雨がふっていたので、
街に人がいなかった。
もういなかった。

くもが波のようにうねり、
静かに雨が。
ぼくはあのひとと歩いた。
本屋さんのおもてにも青いビニールシート。
ときどき ....
ふっと一息 TVのスイッチを点けた
震災関連のニュースを眺めてた

ある震災経験者の男性のメッセージが流れた
『もうこれ以上頑張らなくていいんだよ 甘えてください』
これ以上ない最大限のエー ....
夜の次には
朝が来ますように

春風が貴方のもとに
届きますように

空が晴れていますように

温もりが涙が笑顔が
貴方と共にありますように

そして何より


どくん ....
青空ってさ
手の届きそうもない遠くにあるから
青空と言うのかな




何ができるのか考えてみる
誰かが
とかじゃなくて

わたし自身でできることを考えてみる



 ....
魚たちは
丘に打ち上げられ
濁った空気を吸っている
けものも
けだものも
身を潜めて眠っている
鳥たちはどこか遠く
姿を見せない

灯りのない街を
明るい部屋で夢想する
シ ....
膿んだ傷のある腕を
長袖の服で隠して
調子の外れたハミングは
いつでも古いシャンソンをたどって
彼女はマリーと呼ばれていた
マリアンヌみたいなコートを
いつも着ているせ ....
 
 
ピキは犬ではないのかもしれない
犬だと思ってドッグフードまであげていたのに
買ってきた犬図鑑に載っているどの犬とも
その形状は一致しない
図鑑の犬はすべて四本足なのに
ピキは六本 ....
部屋の中で
未だ見ぬ 桜の花びらを
眺めてた

外に出て
車窓越しに
春を 見つけた

柔らかく 温かい
そんな筈は 無いのに
想像させる

甘い恋と
寄り添う 二人の
未 ....
どうかあの人の
本当の願いが成就して
幸せになりますように

どうか私の
本当の願いが成就して
幸せになりますように

山あり谷ありの人生だけど
私は既に勝っている
一歩一歩が私の ....
 
 
深夜、電話が鳴っている
誰もいない、何もない
とても遠いところで

そんな気がして目が覚める
電話はどこにも見つからない
安心して再び眠る

夢の中で電話が鳴る
受話器は ....
六本木芋洗坂にあるCLUB「PEACE」のサミーは
今年で33歳。もちろん黒人でカウンターで酒を作ってる
日常会話は平気だけど難しい日本語はわからない
フリをしていて
温厚でいつも笑いなが ....
言葉足らずの季節がやってきて
降り注ぐ涙も白い息を吐く

部屋の暖炉で暖まっていたのは
自分一人だけ

棚に飾ってある詩集が
染みで黄ばんでいくのにも気がつかず

突然起きた表層 ....
明日も生きろって至難だな











明日も笑えって無理無理無 ....
うかれているしかなかったのだ

さびしかった

信じられないくらいの

さびしい状況にいたのだった

いちかばちかのような気持ちだった

だから

うかれているしかなかったのだ ....
テレビや雑誌を眺めていると
この世の誰もが自分より偉い奴に思えて来る
お前の事を考えていると
俺の知ってる全ての男がお前を抱いている様に思えて来る
だったら全員殺してしまおうかなんて
このご ....
あれから半年も経った/そろそろ言ってもいい頃だ
この歳にまだ子供だ/だけど人にはもう甘えんな

不眠症が辛くて行った心療内科/眠れるようになる薬は無いか
医者と話した三十分間/これで助かると感 ....
とくん とくんと
鼓動の音が耳につき

眠れない


あなたに
電話をかけた

  そんなときは
  リラックスだよ

やさしい
あなたの声だ

  ありがとう

 ....
 
 
少年が電話の凹凸に触れているころ
少女はまだポストの中で
封筒から漏れてくる潮騒を聞いていた

  すべてが終わったら、
  横断歩道をきれいに塗りなおそう。
  町中いたると ....
ひとは

願い事をするとき、
独りぼっちだ。

あのこと
このこと

神と対峙する時。

願うばかりで。

鈴なりの

希望と憧れ、
願い。
こころからの。

神よ。

あなたは、どこにいらっしゃるの ....
生きていると
死ぬことを忘れてしまう
私たちは
生きているのではなく
死に向かっているのだ

夜明けのように
死は訪れる
目を覚まさないうちに
私たちは死んで
約束されたように ....
ぼくが入院してから半年が経った。
11月が終わる頃には、
小児病棟にもスノーマンやら、サンタクロースの人形が置かれたり、
クリスマスツリーやリースが飾り付けられた。

24日、クリスマスイヴ ....
祭りの中を絶望しながら歩いてる
まことに不謹慎で迷惑ながら
祭りの中を絶望しながら歩いてる
こんなはずじゃなかった
絶望してるから一人でとぼとぼ歩きたかったのに
まさかの祭りに巻き込まれて
 ....
元気ですか?
わたしといたときに見せてくれてた
ニヒルな笑い顔
それから
細い眼

意地悪そうな声

今では誰に聞かせているの?


数年前にしたメールのやりとり
それだけ ....
青空と強く降り注ぐ陽射しの中
パラパラと降りだした雨粒
光を纏って輝き出せば
空に虹がかかり
ぽろんぽろんと鍵盤が弾みだす

夢とも現実ともとれない世界
その風景を残そうと
携帯にメモ ....
視線を感じ辺りを見渡してみる
目を合わせるとそむける事ができなくなる複眼
ギザギザした足が恐怖を倍増する

害虫を駆除してくれると知ってはいても
その風貌からして愛らしいとは思えない
体全 ....
希望があるから絶望があるんである
絶望したくなかったら
希望なんぞ持たぬがよろし

数独を解くのに飽きたわたくしは
今日七杯目の焼酎をつぎながら
わたくしの幸運なる結婚生活について
(た ....
無能だと嫌と言うほど思い知り諦めつつも向かうパソコン 夕暮れの街
寂しいだなんて
どこからくる記憶だろう

誰かの庭先
小池に落ちて
もがいていたのは夢じゃない

ざわついた心は
夜に自分を責めて終わる

だけどそんなものはおくびに ....
伸びる鉄
縮む影
鏡の沈黙
構築される塊
振動の消滅
無表情の象
遠くの人々

薄らな目
再現される幻
頭の中のその他
イワシの頭も詩心から
短歌のあまたも新人から

どうか言葉を迷わせず
普通に歌ってやってくれ

善人なおもて往生す
いわんやましてや歌人をや

いざ花籠にネタを入れ
漏らさじとこれ ....
はなもとあおさんのおすすめリスト(599)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨のお散歩- はだいろ自由詩511-3-22
がんばらなくていい- subaru★自由詩5*11-3-22
願いゴト- 三奈自由詩1211-3-16
たいせつなひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*11-3-14
しなやかに朝を迎えたい- いとう自由詩2311-3-14
マリー- ホロウ・ ...自由詩5*11-3-13
愛犬ピキ- たもつ自由詩811-3-8
たけのこ- 藤鈴呼自由詩3*11-3-5
生まれ出ずる喜び- 渡辺亘自由詩311-3-5
目覚め- たもつ自由詩511-3-5
CLUB「PEACE」- いとう自由詩2*11-3-5
待つ- 乱太郎自由詩1811-3-2
ガラクタも息はする- TAT自由詩5*11-3-1
さびしかった- 吉岡ペペ ...自由詩1611-2-27
スタークウェザーと一緒- 虹村 凌自由詩411-2-27
生きる_(ラップ詩です)- SEKAI NO RET ...自由詩4*11-2-27
鼓動- 森の猫自由詩8*11-2-25
深呼吸- たもつ自由詩711-2-24
孤独- 風音携帯写真+ ...311-2-24
夜明けのように- いとう自由詩6*10-12-26
病棟のメリークリスマス- 北大路京 ...自由詩7*10-12-23
たこ焼きと絶望- 新守山ダ ...自由詩810-11-30
願うよ- はるこ自由詩210-11-14
夢の続きを- ミツバチ自由詩9*10-9-2
- 小川麻由 ...自由詩3*10-9-1
訣別- 佐々宝砂自由詩8*10-8-31
夢詠み- 波乃短歌1*10-8-31
トラウマ- 空美自由詩4*10-7-29
meta- Oz自由詩310-7-29
失笑売ります- 海里自由詩310-7-27

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20