窓ガラスに
幼い指紋がついていた
指紋をめくると
それは昔の日記帳だった
歩道橋で終わっていた
日記の続きを書くために
歩道橋を最後まで渡り
階段を下りた
まだ小学生で
 ....
どこかへ詩を読みに行ってつまらなかった。なんて当たり前すぎることで、そういうのをいちいちクサすのはもうやめにしよう。っと20歳のときぐらいにおもった。残念な詩に遭遇するなんてことは、もう、夏があついぐ .... あしが ふらつく
   いきも ふらつく
      おもいは もっと・・・・・

だから

いきを ころせ
   ちのあがきも ころせ

そして
 
のうしんけいも・・・・・  ....
 
 
真夜中帰宅して
玄関の戸を開けると
一面の海だった
私は港にある船に乗って
家族をさがしに海に出た
息子が見つかった
ウミガメに乗って
竜宮城に行く途中だった
お土産の箱を ....
私が叫ぶ空に

生まれた 私はいない

何かですらなくなった 私は見た

光を浴びせられている



私は見る

風のすべてを流れていく

すべては 私の 破壊だ

私 ....
桜に混じって散り始めた朝も
川面を滑る鴨たちの口ばしも
濁さないほどそっと静かに
重ねた手のひらからさらさらと
留まることなくこぼれて落ちる


喉元がとくとくと同じリズムを刻む
指の ....
「ぱぱ、将来の夢はなんだったの?」

「ぱぱ、なんでニンジンのこすの?」

「ぱぱ、なんでそんなにフキゲンなの?」

「ぱぱ、なんでままとケンカするの?」

「ぱぱ、ままとなんでケッコ ....
 レースの白カーテンだけが息をしている
         独り暮らしのリビング
  さざなみを打つ少腹に
            組む腕をのせた
うずくまる追憶の入江で
           ....
眠い&寝ちゃいけない
眠くない&寝なきゃいけない
寝たいvs.寝ちゃいけない
起きていたいvs.寝なきゃいけない

寝ると寝ないの間で
俺たちは窮屈にギクシャクと生きている
 ....
乱暴に脱がす手
手に刻まれた三日月が
赤紫に腫れていた

いつもは白い月なのに
哀しい目をしてのぞきこむ

水晶体に光景が////


湿った砂山
ふもとから
少しずつ掘ってゆ ....
無駄にやたらに生まれてきたのだから
無駄にやたらに死んでいくのはしかたがないこと
この際自殺は承認しましょう
死にたい方はまず家族にきちんと説明をして納得してもらってください
 ....
{引用=白と黒の間の色を
あなたは透明だと言う

僕はたぶん
灰色なんじゃないかと
だって透明は色として見えないし
白を透かせば白に見えて
黒を透かせば黒に見えるでしょ?って
言いたい ....
線路のうえに寝かされた妊婦をみているよう
女は都合のいい神様をすぐ孕む
狂ってるってわらう?

きみをこの浴槽で飼えたらな

愛のはらわたが薄くひらいた唇からのぞいてる
とてもきれい
 ....
億劫な時間に堕ちた鼻声
飲み忘れた風邪薬はじっと息を潜めていて
嫌なことばかりを思い出してしまう

咳払いをする度に捨てられてゆく羞恥心と
塵も積もれば山となりゆく倦怠
冷房の真下で居眠り ....
あなたの部屋よりも
この檻は狭いのか
広いのか

私には
あなたの首に
鎖が見える

あなたが首に巻いているのは
自由というのか
私に
自由はないのか

昔は私も
草原を彷 ....
今はまだ誰のものでもない言葉

はつなつは命をすこし延滞する

母のおなかは折り鶴で満員です

陽だまりにゆりかご骨の色をして

仏飯に日の丸さして笑ってよ

遺影にと醜い写真差し ....
車椅子になった息子の為に
車椅子ごと 乗り降りできる
車を買った

ほとんど 即決でマツダのデミオに
なった

それまでは ずっと中古の
普通車だった

その車は まるで
あたし ....
早く死ねばいいのに死なないのは嫌がらせなのかと
1日3回言われることになった
めがねをかけた
細い男から
いわれる

だから殴り殺すのが
いちばんいいが
だめなので
できない

 ....
{引用=砂漠のように乾燥して
地球を一周してきたような風が
ビルという山脈の間を駆け抜ける
巻き上げられたように歩く
人の群れの行く先は
小さな箱みたいな
壁に閉ざされたわずか ....
泣け
なにがあったか言わないままに
泣け
きかずともよいだれの言葉も
泣いていればよい
悲しくなくとも

生きた
生かされた
産み落とされたなら

どんな叫びでもかまわないのです ....
砂に消える火
煙さえ無く
手は振りかえる
軒下の蝶


昼の音の波
ぬれた器
ただひりひりと
なぞる指


遠く離れた
同じ手に降る
聞こえないのに ....
 何度か言っているが、以前からストーリーや、作者が意識した情景、心象を伝えようとする詩に魅力を一切感じなかった。もちろんそういう詩が全て嫌いだというわけではない。題材として用いられている分には全く気に .... 生きることに疲れ過ぎても
ただ生きていればそれでいい
その意味を
この大切な大切な私のわが子から
毎日毎日教わって

「お母さんのオムライスがずっと食べたいから
お母さんずっと生きていて ....
ふいにかなしい

つねに、ゆくえをなくす
ここへ、はずしたばかり
なまえ、しらないくだり

いつまでもしにたがりやまないときはいつ どうしてかなしいとはりさけるの みずがめからのぞくかおに ....
何か書こうとしても何を書いたら良いのか分からなくて、ましてや短歌を投稿するのもしんどい。っていうか短歌を投稿する方がしんどい。だって詩より更に研ぎ澄まして凝縮しなきゃ、なんだから。そんな訳で散文の方を .... 子供の頃に見た
昼間の夜空を覚えている

小さな光の点を
本当の星だと思っていた

プラネタリウム

その言葉の響きの良さも
好きだった

そして
今でもときどき思うんだ

 ....
眩むように
ひそやかで


賑わうように
うら寂しく



微かに浮き立つ
輪郭を描写するような



凝縮された時間の果ての
雪洞にも似た夜の入口に導かれ


僕は



記憶の中、
遠くか ....
なにもない場所で生まれる言葉は
なにもないと思える私の中の歴史

かじっただけのアイスみたいな安価な
浅い浅い川の底にある小石みたいな

それでも私には捨てられない石

生まれたときか ....
海の向こうから来た手紙
躊躇わない見慣れた文字が、
心に触れるのです
確かに
生きる意味があるように
昔を思い出す、力が湧いてくるような

元気でいらっしゃるのですね
少し怒りっぽい
 ....
木がひとつ燃え
(それは一時の風の音によって現され)
煤には種が
哄笑とともに運ばれて沈む、
森は親愛なる友として
暗黒がとぐろを巻く深い木々の先に
持つものも、持たざるものをも包みながら ....
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