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昔僕は見ていたのだ
遠くの校門の風景を
そこを通って立ち去った日の景色を
歩いていた 確かに 僕は
緑の絵を描いていた日も
ロータリーの駅前の寂れた空で
目立っていたのは パチン ....
見えない事物の明るさとして
その手に触れようとしていたものは
どんなものなのだろう
書かれた紙の上にあるものは
何かを感じ取っている、存在していることによって、電車の音を聞いているようにして。年が明けてからすることもなく、スーパーで野菜を買う以外はこれといった行動をしたことはなかった。呼吸を繰り返しているだ ....
僕は 川を 見る
友達と ここで 僕は
その でも 光と 影に
歌を 景色に 感じ取る
一本のごぼうを買ったのだ
家に持ち帰る 道で
線路にかかる長い橋を渡る
でも 僕は暗がりの中で 一人
バイクとすれ違った
ライトをつけた 二台と
昔、新卒で入った会社のことを、時々思い出すことがある。研修のため、倉庫でcという男といつも品出しをしていたことを。千葉県の柏にあった倉庫で、良く晴れた日には、時々、林の中を遠くに歩いていったものだった ....
僕は昔、中目黒からの帰り道を、土屋という名の男と歩いていた。上司に連れられて行ったバーからの帰り、交通手段はなく、タクシーに乗る金もなく、五反田までの一本道を必死で歩いて二人で事務所にまで僕は戻ってい ....
昔僕は、そう遠くはない昔ではあるのだが…、招待状をもらっていたということもあり、会社に入りたてだった男の結婚パーティに行くために、バスで中目黒に向かっていた。でも、中目黒に行くという事自体は、僕は、初 ....
昔僕は雑誌の編集部を訪れた
原宿の外れの通りに 僕はいた
少しだけ寒い日のことだった
中では若い女が足を僕のそばで踏み鳴らしていた
そして面接した僕は落ちたのだ
久しぶりに六本木で
僕は展望台の景色を見ていたのだ
もう でも 何回目だろう
今日もこの景色の中で
夢を 目で見つめながら
電車に乗って
今日は秋葉原へ行く
今は もう 電気屋の無い
かつての通りにある
興奮を 見つけに
僕は今日も街へ出かけた。人出は昨日とは変わって、少なかった。連休も終わりになると、出かける気力もなくなってくるのだろう。僕も、そこで何を買うのだということなどを、あまりもう、思わなかった。しかし、じっ ....
僕は生きていることで、何もすることなく流れていく日々の中だ。寂れた、遠くに感じる、ビルの空。僕は、そんな、日々だ。冷えた風に秋を思わさせられた。何かが、誰かの横顔に見えていた。目の前から車が水しぶきを ....
通っていた専門学校の 昔の
その 今も電車から見える建物の
様変わりしてしまった道を 僕は
ああ そして 冬の日に歩いていた
通りを 線路沿いに 駅から
生きていることは、眠かっただけだった。眠い、すべてが。何かを探していた気がする。夢で味噌汁を飲んでいたようにして。トランペットを吹く音が遠くの方から、堤防を歩くと聞こえた気がした。のどかな気のする日曜 ....
僕は昔アメリカにいたことがあったんだ
ただの旅行だったのだけれど それは
歩いていた ビルの間を 昔
何を求めていたわけでもなく 一人で
スーパーの果物の匂いを鼻で感じていた
開いた手には
夢が一つ あったのだった
バスの向こうの通りに漂う
夏の匂いのしていた日
あの日の思い出の風景
手には いつも
はまぐりの味 そして
歩いていただけの海
最近というよりも今日はとても寒かった。風に吹かれていると、忘れていくことは危険なことだと、いつの間にか思っていたりする。でも、人は友人も、家族のことも、読んだ本のことも忘れていくのはなぜだろう。そうで ....
誰もいない部屋で、昔のことを考えている、パソコンの画面を見つめながら。窓の外は楽しげな声も聞こえなくなった、日曜日の夜の通り。それ以前に、疫病が流行りだしてからというもの、もうめっきり、そのような声を ....
空を見上げていた
走ることをやめると 僕は
空を知っていた 僕は
空の下で 走り出すと
忘れていたはずの空を
夏は鳥料理に限るなと、食ってばかりいる気がする。ドトールにも行き過ぎなような気もする、デニーズは見かける事自体がすくないけれど。オリンピックは終わってしまい、思い出すことは多くはなく、あっという間だっ ....
ぼんやりと、何もすることもなかったが、生きているような気がしていた。冷房をつけていると、皮膚の調子が悪くなり、あまりつけないことにしていたが。今年も祭りの音もなく、静かで良かった。変な街宣車が声を上げ ....
生きているということは何も意味を持たないのだということを思っていた。毎日、限られた人とすれ違う日々の中で、接点を持つ人自体が、ごくわずかだ。接点を持つこと自体にあまり意味はないのだから、それを望まない ....
改札を抜けると 朝
でも 街は昔のことばかり
人は交差点から歩き出す
改札に入る 夜へと
でも いつも 夜は
首を寝違えて見ているだけ
そして 窓の外を 歯痛で
いつも夜は見ているだけ
最近夜のランニングに出かけている。誰にとがめられるというわけでもなく、僕は走っていく。でも、走りながら思い浮かべるのは、学生時代に競い合っていた部活の、誰かの顔だとか。あいつは、でも、最後に校門で手を ....
夜は街角の光
憂鬱な思いを浮かべている空
部屋にいた 子供の頃の友達
昔のことを振り返りながら 僕は歩いていく
思い出の街角を 遠くに 目指して
高校時代はあれだけ好きだったスニーカーを今ではどうとも思わないのは、歳をとったからなのか、そもそも、それほど流行っていないからなのだろうか。よく学校帰りに見に行っていたのは地方のスーパーの靴売り場の中 ....
ロンドンで見た雨は
でも 雨上がりの通りの光であり
跳ねていた 水たまりのバスや
薄曇りだった空の朝や
雲の下に長く続いていた橋だった
海で友達と
歩いていたのは 防波堤
うちすてられていたイカリと
突き出た マストと 波の色
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