホールデン・コールフィールドは
大人の世界のすべてをフォニーと呼んだ
それは間違いなく
ぼくらすべてに向けられた言葉のはずなんだ
そしてまた
遠い日にぼくらもそう言っていたんじゃなか ....
星々は瞬かず 月は今宵も新月
永遠のように夜は深く
宇宙のように果てなく
そして愛のように孤独だ
朝刊の放り込まれる音がして
偽善者のような眩しい陽が昇り
見えなくていいものまでも白日 ....
新月の子時。
広大な森林の奥深くに
闇を切り裂き閃光が走り雷鳴が轟く
それを受けた樹木が炎をあげ
火は連鎖的に燃え広がり山が焼き尽くされる
それは。
神々が手をかざし ....
今日は一日平穏に終わったと
一日に句点は打てたと
なにかに感謝する自分がいる
今日はちょっと辛いことがあったと
でも一日に句点は打てたと
なにかに礼をする自分がいる
今日はタイトな ....
あなたなら
素通りしてしまうものに
立ち止ってしまう
あなたなら
気がつかないものに
気がついてしまう
あなたなら
視えない傷から
血が流れてしまう
あなたなら
聴こえ ....
パセリってなんであんなに残すひとが
多いんでっしゃろな
れっきとした野菜でっし栄養だって
野菜のなかでもトップクラスなんでっせ
嫌いでっか
飾りもんと勘違いしてはりまへんか
もしかして ....
いまさら振り向かれるかのような真似は辞めて貰えませんか
いかにも懐かしむかのような言葉を吐かないで貰えませんか
その気もないのに闘うかのような振りをしないで貰えませんか
あなたたちの背中しか ....
おんなが笑っている
高笑いでもなく微笑みでもなく
氷雨に打たれ空を見上げ
おんなが笑っている
おんなの頬を伝うのは
雨粒だろうか涙だろうか
痩せたおんなだった
背の高いおんなだっ ....
あなたは口癖のように
お前は俺の女だと言う
でもあたしは人形じゃないの
ちゃんと心を持った人間なの
あなたのその幼稚な
支配欲には辟易してるの
分からないでしょうね
低能なあ ....
久しぶりにその眼に出逢ったのは
スーパーへ出かけビニール袋を両手に下げて帰ろうとしていたときだった
歩道の隅で停まったままの車椅子に乗っているひとがいた
その老いたひととぼくの眼が遇った
....
やさしくなるにはね
悲しみを憶えること
傷つくことを怖れないこと
からだの痛みではなく心の痛みを知ること
辛さや苦しさや淋しさから逃げないこと
そんなことをだれもが抱えていると想うこと
....
ぼくは もちろん きみじゃない
ぼくは もちろん あなたじゃない
きみも もちろん ぼくじゃないし
あなたも もちろん ぼくじゃない
けれどたったひとつ
ぼくにもきみにもあなたにも
....
きみはなぜ生まれたときに
あれほど大きな泣き声を挙げたのだろうか
この厳しくやさしくない世界を
きみはすでに知っていたからだろうか
それとも笑うことは難しいから
その代わりとして泣き ....
今日プリンタのトナーカートリッジが届いた
いま遣ってるMacにトナー残量警告のダイアログが出たためだ
用紙も少なくなっていたので5,000枚を箱買いをした
それは明日も書いたコピーをプリンタ ....
あなたたちは自ら望んで
戦地に赴いた訳ではない
ただ父や母や祖父や祖母を
そして幼き子と愛する妻を護るために
玉砕覚悟で銃火飛び交う島々へと
海では一機一艦の命を受け空で散華された
....
陽はいつも温かくきみから射してくる
風はいつも穏やかにきみから吹いてくる
それは いつも答えだった
それは いつもYESだった
雨はいつも柔らかくきみから降ってくる
鳥はいつも囀りな ....
その計画は1991年に始まった
世界でも優秀な研究者が6ヵ国から集められた
その計画の名前はヒトゲノム計画
ヒト1人分の遺伝子の配列を解読するのが目的だった
より簡単に述べるならヒトの ....
ぼくはいまでもあの質問を忘れられない
妻が妊娠して臨月になった時に
彼女は重い妊娠中毒症に罹り入院していた
こどもが生まれそうな日にね
ぼくは病院に見舞いに行かずゴルフ場にいた
医師の暫 ....
開高健の《輝ける闇》について三島はこう批評している
“ただ在ったことを見たものを書いただけじゃないか”と
もちろん言っておくが
三島文学を否定しない
開高文学を否定しない
三島も愛す ....
詩人とは
善悪を審かず
赦しを与えず
深く沈んだ魂の叫びに
耳を立て
微かな救済の言を
差し出すものである
しかし詩人擬きは
つねに贋作を詩と誇り
腐敗臭さえする凡庸な言葉を並べ ....
朝 陽光と爽やかな風に気づいて
眼を醒ます
ふらりと入った喫茶店の
偏屈そうなマスターの淹れる珈琲がすこぶる美味い
擦れ違った女性の残り香は
懐かしい女性のディオリッシモ
他人 ....
あのひとの笑顔も覚えている
あのひとの号泣も覚えている
あのひとの親切も覚えている
あのひとの冷酷も覚えている
あのひとの口癖も覚えている
あのひとの矜持も覚えている
あのひと ....
いつも温和なあなた
これからもっと暑くなりますよね
不快指数も上がりますよね
クールビズなんて糞食らえですよね
きちんと糊の利いたシャツを着て
ネクタイもきちんと締め夏物のスーツを着 ....
最近CFを観ているとすべてとは言わないが
腹が立つ以上にむかつきを覚える
理由はアイディアのひと雫もないからだ
そうかなと想うひと一度CFをじっくり
ご覧になって下さいませんか
殆どが駄 ....
決して揶揄の意は込めずこの国は平和だと想う
ただAKB48にぼくは興味はない
安倍政権の外務大臣は興味がお在りになるようだが
後戻りはよく情けないとか
卑怯者のすることだとか
軽蔑の言葉すら浴びせられ
強い口調で諭されることも
卑怯だとまで言われることがあるけれど
そう言うひとたちにぼくは問いたい
高く跳躍す ....
霖雨が好きだ
騒がしい街を沈黙させるから
落陽が好きだ
燃え尽きる前の灯りのようだから
吹雪が好きだ
すべての存在の輪郭を消してしまうから
昨日が好きだ
もう二度と訪れはしな ....
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