器から食み出した料理。

(注文をつけようとするあなた)
形が決まらないものを
私は好まない。

(控えめ、少食なあなた)
こんな量は、とても頂けません。
私の場合、小皿ひとつで十分で ....
気持ちをコントロールできなくて

ぼくらはおかしくなるのではない

気持ちをコントロールしようとして

ぼくらはおかしくなってしまうのだ


いま喫茶店をでた

のこり少ない珈琲 ....
燻し銀の闇夜

溶けてゆく、
何らかの感情
(それは、誰も知らない)

ぐつぐつと煮えたぎる鉄製の鍋に満たされた黒
あぶくがひとつ弾けるたびに
世界が生まれ変わるのだとかいう話
( ....
炎天下を汗だくで歩いて 
デパートに入ったら 
ひんやりとして、幸せだった 

しばらく涼んでTシャツの腕が寒くなり 
外へ出たら 
暖かくって、幸せだった 

人の幸せなんぞというも ....
アナログテレビがもうすぐ見れなくなるってのに
私ときたら 35年も使い続けてきたこの感情とやらを
いまだ上手く操作することが出来ずにいます


物心付く前から 人の嫌な部分をまざまざと見 ....
白っぽい水いろの空に

うぐいすの歌声が聞こえます

どこで鳴いているのでしょう

炎天のぼおっとした意識に

うぐいすの歌声が聞こえます


声変わりまえの

無垢のいのち ....
<種類別> アイスクリーム(自称)
<体脂肪> 22.0 %以上
<内臓脂肪> そこそこ
<原材料名>
  怠惰、臆病、猫背、妄想、未練
  安定剤(貧乏ゆすり)、乳化剤(溜息)
   ....
未曽有の災厄のせいで

全ては灰燼に帰した

荒廃に阻まれて

再生までは長い道程が必要だろう

しかし

僕には一縷の希望が見える

新しくやり直すことが出来るんだ

 ....
{画像=110715000430.jpg}


陽炎のゆれる炎の一日
草は夏の息をかみしめ
熱く重たい目蓋を降ろす
紅い夕日よ

それは陽炎のゆれる炎の一日の終わりの
時の流れの流 ....
夏の朝は早く光に包まれる
草むらの緑に残る
小さな水滴
頭上では
木々も深い呼吸をしている


夜が明けたら急ぎ足で
太陽の光は強くなる
人々も駆け足で支度を始める
セミが鳴き始め ....
梅干の転がる先の卵焼き

群青の布引いて気持ちだけ海

雨の日の青菜は少しだけ薄味

のり弁の日はいつもよりいいお茶で

蓋をするときのひそかな緊張感
 
 
影を連れて出かける
ふとした拍子に
私と繋がっている唯一の
糸のようなものが切れて
影はどこかに飛んで行ってしまった
影の無い私は
午後三時くらいの腕時計を見る
 
 
リンネルを着たバイオリン弾きが

ゆったりとフォオクを取って月をうかべてゐます

ああ、

そうしてきょうも月が出て

そのぼんぼりのやうな薄明かりが

わたしとわたしのミニマリズ ....
(明日の朝には正確に、明日の朝が訪れている)

いつの間にか月は食われた。ムーン・バイト。気づいたら鳥のビューで見渡していた、よほどたどり着けないと憧れた真っ白い地点から、まさかの中心の遠心のほど ....
風に吹かれて
咲いている
小さな
小さな

可憐な花ね
健気な花ね


似合わない


謙虚
誠実
小さな幸せ


似合わない


純潔

慎み深さ

 ....
道を歩くと つい最近まで、卯の花や すいかづらの匂いがしていたけれど、季節は進み 香の蒸散するスピードも早くなり、このごろでは すっかり緑の陰ばかり探してしまいます。神社の石段下っていると 眼下に鳥居 .... 草の実は、苦くて酸っぱい。
子供の頃から、虫は好きだった。
うつむく生活を続けていたら、とうとう草むらの中に、顔を突っ込んでしまった。
緑色の空気がいっぱいだ。これで虫になれるかもしれない。そう ....
放射線上に描かれた銀色に
夏の太陽が輝きを与える

人は高架線やトンネルの中に暗闇を求め
白と黒が相まって

ほら、ご覧
色が消えてゆくよ
自分とはぜんぜん似ていないものを あつめて暮らす 花とか夢とか 緑のキャブが
ネオンサインの林を発進
道のりに
メーターと胃がせり上がる
よろよろとヨッパ雷蔵よろけ出て
盛大にベッドタウンに嘔吐する
運ちゃんは
イライラしながら前方注視
未払いの料 ....
ダイヤモンドより確かな一瞬に
石版みたいな青い空をみつける
だれの名前も刻まれることはないし
法律だって記されていない
ましてや
墓碑銘なんて思いもよらないのだ
だれかが今も死にいくなんて ....
商店街の提灯
もう七夕だ
熱いアスファルト
かき氷食べたい

打ち水をする
おばさん
自転車のお巡りさん
豆腐売りの兄さん

寿司を握るぞ
猫も喜び
ビール片手に
暑気払い
 ....
山々の隙間に
山桜が咲いているよ
ドライブで見に行こうよ
まだ花見には間があるから
コンビニのおにぎり
シーチキンとか持って
ドライブで見に行こうよ
淡い桃色の花だけど
散りそうもなく ....
青らむ、夏の
わたしの首すじ に
風がひそかな挨拶をおくる


揺れやまぬ草の穂先のいじらしさ
痺れた指でもてあそびながら
あなたのことをかんがえる


青らむ、人の
まなじりの ....
リリィさん、今日もぼくたちの波止場で一羽の記号が息をひきとったね。
幾何学の身振りで生きながらえてきたきみのからだに 年老いた砂がまとわりつき
道行き、それは疾うにぼくたちの岸辺では役目を果た ....
雨に降られてあきらめた頃 ぼんやり鳴き出すあまがえる 133メートルの高さから毎秒1トンの水が落下する那智の滝。その天水が流れ込む海のあたりに温泉がある。
太平洋に向かって大きな口を開けた洞窟の風呂。忘帰洞という名前がついている。
目の前の岩礁で砕け ....
庭に咲く向日葵の陰で
雑種の犬が寝ている

鼻先に吹いた風は部屋に入り
指先や広げた時刻表の表面を涼しくして
再び外へと出ていく

真昼の駅、三等車に乗って
てんとうむしは出征 ....
魚焼き網と食器桶をハイターに漬けて、便器とあらゆる排水溝にそれ用の洗剤を流し込む間に、うちじゅうの床を拭く。鏡とテレビとパソコンの埃を柔らかい乾いた布で磨いたあとで、便器とあらゆる排水溝とハイター .... 今朝がた夏を刻み終えた男の全身を漂白してベランダに干したところだと云う 
熟すことも腐ることもなく ただ 秋がくればカサカサと鳴るだろう 
できることなら、血の匂いのしない図鑑をくれ 魚鱗 ....
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