ひとを責めずに全力を尽くそう
ひとを裁かずに全力を尽くそう
そしてなにものかにお任せてしてしまおう
なにものかはたたずんでいる
世界にみちて存在をしている
責めず裁かず全力を尽くして ....
朝の風気持ちよく吹き庭に在り妻のことを考えている
光満ち彩りの良き花々を眺めて今朝は過ぎてゆきつつ
頬にふる光とかぜの圧力に春が夏へと向かうを知れり
微かなる鳥の声して風そよ ....
プリントの
連絡網の保護者欄
君のところも
女親だった
思い立って
あたしは
東京の山
奥多摩へと向かった
目指すは滝
滝に打たれたかった
少し前 ブログ仲間が
滝業に行ったことを
アップしてあり
興味がわいた
そこ ....
緑濃き妻の花壇のアジサイは蕾ひらきて咲き出でむとす
チャイコフスキー?悲愴?響きて朝の花壇は潤いており
春風に風鈴が鳴る朝日さす椅子に坐しておもいはおおし
妻が植え吾は運びて共になす ....
弓を絞って
矢を放つような跳躍が
理想だ
一跳びで
虫籠の傍から去る
一切余計なことはせず
一瞬で決める
子供のために
理想を断たれてなるものか
ぼくはいつか、
ひとを殺すだろう。
五月の雨のざぶざぶ降る、
世界の中心で。
かなしくて、
くやしくて、
憎しみのようにふくらんだ
き ....
私は考える
考えるべき生き残っていく方法について
暗闇の中で 私はひとり
いつかの自分を思い浮かべる
理想の人生に憧れて
ひとり いつも みじめに遊ぶ
私は主張をしていたい ....
永井さん
ぶらぶらと侘びた振子の行路かな
玉ノ井を出でて豆炒る日暮なり
駱駝見せ転がる羅刹「浄土だよ」
往生の痕が畳に染みている
坂口さん
オニふんをイオン洗浄 風 ....
アジサイの蕾ふくらむ真昼どきふと戦争の頃思いいず
公理さえ定理もいらぬ人もいる健全に過ごさねば滅ぶ
妻ととも来年からは二人して新しき人生はじめむかな
春色慕情
無関無色といえること
五月の夜に悟れり
本を買わず
本を失わず
酒食を節し
心の赴くさまに
生きて禍なし
完成はせず
技を磨かざるべからず
常に研さんして
....
まださむき五月のあさの机にて妻まだ起きず吾は聖書を
風邪をひき咳と痰とに悩まされ五月の連休初日過ぎゆく
愛そそぐ人をえたとのメイル受け子の幸せを神に祈らん
金属を叩く音が
全部で三つ
離れすぎず
また、求めすぎない間
充分で理想的な関係
重要なのは音色
振動する空気も
重すぎないのがいい
単純な規則性と
各々は直に影響し合う ....
春かすみ藍色の水鳥が舞う湖の架け橋渡りけるかも
枯れ葦の水辺たわむる鴨の群れ飛び立つ音に心騒げり
浅みどり新芽つけたる木々を見つ心新し空を仰ぎて
黄みどりの芽と花が合い桜咲きける ....
一、 お散歩
しっぽ振り弾丸が行く月ぶれる
アスファルト下る瀑布に身も細り
黒ラブの餌より高き糞(くそ)不思議
後始末手こずる隙に引きずられ
散歩かな牽引されて汗まみれ
アホ犬とテニ ....
風温しさがし来てみた野っ原に土筆採るなり妻と友らは
早春の枯葉まじりに青草と前景にある杉の林が
喫茶「風」心は浮きて妻と共トーストとコーヒー
山際の店にいて人五・六人薪ストーブ窓辺の ....
陽の照る日おにぎりを二人して勾当内侍の塚の前にて
友くれし水仙の花しばしの間さびしい色に妻の花瓶に
ソロモンの言える如くに空しかり花も吾らの愛でさえをも
{引用=
おまえは死への憧憬もないまま 籠を抜け出して
まだ春も遠い 凍える大地へと羽ばたいていった
空高く飛翔することも出来ない そのか弱い翼で
導きの手もないまま 朽ち果てる身体は
誰に ....
哲学的人間
批評子
一日目
共産党的人間という本を読んだことがあって。内容にはあまり賛成できなかったけれど、作者の文章が印象に残った。
だけど彼はいう、サルトルなど読 ....
詩と詩論
〔序〕
27のとき詩人になりたいと思い立った。その頃小説も短歌も翻訳もやっていたが、最もなりたかったのが詩を書く人であつた。詩を熱心に読むことが好きだつたせいでもあろう。
大学へ ....
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