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祖母が水槽を洗っているので
どしたんと訊ねると
あんな
魚がようけ死んでるやろ
昨日も今日も
せやね
どうしたんやろね
せやからな
水槽洗てるねん
このグッピーくれはった中川さんがな ....
夕食時って、なんて読む?
――ゆうぐれどき、
に伏せた目線を追われてしまうのは、
この睫毛が人工衛星で、軌道に乗っかるクドリャフカ(わたしたち)が、
ゆるやかに沈(し)んでいくことを知らないせ ....
 今更思うことなんだけど、朝目を覚ますっていいことだよね。目を覚ますために朝があって、眠るために夜があるとしたら、それはとても幸福なことで。例えば、ヴォツニアヘルツェゴビナって君がつぶやいて、なん .... 「The first place」


いつも、夜が明ける頃にはゆらいでいる、僕の詩。
(ちいさな卵が孵化し、深淵からやってきた一羽の雛鳥)
いつも、夜が明ける頃にはふるえている、僕の詩。
 ....
ふいに
あざやかな緑が消えてゆくのを
ながれるように見つめていた
するすると伸びる夜が
蔦のように月にからまり
すこしだけ
空を引きよせ
星を闇に手放してゆく


灰 ....


きみがほめてくれた鼻梁のさきから

からだはくさりおちていきます

(崖にたつ風車たちがうつろにめをまわして

入水自殺をこころみるたぐいの


そうして盲いるときは

 ....
うつくしい人の想像をこえた
あなたのかかえているもの
すべては朝だった

*

きもちいいくらいの遠心力で
渡り鳥は群れていて
ふゆ、なんてたった一言で
言っていいことと悪いことがあ ....
巻かれた卵が
伸びた手にほどかれ
すぐに食べられてしまうので
ウサギになれないまま
林檎はずっと
木にぶら下がり
生き物であり続ける

窓のように
仕切られた部屋の
それぞれに
 ....
鉱石は女のなかに
いくつもの錠剤と
かすかな焼け野はらの香り
それと、ちいさな紙切れは
緑がかった鉱石を仄かに
ひらめかせては
夜という夜のあとに
必ず差し込まれる朝
その尻尾にぶらさ ....
 
 
 
反りかえる女の
虹を
抱きとめられず
壁の向こうに流れる水を聞いている
 
恥骨の痛みはもう
ない
 
あの日も笑い転げていた
河原に無数にある小石を理由なく選んで ....
/ローレライ

海に沈む夢を繰り返し見る。
何もない場所で
干したままの上着と同じように揺らめきながら
人魚が遠くで歌っている。

(ここは静か、とむらいの火はとおく)

海は決まっ ....
冬の桟橋
わたしは車の中で
あなたの後姿を見ていた
象のような冷たいハンドルに
両手を置いて
わたしはあなたを見ていた

ワイパーが
幾度となくわたしに
顔を近づけて
こすれるゴム ....
さむいのは苦手だから
言葉が浮遊して寒風にさらわれてゆくけれど
ほどけた靴ひもよりもきみの声の続きがききたいから
吐き気がするほどの鮮やかな春を待ちわびて
春が来たらゼリー状の鬱屈を吐き出すの ....
前に倣って
ころんだらおわり
鬼がさしだした飴だま
三角はとどまり
はじまらない川の舌根
視座の痛点をかみ
まばたきした脳をころす
薄く張ったハム
お前には娯楽をやる
アルゴルを回遊 ....
 パーテーションっていう教室をしきる板を2枚持って運んでるときに「阿部君磁石貸して」と声をかけられた。ぼくを呼んだのは吉田さんっていう人だった。「左のポケットに入ってるから勝手にとって」って答えて立ち .... 水を喉につまらせる、かくにんする、つまっていると、合図される、おとこがきこえる、そのおとは号音のよう、ぷっしゅおんぷっしゅおんと、けされるあかりのスイッチのきこえる、君は水をつまらせて、かくにんす .... あなからこどもが零れ落ちるように
夢をみている
いつか
あなたの我慢がフローリングを濡らしたように
だれかの白い肌がりんごのように


なめらかな弦
だれの望みだろうか、
夜は ほん ....
雪の降る日のテーブルの上に
スペースシャトルが落ちた
私のいくつかの記憶を載せたものだ
それは言葉を発することはなく
極めて無機物的なたたずまいをして
かたまりのままのマーガリンを積むトース ....
砂丘の砂を詰めた小瓶を
土産に貰った
投げ捨てたコートを着込み
土曜に帰ろうと思った

空き缶に庭の土を詰めて
小さな海が生まれた
カエルが小石の消波堤をよじ登って
地平線にさよならを ....
 
 
毎朝なのかもしれない 
ぼくの指は豆腐に刺さって 
抜こうとすればするほど 
意味との距離が遠ざかっていく 
交番に住むアマガエルに 
おはようを言うきみの顔が 
今日もきれい ....
洞窟の中は星が咲き乱れる秋だった。
呼吸を止めて止めて止めて、それでも息を飲んだ。
鳥が一羽また一羽と、架かっていく。破裂を含むように、孕むように。
断層の線を睨んで、暗い夜に、昼に ....
満潮
魚がよろこぶ
真っ青になる地球のどこか
沈んでいく

月が二つあります、
社会のように
わたしをとりまいて引きちぎる
右に 左に
西に 東に
分裂しなさい、と
輝く
無性 ....
ごまかせない背中の線を
舌が、背骨を1本ずつ折っていくように
移動する(冷静に)
ふと、溶けてしまった金魚を想う
泳ぐのをやめた金魚のように
わたしはぐったり横たわり
白くなってし ....
ことしはじめての雪が降る
手ぶくろもしないで
耳あてもしないで
つめたいだけの肌にする
きん、と
こめかみのあたりが痛むのを
わたしは冬のせいに
したくて

 *

おんなのこど ....
ぼくは
とじこめられた悲しみ
爪を噛むなよ
あきらめろよ

ぼくはとじこめられた悲しみ
届けられない葉書
みわたす限りの
こすもす畑に
種を撒いていた
きみだ
きみだ
きみ ....
はしるの
スカートが汚れるのも
構わないで

あちらこちらが
ゆうやけだ
こげたみたいに
あたしたちがきえる

 そうしてあたしたちは
 水平線に並べられた
 かみさまの ....
あなたから
よぉくみえるように
花火うちあげて
あなたから
よぉくみえるように
花火うちあげて


あたしたち きらきら
垂れる
してしまう
景色から零れ続け
抜け ....
春、一斉に花びらひらいて
みんな
死んだ冬のこと
忘れてた

あたしを殊更に
どうかさびしく
絶えずその
可愛いつむじの辺りを
くるくると廻っている
 ....
ほら、聴こえるね 
あの泉の谷から滲みだす
さまざまな色のことばたち 
煌めきながらばらばらに
散っていった無数の肉体 その
かけらのなかを通過していく
衣擦れのような音が。 

渇い ....
ミスター・ホリディ!
左胸に風穴をあけて
そこから空の碧
突き抜けてる!
なんてチャアミング!


海沿いを奔るだけの
汽車に乗り込んで
あの変な容器に入った
お茶を呑もう ....
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