すべてのおすすめ
みんなみんな渡り鳥
みんなみんな切実さをもって
なんぜんメートル
なんまんメートル
空高く海越えていってしまう
みんなみんな渡り鳥
まっていてくれなかった
....
いま45才だから
15の頃はまだ30年まえのこと
いまとおんなじ強さと切実さで
84才のとき
15の頃を思おう
それとおんなじように
きょう69年まえのことを思おう ....
貧しくて
口減らしのために子が親を捨てにゆく話があった
大金持ちで
お金を使う時間が欲しくて親が子を・・・・
お金があれば
それを使うことで人生を豊かにしようとするひとがいても
なんの異論 ....
たわわな緑が
柔らかなみずみずしさが
宮沢賢治する
新緑が
まだ濃くない緑が
揺れる
たわわな緑が
柔らかなみずみずしさが
宮沢賢治する
生きていることへの不安
貧しさやひなびた ....
ランチをとりに駅前のほうへ
さくらの散った街
秋みたいな空
木の芽だ
枝の先々から
黄緑いろの粒々だ
ランチをとりに駅前のほうへ
数字に感情がやられている ....
水色ねずみ色
みどりの雲きらきら
林はまっ黒みずうみは白
ほんのり桃いろ幸せな焦がれ色
草がゆれている
どこも見てないよ
いさぎよく戸惑うよ
みんなで島にのっ ....
オボカタとサムラゴウチがクラスのうしろまえの席になった
ボクの弟はベビーシッターにもう三日預けたままだ
売春婦はほんとにかわいそうなのか
死ぬ直前じいちゃんが結婚した
消費税が ....
あのやまのかなたには
既にあるものがあるだけだ
定点はじぶんの肉体にあるのではなくて
こころを生み出す
脳のなかにあるのかも知れない
昼と夜の長さがほぼ同じなのだ
春分の日なのだ
なに ....
生き物は死ぬために生まれてきたんじゃない
そう思わなきゃ
津波でなくなったひとたちの無念や恐怖を
ぼくはうまく受け容れることができなかったよ
自分にコントロールできないことは気 ....
玉ねぎを切っていた
パートの時間まであと少ししかなかった
カレーが煮立っている
そこに彼女はさらに玉ねぎをつき足そうとしていた
炊事場の小窓をあけて換気した
出掛けるまえ ....
さめたみそ汁
水たまり
霞や雲が
大人しく降る
風に運ばれ
光に刺激され
歴史の束の間
毒をおびる
ああ、黙っていたら
損をするなんて
....
タクシーがつかまらない
ちょうどいいバスあるかも知れない
病院坂のからくり峠
蝉鳴く頃会えるかな
俺が弱ってしまったら会えなくなる
強くなきゃ会えなくなる
自転 ....
雪はライトに照らされて
数千万の点の直線になる
雨よりストップモーションで
風より自由はないようで
そんな光景を外に置きながら
ひとり畳のうえでうたた寝をする
....
原発0を政府として打ち出しているドイツでは
原発はまだ稼動している
原発再稼動を政府として打ち出しているこの国では
原発は一基も稼動していない
この国はもう実質的には原発0なの ....
遥か草原のようなこの街を
ひとつかみの雲のようなふたり
あてもなくさ迷い飛んでいる
建物の影や光や風
ぼくには優しくすることもできない
だれかに守られている
幸 ....
この国は人生だ
答えなどないのに
答えをいまだに探しているから
煩悶して
狂喜して
そんなものを探して
得意や蹉跌を嘗め
黄昏のなかなのに
青春を謳 ....
冷たい雨つぶ
まいにち続く忘年会
たぶんそんな連中だろう
理由などない
暇なわけでもない
そうやって万が一の時の為に生きているのだ
それぞれべつべつの連中と
いくにちも繰り返すのだろう ....
すべては夢
吹く風も
木陰の光も
朴訥な勇ましさも
無声映画の悲しみも
すべては夢
ながれる
夢をみてる
つよく
悲しく
一人立つ
....
よわかあないよ
ぼろぼろだよ
ぼろぼろになれるくらい
おれまだげんきだよ
つらくてかなしくて
そんなじぶんがまた
つらくてかなしくて
きゅうにつばが
....
あなたが抱える孤独は
わたしによって規定されている
それをわたしはよく分かっているから
あなたは孤独ではないと伝えたい
わたしが抱える孤独は
あなたによって規定されている ....
俺さびしいか
いかさまか
俺さびしいか
さかさまか
渋滞ゆっくり
ながれてく
光をともして
ながれてく
俺さびしいか
いかさまか
俺さびしい ....
こんな色をして
みんなのためにがんばっている
すみのほうでおどけた顔している
こんな色をして
そこにいないひとのことを想い
胸をいためてはまた
きみはみんなのことを想っている
きみのい ....
太陽から少し離れただけで肌寒い
少し
少しってなんだろう
肌寒さはこんなに身にしみるのに
外灯が先週よりも
せんさいで優しかった
恋人たちも先週より
せつ ....
夏休みさいごの日
ぼくは飛行機で全寮制の中学校に戻った
いきなり夏休み明けの実力テスト
ぼくは明るい暑さと空虚な開放感をさびしく嗅ぎながら二日間のテストを終えた
それからは普通 ....
ぼくたちの見たこともない色って想像できる?
民主党にはいれなかったけれど
民主党が圧勝したあと
ぼくは腹を決めて民主党を応援した
自民党にはいれなかったけれど
自民党が圧勝したあと
ぼくは腹を決めて自民党を応援して ....
考えないで
感じよう
継ぎ接ぎだらけの人生だ
考えてたら詰まるから
全開になって感じよう
そいつをうんとかき集めよう
生きてる意味や
未来への不安
どんな生き方になったって
問題は ....
波の音は
異国のことば
こどもたちが海に入ってゆく
カメラが海に潜り込む
水のなかは
ことばのない異国
それがえんえん繰り返されて
ぼくたちは眠るのだ
....
ひかり
ワイシャツが透き通る
暑い夏
湿気が熱を孕んでいる
だから
日向も日影も暑いのだ
でも未来がくれば
ひかりに熱がなくなって
湿気もなくなって ....
南半球
夜の港で船を待つ
いつもの星空とちがう
散らばり方がちがう
強くひかる星の位置もちがう
流れ星ひとつ消えるまに
お願いごと
三回唱えることに成功した
....
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