すべてのおすすめ
久しぶりの雨が、何粒も何粒も、朝から夜中のいままで、つめたく道路をぬらしている。照らされるアスファルト。フィンガーチョコレートの包み紙によく似ている。静かで、しわくちゃで、でもしっかりと厚みのある。吹 .... 例えば、現代詩フォーラムを見ます。(当然、現代詩フォーラムは例です)
今日、たくさんの詩(まぁ「たくさん」なのかわかりませんが「たくさん」とします)がアップされます。
アップされた詩には、ポイント ....
 うるさい位にジャズが、
大きく流れている薄暗がりの小さな喫茶店。
会話厳禁の中で、
三人はそれぞれに思いを馳せて黙りこくっていた。

十六才の僕は喫茶店と言えば
ホットを頼むのが礼儀なの ....
季節は冬から 深い冬へと移行していく。

氷が張る
霜が降りる
陽の傾きが早くなる

その予兆は至る場所で目にすることが出来るが
視界が澄めば澄むほど
思考は閉ざされていくのは何故だろ ....
詩を書いていると、つまらないような感覚に襲われることはよくある。ひとりでぼんやりと絵を描いていても、眠気を感じることが良くあるように、すべては、きっとくだらない行為なのかもしれない。我々が行おうと ....  明日人に会うので、伸ばしに伸ばした髪を切りに床屋に出かけた。逗子駅前にある床屋で、中年の男性とその母親と思しき女性の二人でやっている。男性の方は、すっとした二枚目で、恐らくサーフィンか何かをやってい ....  長い間音楽を聴かないようにしていた。朝、満員電車に揺られ、つり革に手のひらを乗せ、片手で本を読んでいる。誰の声も聞こえない。電車の走る音が体中に響いている。車内にアナウンスが流れる。次の停車駅を告げ .... 「疲れる薬だと言うと変に思うかもしれませんが、これは正真正銘の医薬品です」
 あのとき、高木はそう言った。
「疲労薬」と印刷された赤唐紙が、半透明の茶色い瓶に貼り付けられている。私は彼の説明を聞き ....
 他人の詩をたくさん読むようになってから、まだ日は浅い。

 詩集というものも、特に自腹を切って買ったことがなく、゛現代詩フォーラム゛が、 僕にとって最初の本格的な読詩経験だと思う。ちょっと気が向 ....
ボクが文章を書こうと思う契機は単純なものです。
大概は、ボクの外側に転がっている、ちょうどそこにあるもの、今流れている音楽、たまたま目に入った人や景色といったものが発端になっていて、ボクの内側に長い ....
気分が乗らなくて机の上に無造作に放った手紙。数日経ってその封筒を見つけた時、中身を見てもいないのに
「あぁ、とうとうこの時が来てしまった」
と思った。

見覚えのある字で宛名が書かれたそ ....
どうも、ツユサキです。これまで「ショートレビュー・サンデー」と銘打ちいくつ
かレビューを書いてきましたが、個人的な事情もありこの文章をもっていったん終
了します。今までどうもありがとうございました ....
アー族 

1980年代に忽然と姿を消した、アマゾン奥地(ブラジル北西部)の未開部族。
1984年、接触を図って来たフランスの人類学者と現地通訳(隣接部族)の惨殺遺体
が集落跡で発見されて以来 ....
 狩りを楽しむテレビゲームの、獲物の部位を剥ぐ仕草を見て『怖い』と君は言う。
君の感覚は正しい。
君は優しい人だ。

 だけど狩人(わたし)を蔑ずんだ目で扱き下ろすのは、止めてくれないか。ホン ....
みじかく、強めの雨がふる。もうやんだかなと思えばまた降り出し、まだ降っているかなとおもえばもうやんでいる。そんな調子で。

ぼうっとして、すこしずつ痩せたり、太ったり、食べたりしている。
子 ....
 そろそろ塾から帰る時間だ。
 慌ててエプロンを外し、玄関を出る。外は真っ暗だ。ついこの間まで湯
の中を泳ぐような暑気に買物も億劫だったのに、もう星光のような風がそ
よめいている。
 勤め人の ....
ウォークマン、買いました。
という非常に唐突感の否めない書き出しで恐縮です。
何故買ったのか、ということにつきましての詳細は省略しますが、端的に言いますと、我が家のコンポはリビングに1台と娘の ....
 近頃は、どうにか心身の具合も良好のようで、妻に手を引かれては外へと出掛けたりもしている。
 閉じ籠っていた殻の外へと出れば当然他人と会わない訳にもいかなくなるのだが、今のところは以前のようなパニッ ....
果物はみな少なからず官能的だと思うのだけれど、桃なんてその最たるものだ。たたずまいや、匂いや、舌触りや、もちろん味も。
桃の皮を剥くのって、肌を剥くのとも似ている。薄皮を剥がす感じ。熟れた桃の、 ....
職場の同僚にハットリさんという女性がいる。
物静かで、いつも気配を殺してそっとたたずんでいて、本当に先祖は忍者だったんじゃないかと思わせるような人だ。
(現に職場の多くの人は彼女のことを「ハットリ ....
うるさいお前らそんなに喋るな、喋るなっていうか喋ってもいいけどそんなにうるさくするな。なんでそんなにうるさいの?なんでそんなに無知なの?声が大きいし言葉が間違ってる。
昨日私のパソコンはRの文字 ....
{画像=110726012953.jpg}

はるか大昔に天子が山頂にのぼり
おお我が美味し国よと祝詞を上げた山は
小さいころの遊び場だった

山の中腹には幾つか洞穴のようなものもあって
 ....
 皆様ばんわんち。批評祭の折に投下した初出が何故か散文のライフワークになっちゃったTATだよ。
 『ダウンタウンの〜』とか『ウッチャンナンチャンの〜』とかいわゆるカンムリ番組を一足飛びで持てる訳はな ....
扉を開けると夏が直角に立っている午前。

明石を経ち、埼玉を経て岩手へ、の途中で気仙沼に寄り、盛岡を折り返し仙台を通りまた埼玉へ帰って来た。明日また明石へ帰る。新幹線で。夫と。行きよりも増えた荷物 ....
水で濡れたタイルに爪を立てるが、突き上げられる振動で到底姿勢など保っていられない、ずるずると崩れながら孕んだ言葉を産み落とす。バスタブは反対側だ、もう掴むものはない。後ろの人体とつながっている .... 魚焼き網と食器桶をハイターに漬けて、便器とあらゆる排水溝にそれ用の洗剤を流し込む間に、うちじゅうの床を拭く。鏡とテレビとパソコンの埃を柔らかい乾いた布で磨いたあとで、便器とあらゆる排水溝とハイター .... 仲 仲治さんに「さぜんちゃん」などと呼ばれていますが、俺のことはどうか「左膳」とでも、呼び捨てで呼んで下さい。
ギャップ。





今日は日曜で、いわゆるオフなのですが、俺は睡眠障害で ....
何故に詩という詩人にとって最も
その存在を証立てするものを
便利な道具として使うのだろうか。

「あなたが嫌いです」

何故メールなり私信なりで直に言わないのか。
それを言う度胸の無い小 ....
私には、物事の正しさ、何かしらの真理、確信、誠を、得よう
それらに、近付こうという、考え、向上心が、ありません。
出世や裕福さ、社会的に、自らを高めようという、生活意欲が、ありません。
何一つ自 ....
村上春樹氏の小説の意味は全然わからない。そしてなぜ、こんなに万人受けするのか、よくわからなかった。私は彼の小説は読んだことがあるのだが、私に対して何の感銘も与えられなかったし、多くの人のように、手 ....
山人さんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト(254)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨のこととチョコレートのこと- はるな散文(批評 ...412-1-20
詩のリミックスについてえええええええええええええええええええ ...- 反現代死散文(批評 ...9+*12-1-4
ファースト・エンカウンター- 板谷みき ...散文(批評 ...1*11-12-30
巡る- Akari Chika散文(批評 ...2*11-12-26
詩を書くことの壁- 番田 散文(批評 ...4+11-12-22
ボクのマスターベーション(3)- 花形新次散文(批評 ...17*11-12-17
君の手のひらに触れようとしても、怒らないで欲しい- ブライア ...散文(批評 ...311-11-4
疲労薬- 「Y」散文(批評 ...4*11-10-31
心のギャラリー- さすらい ...散文(批評 ...14+*11-10-29
ボクのマスターベーション(1)- 花形新次散文(批評 ...10*11-10-19
秘密。- ときこ散文(批評 ...211-9-21
ショートレビュー・サンデー_終- 露崎散文(批評 ...10*11-9-1
[a:]- salco散文(批評 ...3*11-8-30
常識人の君へ、逸脱者の私より。- 相差 遠 ...散文(批評 ...2*11-8-30
おびえること- はるな散文(批評 ...411-8-25
待子さん- salco散文(批評 ...3*11-8-6
ウォークマン買いました_第一回「一発屋ビリー・ジョエル」- たもつ散文(批評 ...8+*11-8-4
孵卵- 光井 新散文(批評 ...111-8-2
桃のこと- はるな散文(批評 ...711-8-2
ハットリさん- チカモチ散文(批評 ...211-7-31
うるさい- はるな散文(批評 ...311-7-29
橿原断片_/_耳成山- beebee散文(批評 ...21+11-7-26
近代漫才の変遷外伝・〜TVを観る時は〜- TAT散文(批評 ...1*11-7-19
前日のこと- はるな散文(批評 ...411-7-19
聞こえない谷へゆきたい- 榊 慧散文(批評 ...411-7-16
捨てるのこと- はるな散文(批評 ...511-7-5
赤紫蘇の方を選ぶ。- 榊 慧散文(批評 ...611-7-3
チンカス詩人への「あて付け散文」。- 小野 一 ...散文(批評 ...9+11-4-13
お前が死ぬべきだったのに。- 小野 一 ...散文(批評 ...4*11-3-14
【批評祭参加作品】村上春樹の過大評価を考える- 番田 散文(批評 ...311-3-9

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9