先生!
わたしは、といいかけてうっかり
チョークの粉でくしゃみ
冬を飛び越してしまった3回転半のジャンプで
着地、よろけて
目の前にひろがる もしくは
なにもひろがってなんかいない
残照 ....
来た。リアルストリート来た。
マジ来た。伝えたくなった。
今出川。相変わらず今出川。
リアル出川。モテなさがリアル出川。
結局出川もタレントで。
そういうキャラを作っていたんだ。
出た ....
たのしい
あめだまを なめているだけで
たのしく うつくしく くうそうが ひろがる せかいに
きみはなく
きみはそう あのそらや ほしになった
めにみえないほこりや つめのみか ....
四つん這いで夕陽へ走る
ずっとたどり着けないだろう
俺たちは理解している
なぜ青春は人生のほぼ前半部分に据えおかれているのか
そのあとの人生について俺たちはどうしたらいいのか
二足歩行でやが ....
そうなんだ
存在自体が嘘みたいな
存在自体が奇跡のような
存在自体が夢のような
そんな人が好き
そんな人ばっかり気になる
私の見えないところでどうやって生きているのか
私の見えないところ ....
すべての歯の間という間にクッキーを詰めてにやりと笑ってみせるとあんたはにかっと笑って各々の歯の間に胡麻を挟んで見せて、全部食べろと言うので舐め取ってみるとさながら胡麻クッキーが如しだ
....
渋谷駅東口を抜けるとそこには何もない
ここから見える世界は低すぎて話にならない
こんにちは、
欠乏しているものが少しずつ増えていくことを
僕は成長と呼んでいたの ....
1
あのお姫さまみたいにうそぶくあなたのその声の中では
死んでしまった方が、良いのですか
初めてそんなことを思いながら
今日もピンを刺します
このピンでは、手のひらを
1センチだけ ....
ピンクの屏風
歩き出すのを見ていた
「そういうのって続くよね」の果てに暗がるのを
見ていた
出来事は起こっている!
ガラス球、目
ぼくらビー玉の先に
ほころんだり、なだれこんだり ....
現象でくらいそうになる
にじけた光線をぬるりとした衣服にねじ込み
固まっていく木ねじを肉ビデオに録画した
いつでも愛玩ベクトルで
小鳥の影腹切り込んで
圧迫感あるくらいで
天使 ....
なにに一生懸命になったらいいかわからなくて
妙にシリアスになったり
バカなふりして楽しんだりしてたこと
全て時代のせいにしてしまいたくなる
っていうかなった
僕の憧れや嘆きは全てインターネッ ....
ビラビラの花内部は空想の迷路
瞬時に変化する明滅色のコビトタクシー模様
遙か北部の山岳地帯にある自殺者の頭脳を
ブロック崩し的色彩で抱き留めるピン留めの肉体
丘の滑り台から
春の雪解 ....
祭りのごとく花を蒔き
塩を蒔き
くうとなき空飛ぶ鳥に
豆を蒔き米を蒔き
菓子を蒔き食うや食わずの
子らには餅を蒔き
子らは走りきて掴みあい
奪いあい
わらうか
視子は
....
西武新宿線の下り各駅先頭車両の一番前っていうか
その、つまり運転手さんからとびら一枚隔てたすぐ後ろで
ぼくは黒人と並んで窓のそとをみていた
正午過ぎでさわやかな気持ちだった
俺たちはもう猛獣を ....
狂ってしまうと、あなたを
愛する草、風、鉄橋が散らばる中で
わたしは何もない
なにもない
なにもない
ためらいも勇気も
恥も
釣りをしている人がいて。
何もないことをくぐる ....
(噛め はやく噛め そして全て飲みこんでしまえ)
(急げ さもないと捕まる でも何に)
二つの時計の秒針のズレと共に 未曾有の空間にパラシュート着地
明け方の紫の あけるという未来しか待って ....
明日ははみだっ子たちの朗読会があります
今年の二月から高円寺の無力無善寺で月1回、基本的に第四水曜日に開催している朗読会で、
おれたち声を出してみようぜ!
声とことばを取り戻そうぜ!という会でし ....
さるすべりすべり落ちるあの
寝姿の
視線に匂う
密約の
触感の
柔肌
(とは使い古された)
僅かな湿り気の
伴う
触れる
瞬間の
うなじの
過敏な
さるすべりすべり落 ....
ぼくらは原始時代とか例えば雷を恐れて、んで
いけにえとかささげてたわけじゃないですか
でもいけにえとか関係ないですよね
別に神が怒っているわけじゃなくて
ただ雷が鳴っているわけですから。
....
くすり指がちびた人の
ひんやりとしたリールから
がっしょがっしょと妻が走った
シッポー トト ト (朝は隣家も装い ふれるの
深呼吸のドレープの波に乗って
腕で掻き分 ....
高層ビルの近くにいるやつは震度21がきたとき全員死ぬ
ピザの斜塔のようなものがないサバンナでも毎日鹿がチーターに食われているんだから、死ぬんだよお前らは
アリコの保険に入ったやつは全員死ぬ
死ぬ ....
おもいだす
ねえ、
きのう
何食べたっけ
わたしは吐きだしてそのまま、
そっくりおもいだす
小麦粉、パン粉、たまご、えび、
あんたさては、えびフライやな、って言うと
ピンポーン ....
イエーイ! 家
俺らのため息というため息 体毛という体毛 のすべて
には窓が取り付けられている 家
窓という窓には俺らの手形
という手形にも窓
ところどころは出窓として取り繕っておりま ....
私は走る
走る
走る
走る
湖に向かって
走る
走る
走る
....
俺を押しこめようとするな 俺を狭くするな
俺は到着したばかりの華麗なオタクちゃんだ グルグルパンチだ
昨日より少し大人しい犬の頭を撫でているのだ
こら そこのお前 おれを押し込めようとするな ....
外で誰かが ドアをドンドン叩いている
そのあとにありえない音がする
最近同じ二階で引っ越していった中国人がいたのを思い出す
この前アパートの消火器の箱を開けたら包丁が入っていたのでうちで ....
俺は攻撃したい
お前らを攻撃したい
正しい奴も間違ってる奴もみんな攻撃したい
むかついてる
自分のことは棚に上げて攻撃したい
攻撃した後になにがあるってわけでもないけど
俺はお前らを攻撃し ....
木の音
水の反射
日なたの匂い
奪われたあと
残るもの
木の匂い
水の音
日なたの反射
午後の恐竜 ※
砂に埋まる墓碑
言わないさあれこれ
ひと ....
どっちなんだろう
俺はわからないと友達に言いたい
携帯電話のメールで『ぜんぜんわからない』とメールでスカイメールでせかいの全員に返信
メールでスカイメールで、全員に。せかいに。
....
ほら起きなさい、と
布団をめくったら
息子が石になっていた
くしゃくしゃパジャマの真ん中で
小さな石だ柔らかい色の
まだ磨かれも割れてもいない
服着せようにもサイズが合わない
....
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