すべてのおすすめ
意味のないところから

始めなければならない

奪い

育み

意味もなく

にじみ

ぼやけ


増税のめくらましのなかで

社会保険料ばかりあがってゆく

そ ....
傷つく準備

傷つかない準備

私は傷つく準備のほうをとる

一人では生きてゆけないから

なんども分かったことだから

傷つく準備のほうをとるのだ

傷つく準備

傷つか ....
はやく行きたいな

夕方に行きたいな


暖簾をくぐればほのかな木の匂い

カウンターの香ばしいひかり

ほのぼのとした血の匂い

いい感じで湿っている

やっぱりぼくはここが好きだ

神田三州屋がや ....
泣きたければ泣けばいいさ

泣かないですむ人生なんて

たぶんきっとぜったいない

だからという訳ではないけれど

泣きたければ泣けばいいさ

泣かないですむ人生なんて

たぶんきっとぜったいない

 ....
新緑が万緑へとかわろうとしている

あの幽霊のような柔らかさが消えつつある


また来年

ぼくは新緑に会えるだろう

地球が滅亡しないかぎり

ぼくが絶望しないかぎり

ぼくは万緑にも会えるのだ

 ....
あの日まあるい芝生でヒョウスケくんを待ったことをまるでさっきのことのようにアーヤは森の木々を見つめながら思い出していました

ヤンおばさんの家から飛び出したアーヤはまあるい芝生に向かって走りました

 ....
迷ってるときはどっちでもいいから迷ってるんだ

きょう入った店のトイレに

そんな言葉の日めくりカレンダーがかけられていた


どっちに行こうが

問題は起こるんだ

原発をやめ ....
大会の日はいつもおじさんの自転車のうしろに乗って会場にむかった

ぼくはその日6人に勝って町の将棋大会に優勝した

ひとさら2100円の寿司を高いねとつぶやいて食べた

優勝したんだから文 ....
さくらの野郎がまた真面目に

花など咲かせようと張り切っている

春だからあたりまえ

そんな野次にも負けないで

張り切ってふくらんでいる

あたりまえなんかない

あたりまえばかりだ

いろんな騙 ....
看取りは二晩続く。

その二晩が終われば二日お休み。そのあとは三日間通常の勤務。そしてまた看取りだった。

看取り二日目の日はいつも息子は老人ホームで遊んだ。

すっかり人気者だね、

 ....
息子は仮眠室で眠っている。

ぼくは杉下さんの容態をメモを録りながら聞いている。

今夜は杉下さんのおられる107号室がぼくの居場所だ。

居場所なんて言い方はおかしいのかも知れない。
 ....
耕運機のように

ゆっくりと掘り返し積み重ね進んでいれば

あなたが悲しいとき

ぼくも悲しみ

疲れ

あなたの思うぼくになれたのかも知れない

でもぼくは耕運機じゃなかった ....
からだじゅうがジンジン哀しい

だあれも悪いわけでもない

空がまあるいわけでもない

それでも謝ってしまうのだ

なみだで夜道の外灯たちが

お花畑んなってにじんでいるよ

 ....
眠りから目覚めてしばらくのあいだぼくは不安なことのない世界にいられた。

息子と公園で遊んでいちど家で仮眠をとった。

夕方のひかりがベランダから射している。布団のおもてがすこしひんやりしてい ....
息子が帰り支度をするのを見つめながら先生からきょうの息子の様子を聞いていた。

お礼を言って先生にぼくは微笑み保育園を出た。

ぼくは笑顔をよくほめられる。あるとき仲間に黒人であることの利点を ....
スキヤキ食べに来なさいよ、と入居者の方にまた誘われた。

ぼくは屈んでこのご婦人に笑顔を返す。

ご婦人はもうしかめっつらの真面目な顔になって午前のひかりのなかに消えてゆく。

ぼくの仕事は介護福祉士 ....
託児所に息子を迎えに行くと新しく来たと思われるこどもにジロジロと見つめられた。

ぼくが肌の色のちがうアフリカ人だからだ。

コンビニの明かりに照らされたりしながらぼくは息子と家路をたどる。
 ....
出張先で倒れた

会社のひとにわりと大きな病院に運んでもらった

その間にもお客様からクレームの電話が入っていた

その処理の指示を浅い息でおこなってそこへは明日行くことにした

問題が起こることは普 ....
大気が町の底を冷やしている

鼻や耳をそれがかすめる

思い通りにならなくて

理屈で相手をやり込めようとしていた

なにを感じて生きてゆけばいいのだろう

あの怒りも

あの ....
きょうはなんの日?

誰かにとって

きょうはなんの日?

僕にとっても

きょうはなんの日?


怖くて目をそらせた

ポッケに手を入れた

誰かと見つめている

淋しくて青く見える

悲しくて夜に ....
失うことを見つめている

悲しい気持ちを確かめている

30年経ってもなにも変わらない

あの頃から泣き場所をなくしていた

私は忘れるのが得意になっただけだ

強烈な自白剤を打たれたところでなにも思 ....
ヒマラヤザクラは冬咲く桜

冬青葉繁れる

そうセットされた時限爆弾


こんなに辛い人生ならば

敵も味方も

せめて必死であってくれ


ヒマラヤザクラは冬咲く桜

冬青葉繁れる

そうセットされ ....
法則を聞いてみる

雲のうえに

青空に

ひかりに

法則を

発見せずに

決めつけずに

雲のうえに

青空に

ひかりに聞いてみる


市電がとおる
 ....
ポンポン雲が青空に

向かいのビルは墓標です

冬がなんぼか寒空に

墓標は死者の眼差しです


あかるい砂漠が

くらあく湿る

にんげんたちが

くらあく陰る

そうさグッバイ


ポンポン雲が青 ....
海は青く大きくて

波はいい波ま白い飛沫

海は暗く明るくて

分厚い意味も光り輝く

おーい海、海よ、

風化させじと俺は行く


惨事の爪痕

整えられて

風化させじ

と俺は行く

校舎の張替 ....
つぶやきでなくささやき

誰かがいるなら

みんなそうだったはずだ

この街の山並みになれて

朝に照らされて

涙も流せずに果てていた


愛はぼくに練習させる

その ....
命は異相にも存在する

断て断て

忍耐

断て忍耐

でも命を使うのは此処


ばら色の人生からまる

いばらの人生からまる

美しさは永遠からまる


命は異相 ....
青い水いろの空

公園からはみ出たさくら木

電信柱と電線が

拮抗しながら騒がしかった


世界はじっとしていない

何通りもの風景を

何通りもの異世界を

僕らはただ

奇跡のなかに浮かんで

 ....
こちらは大雨です、

ぼくはこころでそうしたためた

未来は今と過去の連続地点にあるのではない

今と過去と未来はパラレルワールドで

そのパラレルワールドには無限の組み合わせがある
 ....
東京の町の端っこが

がんばって光っていた

うまくいかない悲しみも

うまくいってる悲しみも

ゆらり揺られて光って

静かに騒がしかった


地球よ、地球

もっと来い、来い

地球よ、地球


 ....
たまさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(169)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
奪い育み、意味もなく- 吉岡ペペ ...自由詩313-7-28
傷つく準備- 吉岡ペペ ...自由詩913-7-4
夕方に行きたいな- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...613-6-26
泣きたければ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...413-6-23
万緑へ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...413-5-23
(最終回)アーヤと森とふしぎなひかり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4*13-5-19
言葉- 吉岡ペペ ...自由詩413-5-14
ぼくのエジソン(1)- 吉岡ペペ ...自由詩313-4-14
さくらの野郎- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1113-3-20
看取り(6)- 吉岡ペペ ...自由詩613-3-17
看取り(5)- 吉岡ペペ ...自由詩713-3-16
耕運機のように- 吉岡ペペ ...自由詩8*13-3-14
お花畑- 吉岡ペペ ...自由詩1013-3-6
看取り(4)- 吉岡ペペ ...自由詩813-3-2
看取り(3)- 吉岡ペペ ...自由詩1113-2-24
看取り(2)- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1213-2-17
看取り(1)- 吉岡ペペ ...自由詩1613-2-11
病院にて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...20*13-1-21
町の底- 吉岡ペペ ...自由詩813-1-19
きょうはなんの日- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...113-1-11
1983年2月の夜- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...113-1-6
ヒマラヤザクラ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-12-30
信じる- 吉岡ペペ ...自由詩812-12-24
墓標- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-12-20
海よ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...7*12-12-11
誰かがいるなら- 吉岡ペペ ...自由詩512-12-6
ばら色の人生- 吉岡ペペ ...自由詩312-11-28
騒がしい秋- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...712-11-20
ぼくはあなたに- 吉岡ペペ ...自由詩912-11-12
地球よ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-11-3

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