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青い顔をした老人は
路地裏を杖をついて歩いていた。
どこからか漏れてきた白い蒸気が
路地全体を雨上がりの草叢のように
湿らせている。
 
白と茶のまだら猫が
前を駆け抜けていった。
人 ....
ゆるやかに
もう乾涸びてしまいそうな川の
もう息絶えてしまいそうなせせらぎを
聞きながら
顔つきを変えずに
下ってゆく川面を見ている

投擲する石礫は対岸に届くことなく
力なく落下して ....
電灯虫さんのwithinさんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
薄暮(序)- within自由詩5+*11-5-13
川面はゆるやかに- within自由詩8*11-5-3

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