長く
  太い縄があるといい



  南中を見計らい
  太陽に繋いでくれ



  なるたけ
  丈夫な縄がいい
  僕を
  あの光に吊るしてくれ


 ....
海岸線を見下ろす道標
明日に伸びるシルエット
月光が恋路を浮かび出す

浜辺の貝殻に未来を尋ねたら
静かな微笑みが聞こえ
入江の人魚に将来を尋ねたら
大切な涙を分け与えてくれた

波 ....
ケーキを食べたのは
ケーキを食べている女の子になりたかったから

ケーキが食べたかったわけじゃない
ケーキを食べている女の子になりたかった
{引用=

おともなく
とりがおちている
水色の
ふちの欠けたバケツに
吸殻を捨てる
おわった花火が
ひたされている

夏は、ここで
行き止まりだった






 ....
傘は蛇の目で
クルクルクルクル 柄を回す
ソラ見たお天道さん 目を回し
空に渦潮・鳴門巻き

腹が減っては戦が出来ぬ

エプロンおばちゃん ガバっとナルト一掴み
狙った的は ラーメンど ....
 

カブトムシのような角を頭につけたい
と、ネコが駄々をこねる
説き伏せてミニカーの助手席に押し込む
おもちゃだからエンジンはないけど
ぼくはハンドルを握り
海岸沿いのフラワーラインを ....
地下鉄の駅は眠りについてしまった
私の寝床は遙か東
渋い蜜柑色のタクシーを捕まえ
座席に深く腰掛け ドライバーに行き先を告げた

タクシードライバーは無口
我武者羅にハンドルを握り
曇り ....
  きいてね。
  きいたこと、あってもね。
  うるさいだろうけど、ね。
  ねぇ、きいてね。



  きいてね。
  その耳たぶでね。
  もっと奥のほう、
  まごころ ....
ずっとのぼっていた
ゆるやかな坂道だった
笑ってはいたが 少しづつ息は苦しかった

歩みはとめなかった
押されているようでとまらなかった
胸はなぜかほんの少しどきどきしていた

薄いベ ....
うまれたときから もっている
だれでも みんなもっている
おおきなたま になるたねを
きみの ちいさなてのなかに
そっとにぎって あたためる

ほんとうに ちいさなこのたまは
すこしずつ ....
『その木は邪魔だから切り落とすの』と
インテリぶった女が斧を振る
総ては解決済み

『雑誌は如何ですか?』と
差し出す薄汚れた手を
インテリぶった男が振り払う
総ては解決済み

いら ....
沸点で淹れた紅茶に
蜂蜜と
生姜の絞り汁
握り拳よ
芯部に響け

きみたちが求める女に
雄々しさはあるのかい
絞め殺したくなるような可憐さ
汚したくなるような透明感
ほんとうは
 ....
夜中にひとり食パンをかじる
バターをつけないで
ジャムをつけないで
電気もつけない

冷蔵庫の前にしゃがんで
はみはみ
虫みたいに食べる


どこか外国から船に乗せられて
海をこ ....
僕たちは
太陽をかついだ
高く とてつもなく
高いところまで
持ち上げて
その中に入りこんでは笑った
僕たちは
それがいまなのだと信じた
ひたすらに信じながら
じぶんじしんの
中心 ....
悪辣は鋭利な雹のように
容赦なく 人に落ちますので
充分な警戒が必要です

落ち込んだ気持ちは
空高く蒸発し

所々で悔いの塊が犇めき合い
バラバラと割れた
ちぎれ雲になるでしょう
 ....
 
 
家族が寝静まった頃
ぼくらはそれぞれの家を出た
ぼくはミルクチョコレートを持って
きみは水筒に氷と麦茶を詰めて
二人で村田川の護岸に膝を抱えて座った
今日は手を握ろう、と思ってき ....
月曜日
何もする気にならなかった
朝の授業をさぼった
明日の予習を済ませて
午後から散歩に出かけた
音楽を聴きながら
大学の中の公園で
ぼーっとしていた
木立の間を風が流れていた
土 ....
お疲れさま♪

優しく声をかけたいのだけど
つい嫌味な言葉なんかを付け加えてしまう

どうしてなのかな

額に汗かいて努力したのはあなただし
わたしは洗い物とかしながら眺めていただけ
 ....
浮かんだことを綴る
渇いた笑いが聞こえる
戸惑う でも綴る
自己陶酔 自慰行為
そう?かもしれない

嘘はつきたくない
不器用なりに言葉を発しても
どなたかが聞いて
その方がその方の ....
{画像=110515043203.jpg}

ぼくは夕方の景色が好きだ
建物に夕日が当たって輝き出す

 ( と直ぐに )

周辺の空気が藍色に染まり出す

 ( それでもまだ ) ....
打つ手ては一つか
綱渡りか定石か
四方八方 袋のネズミ
いいえ ゲームはこれから

石は見ている
白い帯が待ってる
怪しい酸鼻の予感
吹き溜まりも待ってる

たたら たたら 地をな ....
少し冷たい雨が去り
やけに光った星がある

あなたはもう眠ったかしら
優しさなんかじゃないけれど
ぽおんとほおる この気持ち
できれば届いておくれよと

山吹色にみえている
私のすき ....
きょうび ここらの 界隈で
まともなもんが あるのなら
わたしは そこの よんちょめ あたりを
歩いてみたい ものなのです

ちびた下駄を ひっかけて
からん ころんと 歩くのです
 ....
青い顔をした老人は
路地裏を杖をついて歩いていた。
どこからか漏れてきた白い蒸気が
路地全体を雨上がりの草叢のように
湿らせている。
 
白と茶のまだら猫が
前を駆け抜けていった。
人 ....
昔に植えた
自慢の椰子を倒してくれという
七メートルほどあるトックリヤシモドキが四本
これから台風がくれば
隣の駐車場の人様の車の上にいつ倒れるかも知れないのが心配で
風の日はよく眠れないの ....
夜陰に潜む空蝉
気付く者だけが
月を研ぎ澄ませば
金色の刃が孤影を浮かび出す

掌に止まった蝉
月は意地悪く照らし続け
君が鳴いてるんじゃないかと錯覚する

孤独な薄い影を見逃さず
 ....

小料理屋の前で
ミャアミャア鳴くお前は
「リアル招き猫か!」と
心の中で突っ込んでは惚けてみた

あの凍てつく日から
平日の朝は日課のように
小料理屋の前を守っているんだ

夜 ....
さがしています
わかりやすい たいど
わかりやすい ことば

澤にいたのでしょうか
青筋アゲハが よこぎります
そんなはずはないのに
蝶番のように 澤の景色が見えました
 ....
{画像=080524153641.jpg}

話した途端に、あ痛ぇ、失敗したなんてありませんか? 言わなきゃよかった言葉を吐き出してから失敗に気が付く。

もう取り消せないけど、コチンって落ち ....
               110511

金曜日に助けたから
フライデーと名づけられた青年は
ロビンソン・クルーソーの従僕となり
しばらくは一緒に暮らしたという
絵に描いたような仕合 ....
電灯虫さんのおすすめリスト(302)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
南中- 草野春心自由詩6*11-5-21
恋路- subaru★自由詩5*11-5-21
イメージ- はるな自由詩411-5-20
うたたね- mugi自由詩20*11-5-20
あそび歌- subaru★自由詩8*11-5-20
フラワーライン- たもつ自由詩511-5-19
国道14号線経由・自宅行- subaru★自由詩4*11-5-19
ね。- 草野春心自由詩17*11-5-18
朝の気配- 朧月自由詩211-5-18
子守歌- ……とあ ...自由詩11*11-5-18
根株- subaru★自由詩6*11-5-18
ginger- たちばな ...自由詩1111-5-17
深夜、食パン3枚- あまね自由詩3211-5-17
影絵- 岡部淳太 ...自由詩1111-5-17
気象情報- subaru★自由詩3*11-5-17
初恋- たもつ自由詩611-5-16
運命が変わる気がした- ジム・プ ...自由詩3*11-5-16
深紫のひと- 恋月 ぴ ...自由詩25*11-5-16
言葉を綴る- subaru★自由詩4*11-5-16
夕方、公園のベンチで_/_もう1つの生が始まる- beebee自由詩1411-5-15
ゲーム- subaru★自由詩4*11-5-15
静かな心でみる星は- 朧月自由詩311-5-13
おさいせん- 月音自由詩7*11-5-13
薄暮(序)- within自由詩5+*11-5-13
椰子- 乾 加津 ...自由詩11*11-5-13
投影- subaru★自由詩3*11-5-13
野良猫チャトラン(仮名)- subaru★自由詩7*11-5-12
変態の季節- るるりら自由詩12*11-5-12
言葉が石英だったら- beebee散文(批評 ...12*11-5-12
cloudy- あおば自由詩6*11-5-11

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